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事故状況

平成17年9月19日、14時30分頃、颯太(小2)は「公園に遊びに行ってきます。」と家をでました。
そして14時50分頃、公園を出て走り出したところ、近所に住むSの運転する車と衝突。そのまま自転車ごと引きずられ、15メートル先に倒れ、「苦しい・・苦しい・・」と叫び続けていました。

Sは携帯電話を持っていたにもかかわらず、救急車を呼ぶこともせず、自分の親に電話をしたそうです。
Sは現場に来た親と、一緒に遊んでいた子供たちを叱りつけ、颯太に声をかけることもしませんでした。
子供たちはとても精神にショックを受け、「ごめんなさい・・」と謝ったといいます。

中でも小4の子供は、「救急車を呼んでください!」と叫び、二次事故が起こらないように交通整理までしていました。
周りにいた大人は誰も助けてくれなかった・・と。

現場についた私は颯太の変わり果てた姿に驚きました。
右肩は付け根から屈折しており、左足は膝下が骨折。
顔は血だらけで片方の肺はつぶれていました。

こんな身体で颯太は立ち上がって帰ろうとした・・とあとで子供たちに聞きました。



誰が呼んでくれたのか分かりませんが、救急車が到着し、病院へむかう車内で颯太は何度も何度も「苦しい!」と叫びました。
その声がだんだん小さくなり、病院のすぐ手前で颯太は「苦しい!死ぬ!」と言葉を残し、「もう病院につくから大丈夫だよ。」と母の声にうなずいて息をひきとりました

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