愛知県愛西市西保町 隠れ家的ヘアーサロンIsobe tel 0567-25-5163
ヘアーサロン Isobe


レインボースターズ

2004年7月下旬、南アフリカのレインボースターズのホームスティー受け入れしない?
ある日声がかかった。
一晩考えて、、「やります!」  と言ったものの
南アフリカ、、、灼熱の大地?黒人、アパルトヘイト政策が頭をよぎる。
大男の黒人だったら、、、イヤだなあと思った。
どんどん日にちが近づき、不安になる。
事情で、急きょ2人の受け入れになる。
受け入れ前日に、家中の大そうじをし(カーテンまで洗ってしまった)
当日は、すっかり疲れてしまった。

町主催のウエルカムパーティ後、ゲスト達との対面式。
1人は、、、コーラスメンバーのコーンロールヘアー ケビン君 16才
1人は、、、コーラスメンバーに同行のカメラマン テルジアス君 21才
両人共、感じ良くってほっとする。

レインボースターズ  

佐屋中央公民館で、美しい歌声。心にしみる。
このメンバーに選出される条件は、歌が上手なだけではだめで
協調性があり、人種差別の偏見がない事。
地球平和を願っている人々が選ばれているだけあって、
聴いているうちに、自然に涙が流れた。

言葉

南アフリカには、11の公用語があるらしい。
英語、アフリカーンス語、ズール語、コーサ語、北ソト語、南ソト語、
ンデベレ語、スワティ語、ツォンガ語、ツワナ語、ベンダ語。
9人のメンバーでも、英語、ズール語、ソト語、アフリカーンス語、ポルトガル語。
でも、ほとんどのメンバーは、英語を話せる事がわかり、なあ〜んだ安心した、、、と
思ったのもつかの間、こちらは、英語もろくに話せなかったんだ!!!
今さらながら、あせった。
家に着いて、2階から降りて来て、「ウオッシュバーッ?」と、聞いてくる。
???、、よく聞いていると、ウオッシュ バスケット、、つまり洗濯かごが
ほしかったのだ。
そんな、こんながあったが、人間同士、心が通じ合えばなんとかなるものだ。
でも、もっと、こちらが英語を話せたら、深い会話ができるのに!と
はがゆい思いを何度も味わった。
今、英語くらいマスターするぞ〜と、真剣に思っている。

ヘアースタイル

コーンロールヘアーのケビン君は、来日の前に2時間かけて
お母さんに、編んでもらったらしい。、みごと!
(メンバーの中には、7時間かけて編んでもらった人もいたらしい)
毎朝、シャワー後、同じように編んでほしいと言われたら
どうしようと思った。
そのヘアースタイルのままシャンプーし、ターバン巻いて、
来た時と、ほとんど同じヘアースタイルで帰って行った。
カメラマンのテルジアス君は、生まれつきの、くるくる縦巻きロール風。
歩くだびに、ふわふわゆれ、美しい。時々キリストに見えた。
結局、2人共のヘアースタイルにたずさわる事が出来ず、残念。

食事

2日目の夜、カレーを作った。
あえて、じゃがいも、にんじん、ごろごろの、昔ながらのあのカレー。
びびる顔を期待したが、おいしいと、おかわりをしてくれた。
独断と偏見で、アフリカの人は、コーヒーを飲むと思い、たくさん用意していたが、
ジュース、コーラーを好んだ。
今年の、お中元はジュースが多かったので、助かった。
いただき物のかまぼこがあったので、わさびしょう油を添えて出したが
最初は、恐る恐るだったが、すぐ、なれて食べていた。

大地のエネルギー

21才のカメラマン君は、気がつくと裸足だ。もちろんくつは持っている。
撮影に集中する為なのかと、様子を見ていたが、
公民館のロビーでも、道路でも裸足。
危ないので、注意しても、平然としている。
そして、そのまま家に上がって来る。やめてくれ〜!
持って来たくつが、飽きたのか?と思い雪駄を貸してあげると、
それからは、どこに行くにも雪駄だったが。
後で判った事だが、アフリカでは、大地からのエネルギーをもらうために
裸足で、歩く習慣があり、そのなごりが今でも息づいているとか。
ある地域では、くつを履いて歩いてはタブーの箇所があるとか。
きっと、日本の大地からのエネルギーをも、感じたかったのだ。
真似をして、裸足で少し道路を歩いてみた。
ざらざらしていて、暖かくて、なつかしい感触だった。

ハグ

日本人の苦手なハグ。
初対面なのに、いきなり抱きすくめられ、ぎょえ〜!
友人が、メキシコに行った時、大勢の人に挨拶のハグをしていたら、
30分もかかってしまった。握手なら、5分で済むのにって。
帰りのバスがきて、いよいよお別れの時、お互い同時にハグをした。
もう、ぎょえ〜!なんて思わない。
バスのほうから、何度も戻って来ては、高まる気持ちでハグをしてくれる。
この時が、うれしくもあり、一番辛い時間でもある。
引率者の、もう時間がないので、、、に、泣きながらバスを見送りさようならをする。
その時、事情を知らない知人が通りかかり、どうしたの?と顔をのぞき込む。
思わず、ハグをしてしまい、目を白黒させてしまった。
留学した事のある人から、、日本でやたらハグをすると、誤解を招くよと、
注意されてしまった。


今回のホームスティ受け入れは、南アフリカの事、レインボースターズの事など
何も、知らない状態からスタートした。
1993年の、湾岸戦争の時に世界平和を願って、結成されたレインボースターズ。
南アフリカで音楽を教えている、ヘンリー トーマスさんは、音楽なら言葉が
なくとも、心が通じ合えるのではと。
海外でコンサートを行なう時、会場とホテルの往復ではなく、
今回のように、ホームスティしてその国の人々との心の交流を大切に
すると、結局世界平和につながると思っている。と、熱く語られていた。

初めは、2人のゲスト、そして3〜4日の短期受け入れなので、さほど気持ちが
入らないだろうと、たかをくくっていた。
この人達が、我が家に来た意味を思い、緊張した顔から、すっかり
家族のようにリラックスした様子になって行くのを見て、帰る前日は、
本当に、時間を止めたかった。

黒人だったら、いやだな、、、。
そんな事を思っていた自分が、とっても恥ずかしく愚かに思えた。
肌の色ではなく、大切なのはいかにして、人間としての生き方が
重要だと、痛切に思った。
今回の受け入れは、心、精神の高さを感じる、貴重な体験になった。

交流報告のページへ戻る

トップページへ戻る