2005−06−01

孤独への、第一歩。

 見てほしいと望むのは、傲岸ですか?

 あなたは失望したと言う。
 要求は不遜だったのでしょうか。

 ここに綴る想いを知らぬはずのないあなたが。
 あえてページを伏せるのは、なぜ?

 あなたすら見たがらない世界。
 想いは認められないのでしょうか。

 ならばあなたのページを、決して私はみないでしょう。
 どれほどの欲求にかられようとも。



 あなたの言葉が好きでした。だから、さよなら。



2005-05-08

いびつであろうとも。

 愛は語るものじゃない。
 口にされなくても、わかってくれよ。

 だけど。口にしなければ、理解されないときもある。
 深く傷つけてしまったあと。強く怯えさせてしまったあと。
 理由など、必要ないのかもしれない。

 だからときには、愛情をことばで示そう。
 ささやかな挨拶ひとつ。いつもより感情をそれらに寄せて。
 キミのことを、いつだって想っているのだと。

 僕の思う愛のかたち。
 つい押しつけてしまうけれど、ウソはどこにもない。
 それだけは、確かだから。



2005-05-07

絶対ロジック

 偽りの笑顔も、相手を想ってのものならば、本当の顔。
 相手を想いやる心がさせる表情だから。

 相対的なものなんだ、想いなんて。
 関係が織りなすものに、絶対性なんてありえない。

 だけど、ただ純粋に笑えたならば。

 あこがれは決して消えない。
 そして亡くすことすらも、望みはしない。


 誰にも否定は許さない。これが僕の絶対ロジック。



2005-05-06

透明な雫は痛みの象徴 他の何でもない

 かたちを成さないことばは あまりに混沌としている
 それは声すらあげさせないほどに

 あまりに強く、痛みを感じさせる想い

 感情が涙になるのではない
 頬をつたうのは 声にできない痛みゆえ

 だから泣いている人間は ただ静かに泣かせてくれ

 混沌を吐き出して 整理して
 そしていつか

 『声』をあげて泣きたいのだから



2005-05-04

人間心理。

「期待もされないなんて辛い」

 潤んだ瞳がみあげてくる。
 でも、なじられても困るんだよ。

「がんばるから、わたし」

 期待して傷つくのは、僕。
 だから逃げているのに。

「だって、大好きなんだもの」
 口紅のとれかけたくちびるが、わらう。

 そうしてどこまでも振り回す。
 誰よりサディスティックなキミ。

 逃げられない僕は、いったいナニ?



2005-05-03

相互関係

 哀しいから泣いているのではない、
 泣いているから哀しいのだ。

 だから、笑え。
 自分を壊して、飲み込んで。

 砕いた夢や希望は、輝けるガラスの破片。

 現実が澱となってしまっても、決して失われることなく残るだろう。
 幾度くり返そうとも。

 いつかそれが腹の底を引き裂くまで、
 僕はきっと笑っている。



2005-05-02

届かない「声」

 脱水症状。

 飲み込むことしかできない喉は、すでに涸れ果てて。
 唄うことなど、とうに叶わない。

 空気を斬る振動は、鼓膜をふるわせ、動かないはずの心をも動かした。

 そんな瞬間は、消え失せた。

 せめて叫びたい。いや、叫ばされたいのか。
 誰に、なにに。
 少なくとも、自分自身ではない。

 目の前には、海。
 飲めばひとときの潤いと、永遠の渇きを与えてくれる。

 ひび割れは二度と癒えない。
 乾いた大地は、砂礫と化す刻を待っている。



2005-04-30

闘争の日々

 ささいな傷は、たいした血を流させない。
 だが亀裂は確かに残る。

 一度傷つけられたものは、とても脆い。
 ささいな衝撃で、すぐに裂ける。
 敏感さを増し、より激しい痛みを与えながら。

 くりかえし、くりかえし。

 だが、そのうちに傷口は硬化すらひきおこす。
 もう二度と裂けないように。
 痛みをもたらす感覚ごと滅していく。

 生きるとは、こういうことだ。
 ……それが正常であるかどうかはともかく。



2005-04-28

喉が裂けるまで、叫びたい。

 衝動を、飼い慣らせ。

 そいつは、あまりに危険な獣。
 喰い散らされるのは、他の何者でもない。
  ―― そう、自分自身だ。

 喉笛に爪を立てながら、裏腹に甘く囁きかける。
 従えば、きっとラクになれる。

 だが突如として沸きあがり、意味もなく消えていく。
 そんな感覚になど、踊らされはしない。
 なにもかも、この俺が。俺自身が望むのだ。

 牙を抜いて、欲求へと成り下がらせろ。
 ただの犬へと叩きのめすんだ。

 いまこそ、感情のすべてを認めよう。
 叶わぬ想いさえ、飲み込んで。
 かたちを成せば、衝動は消せる。

 そして生まれた欲求。
 抑えつけるのは、苦しいか?

 なら、苛まれる感覚すら楽しめばいい。
 泣いて叫んで、もがいていよう。

  ――『いつか』を、夢みながら。



2005-02-17

『わかんないよ、あんたの望みなんて』

 誤解しないでくれ。なにかがほしいわけじゃない。
 解放なんて、救いなんていらないんだ。

 自らに科した束縛の枷を断ち切って、それからどうなる?

 抑制は自らが望んだこと。
 すでにその存在すら忘れるほど、この身にくいこんでいる。
 必要なんだ、それ自体が悪であろうとも。
 いや、物に善悪はない。判断するのはこの愚かな自分。

 笑え。笑って、笑い尽くして。そして?

 もたらされるのは、きっと絶望。



 ああ、だがそれでも望んでいる。
 形にならない想いの行く末を。

 すでに幸せはここにあるというのに。



2004−09-12

「あんたのせいだ」
 恋人が、その友人に冷やかされたらしい。
「あんたも一緒じゃなきゃ、行きたくなさそうだからって」
 旅行に付き合ってくれ、ということらしい。
 部屋も分けてくれるし、場合によっては車も別ということらしい。悪い話じゃないが。
「一日や二日くらい、いいでしょ?」
 どうにもこのねだりっぷりが、気に入らない。
「……翌日は、一緒に行動できないかもしれないぞ」
 一瞬の硬直に、満足感を感じる。
 初日だけ、付き合ってやってもいいかと思うくらいには。
 なにせ、夜はしっかりと長いものなのだから。



2004-8-27

 なあ、誰か俺と遊ばない?
 試したくて、しょうがないんだよ。

 ……何をって?

 決まってるだろ。
 ソノ気になったら、連絡くれよ。






2004-07-05

 すげぇムカつくコトがあった。
 俺をイラだたせて、なんか愉しいんかね。
 てめえの吐いたヒトコトが、どれだけその意義を破壊してることか。
 わかってねぇんだろうな。
 どうせ、誰もわからないさ。

 知ったこっちゃ、ねえがな。






2004-05-25

 誰もきっと見ていない。
 弱音なんて、だから吐けばいい。
 でも誰か見ているかもしれないんだ。
 まだ、がんばれる。きっと。

 死にたくないなら、生きるしかないだろう?

 やることやって、くたばっていこう。





2004-05-24

 猫がほしい。

 ちょっとワガママで、でも淋しがりやで。
 自分にしかなつかない、猫が。
 さわり心地がよくて、目もくるっとしてるとイイ。
 鳴き声があいらしければ、なおさら。

 この手で、いくらでもなでてやるよ。喉も鳴らさせてやる。
 いつまでも、ずっと愛してやるから。

「……飼われてみないか?」



2004-04-09

 散らば桜というけれど。
(まあ、確かに綺麗だよな……)
 散り際のいさぎよさは、確かに賛美に値する。
 けれど、そこにあるのは、生命のはかなさだ。
 だからこそ、誰もが惜しむ。その花の舞いを。
 だがはかないのは、春のほんの一瞬だけだ。
 急な斜面にも、根を張りつめさせ、枝を伸ばす。葉を茂らせる。
 そして、花実をつけていく。
(誰が見なくても、咲くんだよ)
 どこまでも執拗な、生命力。
 決してはかないだけのものではない。
「だから、どうか待っててくれ」
 逝く春を惜しむ必要はない。
 季節は巡り、また逢う日が必ずくる。
(この樹に誓うから)
 必ずおまえの元に、戻ってくると……。



2004-04-06

『GIVE&TAKE』

 いいんじゃない?
 要求されたなら、俺だって応えてやるよ。
 見返りは、もちろんもらうけどな。先払いで。
『そんなの、TAKE&GIVEじゃんか』
 なにか文句あるのかよ。
 自分が欲しいものなら、俺だって欲しいに決まってるだろ。
 それくらい、気づけよ。
 わからずに要求するんじゃ、TAKE&GIVEにもなりゃしねぇ。
 タダもらいしようなんて、セコすぎる。
 そんなヤツは、相手にしないぜ?
『お返しは、3倍返しだよ?』
 知ってるさ。だから先にくれよ。
 そうしたら、俺は3×3で、またもらうからさ。

 GIVE&TAKEは、途切れさせたら終わりだから。



2004-03-30

 爆走する、憂鬱。
 歯止めの利かない、破滅衝動。
 思いのままに生きるのも、一興。
 けれどそれすらも、いまは重い……。









2004-03-21

「もっとマトモに生きたら?」
 うるせぇな。説教なんて、ごめんだね。
 マトモってなんだよ。おまえ、そんなに俺よりエライ?
 同情の視線なんて、まっぴらだ。
「関係ねぇだろうが」
 ああ、『関係ない』んだ。
 でもそうつぶやいたところで、その差は自覚してる。
 俺のやってることなんて、どうせご大層なこっちゃねぇよ。
 確かに、生きてたって意味ないかもな。
 だからって他人の哲学<コトバ>なんかで、死ねるか?
 低俗でも卑俗でも。やりたいもんなんだから、仕方ねぇだろ。
 そう割り切りたいんだ。
 だからもう、ちらつかないでくれ。
 過去の“俺”の残滓。
「いや、ちがうな」
 まだ夢をみてるのは、しょせん俺自身。
 自嘲すら、いまは遠い意識になれ。
 身体だけが残ればいい。
 きっと……。



2004-01-14

『ごめんね』
 悲しませてどうする。謝ってほしいわけじゃない。
 笑わせられる範囲だけで付き合うことだってできるさ。
(できるだろう?)
 そうだ。いままでいくらだって、そうやってつきあってきた。
 だが、この範囲だけだなんて、そんな限定つきの関係がイヤなんだ。
 限界を超えるためには、多少のきつさも仕方ない。
 そこにつらさがあるから、境界があったんだから。
 それでも ―― 。
「いつでも笑っててほしいんだよ!」
 壁へと思い切り、拳を叩きつけた。鈍い痺れがそこから響く。
 けれど心の痛みを、少しも忘れさせてはくれない。
 ないものねだりかよ。支離滅裂だ。
 それで苦しませて、どうするつもりだったんだ?

 さあ、どうすればいい。
 考えろ ―― 。



2003-12-03

「敵の仲間は敵。敵の敵は? そんなん敵に決まってるだろうが」
 いちいち人なんか信じてるんじゃねぇよ、ウザイ。
 仲間の仲間が、まるまる自分の味方とは限らないんだぜ。
 味方がほしけりゃ、自分で探しやがれ。
 人を信じたいんなら、信じさせろ。
「なあ、そうだろう? 同じ道を目指すんだからよ」







2003-11-23

それにしても過去の記録ってのは、笑えるもんだな。
 1年ちょい前、いったい何を考えていたものか。
 もはや想像もつかない。
「まあ昨日の記憶もロクにないのだから、それも当然か」
 パタンと、日記を閉じる。
「そうだ」
 明日は仕事が終わったら、でかけよう。
 少しは記憶に残りそうなこともしてみよう。
 だが、飲みに出るだけじゃ、意味もないか。
 いや、そんなことはない。とりあえず、脱出。
 逃避行気分でも味わおう。



2003-11-21

 とりあえずは寝るか。
 睡眠が足りないと、ロクなコト考えやしねぇ。
「ブルーともブラックとも、当面は付き合いたくないからな」

 グレーでいこう、あいまいに。






good luck !