「街の川に”自然”を求めて」

 

1。「都市の川に自然がない」に反論して

  1)自然の定義 

      自然とは熱帯のジャングルや知床半島をさすのか(未踏の地)

    植物の遷移(クライマックス)

    湿地保護は何をめざすのか(トンボ池

 

 2)自然保護

   開発か自然保護か(自然保護思想の変遷)

    貴重種(天然記念物)から多様性(種、生態系)へ

   複雑な生態系(河川敷)

    長良川(ワンド、砂地、草地、ヨシ帯)

   人にとって良い生態系とは(雑木林)

    海上の森(手入れと放置)

 

  3)真の自然(河川)とは

   赤いコイの泳ぐ川に疑問を感じて(放流事業 山崎川、五条川、堀川

   大人の目と子供の目

    ヒルをすばらしい生き物と思う(庄内川

 

 4)都市における自然

   里山、ため池、そして「春の小川」

   ホタルのいる川

      川の再生(ビオトープ)

    親水事業(山崎川

    コブナ釣りしかの川(30〜40年前)

 

2。川を知ろう、虫を知ろう

  1)川は流れる

   スポンジ効果(貯水能力 広葉樹)ゴルフ場、スキー場

   源流から河口まで

    長良川河口堰(魚道 サツキマス)

    河川敷も(サイクリング道路 天白川

   汚いものは水に流す(川の浄化能力 農村風景)

   治水(ショート・カット 時間差攻撃)

   複雑な生態系(瀬と淵)

       川と河川敷はセット(ブランケット 長良川

 

 2)水が汚れるとは

   水中の酸素(酸化、硝化、呼吸)

   有毒物質(弊死、蓄積)

 

 3)きれいな水と汚い水に棲む生物

   生物学的水質判定(ベック・津田法)

   生息と生活(餌、棲み家、繁殖)

   生物指標

   

4)なぜ水生昆虫か

     水生昆虫とは(越冬)

   取りはずれがない(定性、定量法) 陸上性昆虫

   分布拡大と環境選択(産卵)

    開放系(成虫)と閉鎖系(幼虫)

   環境指標性大(生息環境)

    棲み分け(モンカゲロウ、トビケラの巣

    

 

 5)調査法

   虫取り名人になろう(採集と飼育)

   生息環境(優占性種法、造網型係数)

   数字表現派(生物指数、汚濁指数、多様性指数)

   地域生物相の解明(簡易法)

   最初に戻れ(生活型、生態)

 

3。都市の川の特徴

 1)富栄養化

   高度経済成長(公害対策基本法、水質汚濁防止法)

   快適な生活(トイレの水洗化)単独、合併浄化槽

   生活雑排水の垂れ流し台所、風呂、洗濯(洗剤、油)

 

 2)水量の減少(山崎川

   都市の砂漠化(用水、舗装道路)

    透水性アスファルト、雨とい、雨水枡

   合流式下水道

    

  3)大雨による洪水

   川から用水に(大切な水が不要なものに)

   下水道水の放流(処理場の溢溜、放流規制)

   雨水の貯留(公共施設、学校、公園)国技館山崎川

 

 4)単調な生態系

   三面張り(防災)

      美観へのこだわり(親水護岸)

   コイの放流(川の私物化)

   変な動物愛護精神(ハト、ネコ

 

4。都市の川で何が起きているか

 1)水質汚染

   魚の弊死(酸欠) 堀川、山崎川 

 

 2)大量発生

   ユスリカの大発生(不快害虫、アレルギー) 神田川

        キソガワフユユスリカ 木曽川

   アミメカゲロウの大発生(交通障害) 庄内川、愛知用水

        アミメカゲロウモドキ(新種) 長良川

 

 3)全国魚田化

   アユの放流(養殖) 矢作川

 

5。環境アセスメント

 1)長良川河口堰

  3原則(事前に行う、第3者が行う、資料公開性)

    代替案、大規模事業、評価基準

 

 2)山崎川

      提言書

 

6。今、何をなすべきか

 1)それぞれの役割

   研究者(科学的根拠)

   市民(ネットワークづくり)

   自治体(縦割り行政の反省) 山崎川(改修事業と管理者)

 

 2)私たちができる事

   森や山を残す(資源保護と節約、開発) 中国(大気汚染)

   川へごみを流さない(洗剤、家庭雑排水)

   ごみをつくらない(再利用、再使用)

   環境への関心(ソーラ発電、雨水利用)

   拒否権(汚染者負担の原則)