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【傑作?】獣拳戦隊ゲキレンジャー総括【駄作?】

30作目の節目から一転、新たな試みの導入で戦隊世界を開拓した「獣拳戦隊ゲキレンジャー」。終わってみれば、賛否両論の嵐の連続だった。じゃ、この戦隊ヒーローのどこか善し悪しか?私なりに徹底検証したいと思います
悪に魅せたドラマ
この物語の主役は?といえばヒーローに決まってるじゃん?お粗末かもしれませんがね。これまで特撮ヒーローとしては邪魔者扱いをした敵側、いわば臨獣伝アクガタにスポットを当て、より一層、敵に魅力を魅せたドラマに仕上がってたんじゃないかと。もちろんヒーロー打倒を目的に必死になってたのも事実だし。メレという悪のヒロインも物語を盛り上げる重要キャラに過ぎないですがね。
「恵まれすぎな」ヒーロー諫
じゃ、ヒーロー側も必死になっていたのかと思えばそうではなかった。むしろ、マスターシャーフーの謳い文句である「暮らしの中に修業あり」がそれ。ヒーロー達は雑巾掛けで足腰増強やら、フィッシングでハンマー習得やらで、私から見れば殆どお遊び気分でやっているにしか思えない。敵側が必死なのにどういうことだ!といいようがないぞ!最終決戦は三拳魔の技をこっそりコピペ(違)、ロンを封じるなど、ホント「お手軽強化」にしか思えなかったのが残念です。
場の空気を読まないジャン語
この物語の最大の汚点といえば「ジャン語」だろう。折角、盛り上がろうとしているのに「ワッシワッシ」やら「ピカピカ」やらを使うことは、どれだけ腹立たしいことやら。仮にジャンがその言葉を修復し、普通の言葉で話せてもそれでOKなのか?う〜ん、ジャンの場合大層変わりはないから、大きな変化っていうのはないかもしれないがね…
その他
まだまだたくさんあります。ランのぎこちない笑顔、ゴウ兄さんの噛ませ犬っぷり。ロンの目的、ゴウ兄さん加入後のゲキチーターお払い箱等など…
総評といえば、謳い文句である「高みを目指して学び、変わる」という、戦隊ブランドとしては分岐的要素を持っていたと思う。キャラ立ちに関しては不満はないし、豪華な声優陣も恵まれていたと思う。決してゲキレンジャーが駄作もなければ黒歴史にするとは思ってもいない。ただ、次のゴーオンジャーにどう紡いでいくかが戦隊の歴史を促すことになるだろう。

最後に、1年間携わっていたスタッフ、キャストの皆様お疲れ様でした。
彼らにとってより幸ある未来を…