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海上自衛隊護衛艦<たちかぜ>艦艇広報

平成13年8月25日(土)
  1300〜1530 一般公開
  2000〜2200 電灯艦飾
平成13年8月26日(日)
  0900〜1030 一般公開
  1300〜1530 一般公開

平成13年8月25日(土) 
  1000 入港
平成13年8月27日(月) 
  1000 出港

名古屋港/ガーデン埠頭/3番岸壁
有料駐車場(\600/1日)有り


DDG168<たちかぜ>

日本初の対空誘導弾搭載護衛艦<あまつかぜ>から、11年を隔てて建造が認められた、第二世代の対空誘導弾搭載護衛艦。
戦術情報処理にコンピューターを採り入れた、海上自衛隊初のシステム艦である。
また、大型の3次元レーダーを搭載するため、マストと煙突を一体化したマック構造となっている。

艦砲は<あまつかぜ>の3インチ砲から、5インチ砲にかわり、前後に1基づつ搭載、艦橋直前にはアスロック(ASROC)を装備している。
対空ミサイル(SAM)の誘導システムはターターDシステムだが、対空ミサイルはターターを改良したスタンダード(SM−1MR)を搭載している。
このミサイルは対空用ではあるが、対艦攻撃用にも使用可能である。
CIWSは建造後に装備された。

同型艦3隻は、建造時期に7年の開きがあるため、各艦で差異が見られ、後に建造された艦ほど装備が充実している。
特に3番艦<さわかぜ>は、SAM発射機がハープーンSSM発射兼用型になり、アスロックの次発装填も、機力による弾庫からの直接装填方式となっている。

1番艦である<たちかぜ>は、イージス護衛艦<こんごう>就役に伴い、平成10年7月、後部5インチ砲を撤去、甲板室を設け司令部設備を強化し、護衛艦隊旗艦の任に就いている。(就任は平成10年3月)
といっても司令官が座乗し艦隊指揮を行うのは観閲式ぐらいで、普段は雑用艦の扱いだったりする。

艦名は天象・気象名から、「風」に関する名称が付けられた。

護衛艦<たちかぜ>(DD168)要目(改装前)
起工 昭和48年 6月19日
進水 昭和49年12月17日
就役 昭和51年 3月26日
建造所 三菱重工業/長崎造船所
基準排水量 3,850t
満載排水量 4,800t
全長 143.0m
14.3m
深さ 9.0m
喫水 4.6m
主機/軸数 三菱舶用2胴衝動式蒸気タービン2基/2軸
主缶 三菱長崎CE舶用2胴型水管缶2基
出力 60,000馬力
速力 32ノット
船型 平甲板型(遮浪甲板型)
乗員 250名
主要兵装 73式54口径5インチ(127mm)単装速射砲2門
Mk15高性能20mm機関砲(CIWS)2基
Mk13Mod3スタンダードSAM単装発射機1基
74式アスロックSUM8連装発射機1基
68式324mm3連装短魚雷発射管2基


同型艦
艦番号 艦名 所属 竣工
DDG168 たちかぜ 護衛艦隊/旗艦/横須賀 昭和51年3月26日
DDG169 あさかぜ 第4護衛隊群/第64護衛隊/佐世保 昭和54年3月27日
DDG170 さわかぜ 第2護衛隊群/第62護衛隊/佐世保 昭和58年3月30日


↑5インチ単装速射砲とアスロック8連装発射機。 ↑砲塔左上にあるコブは、個別射撃用の座席。
↑5インチ砲の薬莢受け。 ↑スタンダードSAM単装発射機。
↑アスロックSUM8連装発射機。 ↑アスロック装填用のアーム(マラー)。その後ろが弾庫である。
↑装填用アーム(マラー)の操作装置。 ↑3つ星の扉が司令官公室。左側は司令官食器室。
各護衛隊群の記念盾。
右から護衛艦隊司令官、たちかぜ、第1、第2、第3、第4護衛
隊群司令となっている。
↑後部に設けられた甲板室。
司令部作戦室、司令部幕僚室、司令官公室、司令官室などが
入っている。
↑後部マック上の3次元レーダー、SPS−52。
SPS−39の発展型で、OPS−11対空レーダーが装備される
まで対空見張り用レーダーを兼務していた。
↑左舷側の20mm機関砲(CIWS)。
その後ろに目標追尾/ミサイル誘導用のSPG−51射撃レーダー
(イルミネーター)が見える。

(平成14年8月15日作成)

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