孤独への、第一歩。
見てほしいと望むのは、傲岸ですか?
あなたは失望したと言う。
要求は不遜だったのでしょうか。
ここに綴る想いを知らぬはずのないあなたが。
あえてページを伏せるのは、なぜ?
あなたすら見たがらない世界。
想いは認められないのでしょうか。
ならばあなたのページを、決して私はみないでしょう。
どれほどの欲求にかられようとも。
あなたの言葉が好きでした。だから、さよなら。
2005-05-08
いびつであろうとも。
愛は語るものじゃない。
口にされなくても、わかってくれよ。
だけど。口にしなければ、理解されないときもある。
深く傷つけてしまったあと。強く怯えさせてしまったあと。
理由など、必要ないのかもしれない。
だからときには、愛情をことばで示そう。
ささやかな挨拶ひとつ。いつもより感情をそれらに寄せて。
キミのことを、いつだって想っているのだと。
僕の思う愛のかたち。
つい押しつけてしまうけれど、ウソはどこにもない。
それだけは、確かだから。
2005-05-07
絶対ロジック
偽りの笑顔も、相手を想ってのものならば、本当の顔。
相手を想いやる心がさせる表情だから。
相対的なものなんだ、想いなんて。
関係が織りなすものに、絶対性なんてありえない。
だけど、ただ純粋に笑えたならば。
あこがれは決して消えない。
そして亡くすことすらも、望みはしない。
誰にも否定は許さない。これが僕の絶対ロジック。
2005-05-06
透明な雫は痛みの象徴 他の何でもない
かたちを成さないことばは あまりに混沌としている
それは声すらあげさせないほどに
あまりに強く、痛みを感じさせる想い
感情が涙になるのではない
頬をつたうのは 声にできない痛みゆえ
だから泣いている人間は ただ静かに泣かせてくれ
混沌を吐き出して 整理して
そしていつか
『声』をあげて泣きたいのだから
2005-05-04
人間心理。
「期待もされないなんて辛い」
潤んだ瞳がみあげてくる。
でも、なじられても困るんだよ。
「がんばるから、わたし」
期待して傷つくのは、僕。
だから逃げているのに。
「だって、大好きなんだもの」
口紅のとれかけたくちびるが、わらう。
そうしてどこまでも振り回す。
誰よりサディスティックなキミ。
逃げられない僕は、いったいナニ?
2005-05-03
相互関係
哀しいから泣いているのではない、
泣いているから哀しいのだ。
だから、笑え。
自分を壊して、飲み込んで。
砕いた夢や希望は、輝けるガラスの破片。
現実が澱となってしまっても、決して失われることなく残るだろう。
幾度くり返そうとも。
いつかそれが腹の底を引き裂くまで、
僕はきっと笑っている。
2005-05-02
届かない「声」
脱水症状。
飲み込むことしかできない喉は、すでに涸れ果てて。
唄うことなど、とうに叶わない。
空気を斬る振動は、鼓膜をふるわせ、動かないはずの心をも動かした。
そんな瞬間は、消え失せた。
せめて叫びたい。いや、叫ばされたいのか。
誰に、なにに。
少なくとも、自分自身ではない。
目の前には、海。
飲めばひとときの潤いと、永遠の渇きを与えてくれる。
ひび割れは二度と癒えない。
乾いた大地は、砂礫と化す刻を待っている。
2005-04-30
闘争の日々
ささいな傷は、たいした血を流させない。
だが亀裂は確かに残る。
一度傷つけられたものは、とても脆い。
ささいな衝撃で、すぐに裂ける。
敏感さを増し、より激しい痛みを与えながら。
くりかえし、くりかえし。
だが、そのうちに傷口は硬化すらひきおこす。
もう二度と裂けないように。
痛みをもたらす感覚ごと滅していく。
生きるとは、こういうことだ。
……それが正常であるかどうかはともかく。
2005-04-28
喉が裂けるまで、叫びたい。
衝動を、飼い慣らせ。
そいつは、あまりに危険な獣。
喰い散らされるのは、他の何者でもない。
―― そう、自分自身だ。
喉笛に爪を立てながら、裏腹に甘く囁きかける。
従えば、きっとラクになれる。
だが突如として沸きあがり、意味もなく消えていく。
そんな感覚になど、踊らされはしない。
なにもかも、この俺が。俺自身が望むのだ。
牙を抜いて、欲求へと成り下がらせろ。
ただの犬へと叩きのめすんだ。
いまこそ、感情のすべてを認めよう。
叶わぬ想いさえ、飲み込んで。
かたちを成せば、衝動は消せる。
そして生まれた欲求。
抑えつけるのは、苦しいか?
なら、苛まれる感覚すら楽しめばいい。
泣いて叫んで、もがいていよう。
――『いつか』を、夢みながら。
2005-02-17
『わかんないよ、あんたの望みなんて』
誤解しないでくれ。なにかがほしいわけじゃない。
解放なんて、救いなんていらないんだ。
自らに科した束縛の枷を断ち切って、それからどうなる?
抑制は自らが望んだこと。
すでにその存在すら忘れるほど、この身にくいこんでいる。
必要なんだ、それ自体が悪であろうとも。
いや、物に善悪はない。判断するのはこの愚かな自分。
笑え。笑って、笑い尽くして。そして?
もたらされるのは、きっと絶望。
ああ、だがそれでも望んでいる。
形にならない想いの行く末を。
すでに幸せはここにあるというのに。
2004−09-12
「あんたのせいだ」
恋人が、その友人に冷やかされたらしい。
「あんたも一緒じゃなきゃ、行きたくなさそうだからって」
旅行に付き合ってくれ、ということらしい。
部屋も分けてくれるし、場合によっては車も別ということらしい。悪い話じゃないが。
「一日や二日くらい、いいでしょ?」
どうにもこのねだりっぷりが、気に入らない。
「……翌日は、一緒に行動できないかもしれないぞ」
一瞬の硬直に、満足感を感じる。
初日だけ、付き合ってやってもいいかと思うくらいには。
なにせ、夜はしっかりと長いものなのだから。
2004-8-27
なあ、誰か俺と遊ばない?
試したくて、しょうがないんだよ。
……何をって?
決まってるだろ。
ソノ気になったら、連絡くれよ。
2004-07-05
すげぇムカつくコトがあった。
俺をイラだたせて、なんか愉しいんかね。
てめえの吐いたヒトコトが、どれだけその意義を破壊してることか。
わかってねぇんだろうな。
どうせ、誰もわからないさ。
知ったこっちゃ、ねえがな。
2004-05-25
誰もきっと見ていない。
弱音なんて、だから吐けばいい。
でも誰か見ているかもしれないんだ。
まだ、がんばれる。きっと。
死にたくないなら、生きるしかないだろう?
やることやって、くたばっていこう。
2004-05-24
猫がほしい。
ちょっとワガママで、でも淋しがりやで。
自分にしかなつかない、猫が。
さわり心地がよくて、目もくるっとしてるとイイ。
鳴き声があいらしければ、なおさら。
この手で、いくらでもなでてやるよ。喉も鳴らさせてやる。
いつまでも、ずっと愛してやるから。
「……飼われてみないか?」
2004-04-09
散らば桜というけれど。
(まあ、確かに綺麗だよな……)
散り際のいさぎよさは、確かに賛美に値する。
けれど、そこにあるのは、生命のはかなさだ。
だからこそ、誰もが惜しむ。その花の舞いを。
だがはかないのは、春のほんの一瞬だけだ。
急な斜面にも、根を張りつめさせ、枝を伸ばす。葉を茂らせる。
そして、花実をつけていく。
(誰が見なくても、咲くんだよ)
どこまでも執拗な、生命力。
決してはかないだけのものではない。
「だから、どうか待っててくれ」
逝く春を惜しむ必要はない。
季節は巡り、また逢う日が必ずくる。
(この樹に誓うから)
必ずおまえの元に、戻ってくると……。
2004-04-06
『GIVE&TAKE』
いいんじゃない?
要求されたなら、俺だって応えてやるよ。
見返りは、もちろんもらうけどな。先払いで。
『そんなの、TAKE&GIVEじゃんか』
なにか文句あるのかよ。
自分が欲しいものなら、俺だって欲しいに決まってるだろ。
それくらい、気づけよ。
わからずに要求するんじゃ、TAKE&GIVEにもなりゃしねぇ。
タダもらいしようなんて、セコすぎる。
そんなヤツは、相手にしないぜ?
『お返しは、3倍返しだよ?』
知ってるさ。だから先にくれよ。
そうしたら、俺は3×3で、またもらうからさ。
GIVE&TAKEは、途切れさせたら終わりだから。
2004-03-30
爆走する、憂鬱。
歯止めの利かない、破滅衝動。
思いのままに生きるのも、一興。
けれどそれすらも、いまは重い……。
2004-03-21
「もっとマトモに生きたら?」
うるせぇな。説教なんて、ごめんだね。
マトモってなんだよ。おまえ、そんなに俺よりエライ?
同情の視線なんて、まっぴらだ。
「関係ねぇだろうが」
ああ、『関係ない』んだ。
でもそうつぶやいたところで、その差は自覚してる。
俺のやってることなんて、どうせご大層なこっちゃねぇよ。
確かに、生きてたって意味ないかもな。
だからって他人の哲学<コトバ>なんかで、死ねるか?
低俗でも卑俗でも。やりたいもんなんだから、仕方ねぇだろ。
そう割り切りたいんだ。
だからもう、ちらつかないでくれ。
過去の“俺”の残滓。
「いや、ちがうな」
まだ夢をみてるのは、しょせん俺自身。
自嘲すら、いまは遠い意識になれ。
身体だけが残ればいい。
きっと……。
2004-01-14
『ごめんね』
悲しませてどうする。謝ってほしいわけじゃない。
笑わせられる範囲だけで付き合うことだってできるさ。
(できるだろう?)
そうだ。いままでいくらだって、そうやってつきあってきた。
だが、この範囲だけだなんて、そんな限定つきの関係がイヤなんだ。
限界を超えるためには、多少のきつさも仕方ない。
そこにつらさがあるから、境界があったんだから。
それでも ―― 。
「いつでも笑っててほしいんだよ!」
壁へと思い切り、拳を叩きつけた。鈍い痺れがそこから響く。
けれど心の痛みを、少しも忘れさせてはくれない。
ないものねだりかよ。支離滅裂だ。
それで苦しませて、どうするつもりだったんだ?
さあ、どうすればいい。
考えろ ―― 。
2003-12-03
「敵の仲間は敵。敵の敵は? そんなん敵に決まってるだろうが」
いちいち人なんか信じてるんじゃねぇよ、ウザイ。
仲間の仲間が、まるまる自分の味方とは限らないんだぜ。
味方がほしけりゃ、自分で探しやがれ。
人を信じたいんなら、信じさせろ。
「なあ、そうだろう? 同じ道を目指すんだからよ」
2003-11-23
それにしても過去の記録ってのは、笑えるもんだな。
1年ちょい前、いったい何を考えていたものか。
もはや想像もつかない。
「まあ昨日の記憶もロクにないのだから、それも当然か」
パタンと、日記を閉じる。
「そうだ」
明日は仕事が終わったら、でかけよう。
少しは記憶に残りそうなこともしてみよう。
だが、飲みに出るだけじゃ、意味もないか。
いや、そんなことはない。とりあえず、脱出。
逃避行気分でも味わおう。
2003-11-21
とりあえずは寝るか。
睡眠が足りないと、ロクなコト考えやしねぇ。
「ブルーともブラックとも、当面は付き合いたくないからな」
グレーでいこう、あいまいに。
good luck !