愛知県愛西市西保町 隠れ家的ヘアーサロンIsobe
ヘアーサロン Isobe


ドイツ女子留学生 再来日

ある日「日本の高校の卒業式に出る為、又日本に行きます」と、あのドイツ嬢からエアメールが届いた。
自然に涙が出た。
もう、二度と会う事もないと思っていたのに。
辛かっただろう日本に又来たい、友人宅に又ホームスティしたい、日本の高校の卒業式に出たいと
思ってくれた事が本当にうれしく、心から会いたいと思う自分に驚いた。

昨年一年間、ドイツの女子留学生が友人宅にホームスティしながら、日本の高校に通学していた。
滞在中、楽しい事もあっただろうが習慣や考え方の違いなどで双方本当に大変そうだった。
時には、友人と大喧嘩になりホストチェンジしようか、、、なんて話も出てしまうほどだった。
私も一緒に行動した時も、ありがとうを言わない!、遠慮ってなに?、趣味の陶芸教室へ行った時も
先生のアドバイスに「いい!」と、先生の手を払いのけ、小さい子には「うるさい!」と言う、などなど。
どうも苦手なタイプだった。
ドイツへ帰国する時も、大人げないがあまり寂しくなかった。

今回の滞在期間は3週間。、ほぼ毎日のようにスケジュールが入っているようで、
私が直接かかわるのは一日だけだった。

久しぶりに会ったドイツ嬢は、満面の笑みを浮かべていた。
趣味のはがき絵教室へ一緒に行く事に。
先生には事前に「無礼な態度をとってもお許しを」と伝えておいた。
先生から、色紙の浮世絵の絵をいただいた時「ありがとうございます」
アドバイスを受けたら「はい」
え!素直に聞いてる!以前と違う!
「目、ブルーできれいね」と言われ、はにかんでいる様子は日本人ぽかった。

夕食を近所の人達と一緒にカレーパーティーを。
いつの間にか、ベジタリアンになっていて肉をはしで取り除いていた。
「ドイツって何有名?」「主食は何?」「気温て何度位?」などの質問にニコニコしながら答えていた。
え!面倒くさそうに言わないんだ!

我が家に遊びにきたので、エステ体験をする事に。
エステの前に、もさもさ生えている産毛を剃る事を提案。
ちょうどテレビでIKKOさんがモデルの顔をトリマーで剃っているのを見て
「なんで顔切る?」と不思議そう。
切るのではなく、剃っている事を説明し、試しにドイツ嬢の腕の毛を剃ってみたが
「やっぱり切っている!」と。産毛を剃る事はありえないようだった。
もさもさ産毛剃りたい!

顔半分だけ剃って違いを感じてもらえば良かったかな。

いきなり顔筋マッサージではびっくりするといけないので、ベーシックエステを。
美しい白〜い肌、ほりの深〜い顔、特に鼻の付け根と目頭の所が深く、いつもと勝手が違い
きちんとツボに届いているかドキドキ。
「気持ちよかった〜」「顔ぴかぴか」と喜んでいた。
終わったので、いつもお客様に言うように「お疲れさまでした」と言うと
「それ変!私疲れていないよ、疲れているのあなたね」と。
う〜ん、、、それもそうか〜、、、。
ドイツでエステに行った事が無いのでわからないが、カット代は安い店で10ユーロ位とか。
(今現在 1ユーロ→150円〜160円位なので、\1500〜¥1600 位らしい)

通貨ユーロなんてニュースでしか聞いた事なかったが、とても身近に感じた。

回の再来日のエアメールをもらった時、胸がいっぱいになった理由を正直に伝えると
顔をのぞき込んで目をうるませていた。
日本の長所短所も熱っぽく語っていた。
たとえば学校の校則、制服制度。
最初は制服で通学するのはありえなかったが、制服の良さを知り
ドイツに帰って、スクールメイトと制服のデッサンをして楽しんだとか。
ただ、ヘアースタイルにもっと寛大になってもいいのではとも。
多種多様民族地域と、単一民族地域の違いあるから難しい問題かもね。

友人は、ドイツ嬢を迎えるのに「あっ!掃除するの忘れていた」と。もうしっかり家族になっていた。
私も白い肌、青い目、そんなものは関係なく娘と一緒に歩いている感覚になり、通りすがりの人が
上目遣いでちらちら見るのが悲しかった。

どうも苦手なタイプから、成長したかわいい娘に感じられるようになり、今回帰国間際になると、
辛くてたまらなくなった。
友人いわく、「こんなに良い子に成長したのは、日本の我が家でのスパルタしつけのおかげかもよ」と、
豪語しているが。
将来どんなすてきは女性になっているか楽しみです。
再々来日を期待しています。

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