我が家のソーラ

 私たちの生活を支えるエネルギー源の電気を、現在日本では石油(27%)、原子力(26%)、天然ガス(21%)、水力(13%)、石炭(10%)でまかなっています。石炭や石油などの化石燃料をもやすことにより、資源としての石油が44年後に、天然ガスが231年後に枯渇することが予測されています。現在、アメリカの石油は枯渇して(アメリカの1994年の石油輸入依存度49.9%)、日本(同:99.7%)と同様な石油輸入大国となり、その影響は日本にもおよびガソリン代の値上げが家計に大きく影響しています。天然資源がなくなれば、自動車などに頼っている交通や輸送に大きな打撃となるでしょう。それだけでなく、エネルギー資源は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素や窒素の排出を伴う火力発電、アメリカを中心としたダムによる水力発電の見直し(費用対効果)や環境破壊が問題となり、原子力発電所の水漏れ事故で象徴される老朽化(現在日本で動いている原子力発電所の多くは1970年代に造られた)など多くのの問題を抱えています。そのため、我が国でも遅ればせながらクリーンエネルギーに関心が持たれ始めました。
 私も郊外に引っ越す機会にソーラー発電を取り入れようと調べ始めたときに、国の助成金制度が始まったことを知り新築時に取り付けることにしました。残念ながら世の中の関心が年々高まり、3度の申請にも関わらず助成金がもらえませんでした。新築時に屋根の工事にソーラパネルの取り付け金具の取り付けをしていましたので、メーカー(京セラ)のモニターになることにより当初の国からの助成よりは少ないが、約4割の助成(当時工事費込みで380万円を200万円で設置)を頂きました。
 引っ越し前は、家族4人(夫婦、1男1女)で名古屋市緑区の3LDKマンションに住んでいました。1996年4月に、現在の愛知県海部郡の1木立、木造2階建てに引っ越してきました。
 ソーラーはその年(1996年)の11月下旬につけました。ソーラー発電システムは、太陽電池モジュール(最大出力145W)を36枚、太陽電池容量5.22kw(3.9kwh)です。
 1998年(長女大学入試)と1999年(長男高校入試)の冬期は受験生がいたために、電力料金が高くなっていますが、1999年4月以降は低くなっています。2001年冬(12月)も長男大学入試で高くなっているが、更に大学入学後2006年3月の卒業まで高い水準で推移している。これは、大学生のライフスタイルが昼間型から夜型になっているためだと思われます。
 電力料金(黄の折れ線)は使用電力量(青の棒)と発生電力量(赤の棒)との差であり、夜間電力使用量の多い受験時1997,1998,2001年の12月突出(または黒棒と青棒の差)で見ても顕著です。このことは2002年4月から2006年3月における棒グラフの差からも十分読み取れるほどはっきりみられます。
 近年暖冬といわれていますが、冬場の電力の使用量は夏場のクーラー使用量と同様、家族形態などの条件により大きく左右されているため読み取ることは難しい。今後、この夏の猛暑など天候(晴天日)による発生量とクーラー使用量との比較分析により温暖化の影響も明らかに出来ると面白い。
 現在、購入して15年になりますが、年間発生電力量は4500kwhを発電しています。概算すると年間発電電力料金は /年。ソーラー発電による当初の減価償却を25年とされていたが、現在は価格が安くなり、私が購入した1996年当時のモニター助成制度を使った費用と同程度と思われます。更に、2009年11月に「余剰電力買取制度」が発行されることにより、従来の電力会社の買い取り価格(太陽光等受給電力料金)が約2倍になりました。約200kwhに換算すると、4,000円から8,000円になります。その反対に、「燃料費調整額(低燃料調整単価)」を取り入れられることにより、使用電力料金の値上げがされ、電力会社の負担を抑えるために一般家庭にしわ寄せをあたえています。
 それだけでなく、火力(石炭、石油)原子力発電と比較して発電コストが高いといわれていますが、自動車の耐用年数と違い、ソーラーパネルは半永久といわれており,メンテナンスは5年に一度行なっています。現時点でメンテナンス料は、前払い  円、2回だけで、有償の修理はなかった。自家用車におけるランニングコストとしてのガソリン代や車検費用、重量税等の税金、保険料もかからないだけでなく廃車費用も要らないなど、今後生み出す発生電力は電気代の軽減として家計を助けてくれるでしょう。



電気使用量の推移