言霊


















【AN通信 10/7日報】










たったひとつの言葉が気になって頭から離れない、眠れない、といった経験は誰にもあるだろう。





ほんのわずかな50音の羅列、それが魔法のように人の心を支配することは往々にしてある。






その支配は、文字数の数万倍の力を持つことだってありうる。






ソ○シも、この夏、すさまじい「言葉の支配」を経験することになった・・・・






これは真実に基づく、驚異の記録である。
































あ〜二日酔いだ。

また飲みすぎてしもーた。


この歳になるとストレスが溜まっていけねえ。
酒でも飲まないと実際やってらんねーよ。


はあーああ。どうして世の中楽しいことばっかじゃないんだ。









もう何か明るいじゃねーか、チクショー。

何かチュンチュンいってらー。
朝4〜5時っていったところか。







ったく、誰が24時間が一日だって決めたんだ。
夜だけ24時間で、明るいのは6時間ぐれーでいいっつーの。






もう、どうでもいーや。迎え酒しよ。
世間のウハウハしたやつらに俺の苦しみがわかるかってんだバーロー














などと、どこぞのオッサンのように一人二日酔いでフラフラしながらクダまいて、
大学近くの道を闊歩していたときである。







「そうだ、コンビニいこー。ウイー、べらんめえ。」







意味不明の言動をしながら陽気にコンビニに向かい始めた俺。




「チクショー、なんだよこの電器屋は。でけーっつーの!ガハハハハハ」








途中の道の建物見ながら無意味に心の中でほくそ笑んでいたときである。













東条先生

「前方ヨリ未確認移動物体接近中ダッチューノ」













おおっと、久々の東条先生の出番かと思いきや、先生も酔ってやんの。がはは。








前からやってくるのは、特別大したことのない自転車乗ってるオッサンやんけ。







もう確認したから未確認じゃねーし、よゆーよゆー。








なー東条!




























東条先生

「そーいうことなら毛マン帯












おいおい、変換が素敵になってるぜバイブー。じゃなくてベイベー★










う〜ん、酔っ払い。下ネタでしか笑わないぜ。




って脳内会議大混乱してる間に、自転車オッサン近づいてきてた。














ってオッサンすげー眉間にシワ寄せてるやんけ。



接近するにつれてそのすごさがよくわかる。




大体こんな夜明けからチャリでどこ行くねん。




何か買ってこいって
恐妻に言われたんかねー。

そら腹立って眉間にシワもよるわな。









うはー、すげーシワの寄せ方。



漫画みてえ。




怒り役の演技でも、こんだけやったらやり過ぎってNGでるやろ。





室井管理官
も勝てねーだろなー。

よっぽどムカツイてんだろーな、このオッサン











と思っていたら、俺とすれ違ったその瞬間、




























「バーバリアン!」














オヤジが叫んだ!










その叫びは、地獄の鬼が罪人の処罰を宣告するときの声を想像させた。

低く、しわがれた、腹の底からひねり出すような、決して馬鹿でかい声ではないのに、妙に頭に響くシャウトだった。






オヤジはそのまま自転車で走り去っていった・・・







てか、バ、バーバリアン!?





俺が?それともお前が?





バーバリアンって!!?







!!!!!はあ??????











酔いが一瞬で冷めた。


バ、バーバリアンだぞ!


バーバリアンってあの世界史とかに出てきた奴だよな?








だよな!?東条!























東条

「えー、婆ー婆りアンね。それは老婆モノのインディーズで、孫と祖母が・・・」



























いやいやいや。











違う違う、それはウチの店のヤバいビデオ。

酔っ払いはこれだから。
















東条

「なんや、下ネタやないんかい。珍しいな。」


















珍しい言うなボケ!


















東条

「えー辞書によると、『野蛮人、未開人、(ことばの通じない)異国人、無教養な人』だな。」













や、野蛮人!?
無教養な人!!?










俺のこと?それともお使いを命じたカミさんが!?






いや、あの状況からするに俺だろ。

俺か?俺なのか?














オレハ、バーバリアンナノカ?!























東条

「いや、お前は婆ー婆りアン」












うるせー!!黙ってろこのエロ!!











東条

「すまん、すまん。そう怒るな。
お前のストライクゾーンは
女子○生中心の年下だったもんな。」


















そうそう、何度運転中に見過ぎて死にかけたことか★














いやいや、そういうことじゃない!



誰がそんなこと言えっつった!このボォケ!













てかよ、俺のどこがバーバリアンだってのか?

















先生


「心当たりはないのか?」






















いやいやいや、上品さではAイチ県イチとも言われる俺だぜ?



野蛮クソもないやんけ。



じゃあ何が?

















東条

「クククク、わかったぞ。それはな・・・・・顔だ

お前の
野蛮で、未開で、異国で、無教養なしてたから思わず言ってしまったに違いない」




















ててててて、てめえ!宿主に向かって何を言いやがる!








い、いや、しかし、そうなのか?

その可能性がないとは限らないな・・・。



大体、ジャニーズの対極に位置するイタイ顔だしな・・・・。


+5歳ぐらいの年齢と思われるのがアベレージだし・・・・。


ヒゲ面だしな・・・。ヒゲは野蛮だな・・・。







最近イトコのねーちゃんとこの赤子も、昔は俺見て泣きやんだのに、
今では親戚中で俺のときだけ「だっこイヤイヤ」言うしな・・・・
(ヒゲは触ってくれるけど・・ウフ)












俺の顔=バーバリアンなのか?















どうなんだ、どうなんだ自転車オヤジ。
答えてくれ!









俺はバーバリアン顔なのか?










どーなんだ?






いや、そうだとしてもどんな面?














がああ!


!わからん!














オレハ、バーバリアンヅラナノカ・・・?







ダレカ・・・・オヤジ・・・・イカナイデクレ。モドッテキテオシエテクレ・・・・・







バーバリアン・・・・


























これ、テロ?




















【社説】







こうして、爆睡王ソンシの睡眠時間は、この日を境に指数関数的に減少することになった。






夜中に、近所の子供にすれ違いざまに「あの人バーバリアンな顔してる」と言われた夢を見てうなされて起きることも少なくない。







「バーバリアン」、たった6文字の言葉が、今も彼を苦しめている。







誰の、何が、何故、どのようにバーバリアンだったのか?







その答えはソ○シには一生出すことはできない。
この答えを知る者は、あの眉間のシワおやじのみである。







言葉は恐ろしい。






人の心を支配するのに、多くの労力はいらない。







ほんの短い言葉だけで十分である。














しかし、その真理を知ったソ○シが、


















「女に使えねーかな〜」













と考え始めたのは言うまでもないことである。





















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