■あま市の暴れん坊将軍・松下あきのり web site

■松下が考える「政治とは」
■とんでもない議会!?
 ある筋から手に入れた書類を見て、驚愕した。あま市の某2議員の一般質問と答弁ではないか。
 一般質問は、タイトルと要約を事前に議会事務局に提出して、当日に臨む。第1回目の質問については、中身がわかっているので、行政側も、どんな答弁をするか、議会開催日までに考えてくる。そして当日、行政側の答弁を聞いて、質問者は、第2回目の質問をすることができる。さらに、その答弁を聞いてから、質問者は第3回目の質問をする。なお、質問は、3回までと決められている。
 ところが、先の書類には、なんと3回分の質問と3回分の答弁が書かれていたのだ。これでは議場は、単に台本を読み合わせる場所になってしまう。まるで、下手な役者の三文芝居、バカな話だ。
 首長や行政の方針に対して物申すのが議会だ。行政となあなあに、お膳立てをされた議会なら、ない方がましである。(2016.9.30)
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■政務活動費・あま市の場合
 元兵庫県議会議員の号泣会見で一躍有名になった政務活動費。それまでにも、不正受給発覚で、新聞紙上をにぎわせることがあったが、今年は、富山県と富山市を皮切りに、一挙に注目度がアップした。不正受給の指導を党県連が行っていたということと、一般社会では通用しない領収書がまかり通っていたという衝撃的な事実が、露呈をしたからだろう。
 そもそも政務活動費とは、議会の活性化を図るための経費として、平成12年に導入をされたもので、調査・報告の資料作成費や会議費、事務所費や人件費などに充てることができる。そして、交付するかしないか、交付方法、金額などは、各自治体に任せられている。例をあげると、名古屋市では、議員1人あたり月50万円、津島市では1万5千円、稲沢市では2万円が受給できる。実際に、政務活動費を使うかどうかは、議員や会派任せだが、ちまたでは、議員の第二の給料ともささやかれている。  さて、この政務活動費をあま市がどうしているかと言うと、初代議長を務めた私が、必要ないとの見解を示したために、交付をしていない。愛西市、弥富市、大治町も同じだ。
 私たちは、議員として給料をもらっている。議員として活動をする経費も、そこに含まれていると言うのが私の持論だが、いかがなものだろうか。(2016.10.18)
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■日本の選挙はどうなったんだ
 ある新聞で、某市議会議員の話を掲載していた。その議員たちは、こまめに選挙区を見て回り、カーブミラーをどこに設置をすればよいか、どこに防犯灯をつければよいか、常に市民の目線で役所に提言をしていたそうだ。それこそが、本来あるべき議員の仕事ではないかと、新聞は論じていた。だが、彼らは所属する政党の低迷に引きずられるように、落選の憂き目にあう。代わりに当選をしたのは、人気だけが先行した感のある政党の議員であった。
 日本の選挙は、マスコミにあおられ、劇場型へと変貌してしまった。経験や実績が軽視され、何も知らない一年生議員たちが、山のように誕生をする。人々は一体どこを見ているのか。票の行方は、そのときに吹いている風任せである。本当にこれで良いのか。大切なものを見失っている気がする。当事者である私が言うのも面映いが、こんな時代だからこそ、責任のある大人としての選挙が求められていると思う。(2013/1/10)
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■数合わせの議員たち
 あま市には、今、40人の市議会議員がいる。そのうち、半分以上が、いわゆる市長派と言われる議員たちだ。彼らは、市長が言うことには、ほとんど全て賛成をする。中には、採決時に後ろを振り向き、他人の動向を見て、賛成・反対を決める議員もいるとか。彼らは自分の意見を持たないのか、それとも持てないのか。こんな小さなまちの市議会議員だからこそ、自分の信念に基づいた意見を表明し、是は是、非は非を押し通すべきだ。そんな当たり前のことができないとは…。いかにも情けないあま市議会である。(2011/3/20)
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■最近の議員事情
美和町に限らず、モノを言えぬ議員が増えた。
 所属している会派、後援会、応援している県議会議員。さまざまなしがらみがあるからと、彼らは口をそろえて言う。
 確かに、国会では、「郵政民営化法案」の賛成・反対で、議員たちの運命が大きく変わった。そして、復党と言うエサを吊り下げられて、自分の意見も貫き通せない議員たちに、歯がゆい思いをした国民も、多かったろう。だが、ここは、愛知県の片田舎、ちっぽけなまちのちっぽけな議会に過ぎない。ここで、ものが言えなければ、どこで、ものを言うのか。ここは、行政の一番末端にあり、国民の意見をもっとも反映できる場所でもある。そこに居る議員たちは、真摯に住民の意見を聞き、町政に、市政に、さらに言うと、国政に向けて、フィードバックをせねばならないはずだ。
 ものが言えないと言う議員たちは、所属している会派の中で、自分の身を守るために、言いたいことを言えないのだろう。議員バッチをつけている彼らは、町民・市民の代表である。一部の勢力に追随するなどもってのほかだ。正しいことを正しいと、自分の意志と意見を持って、議会に臨んでもらいたい。(2007/3/10)
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■美和町議会「慣例」のこと 〜「慣例」とは、くだらないものなのか?〜
 地図を描くとき、普通は、「北」を上にする。絶対そうせねばならないわけではない。が、「北」が下になっていたら、とまどってしまうだろう。ならば、どうして「北」が上なのか。これが「慣例」なのである。 美和町議会の中でも、昔から受け継がれて来た「慣例」と「申し合わせ事項」がある。全部で28項目。各議員に文書で配布をされている。
 たとえば、議会での席順。期数が若い順から、若い番号が渡される。同期の場合は、生年月日が若い方が、若い番号となる。いつの間にか、「古く」なってしまった僕は、後ろから3番目。5期目の山田正信さん、4期目で僕より年上の野崎克彦さんの前になり、いやおうなしに、議員仲間の後頭部を眺めることになる。もちろん、今は議長だから、正面から仲間たちの顔を見ている。そんな議会の「慣例」も、時とともに付け足されたり、変更されることがある。
 実は、今期の前半で決めたばかりなのだが、当選第1回目の1年生議員は、1年目の前期、すなわち当選をしたばかりの期では、美和町議会の3常任委員会(総務文教、厚生、建設)と議会運営委員会の長を受け持たないこと、とした。資料では、「古参議員を極力、最優先すること」と記されている。
 これは、意地悪ではない。まだ、右も左もわからない議員に委員長を任せるのは、大変との判断からだ。以前は、1年生議員が当選第1期目で、いきなり委員長を務めこともあった。なんとかその期は、乗り切っていたものの、フォローをする人間は大変な思いをしたものだ。
 せっかく議員となったのだ。お役がつくのは、名誉なことに違いない。だが、そこまで、無理する必要はあるまい。せめて半期くらいは、議会がどんなところなのか、静観をする心の余裕があってもよかろう。
 だが、今議会の後半戦で、やっぱり1年生議員でも、各委員会の長になれることにしようという案が出た。そればかりか、議会の「慣例」に対する疑問までも飛び出したのだ。
 日々の配膳をするとき、ご飯茶碗は、どちらに置くだろう?左手で持ちやすいように、食べやすいようにと、左側に置く。これも、ひとつの「慣例」だ。もちろん、左側に置かなくとも、なんら支障はない。ただ、この「慣例」があるおかげで、食事するときに、自然な流れができることは、言うまでもない。
 「慣例」とは、単なる決め事ばかりではない。先輩たち、先人たちの知恵の積み重ねでもあるのだ。今回のように、スムーズな議会運営のために、良かれと思って決めたことを、そして今まで培ってきた「慣例」を、むやみやたらと変更または、廃止するのは、いかがなものかと思うのだ。(2002/12/17)
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