貫禄















【AN通信 12/31日 時事報】






私たちは往々にして対面する人物の情報を肌で感じることがある。



偉大である人と向かい合ったとき、その人がどんな人か知らなくても凄みを感じるものである。



逆に偉大だとされている人でも、直面すると大したことない人物だ、と感じることもある。



それは、培ってきた人生そのものが対面する人にオーラとでもいったものとなって、感じさせるのであろう。



理屈ではない、直感に訴えかけるのである。



それは貫禄と言われることもある。



しかし、本人が望むような貫禄が出るとは必ずしも限らない





















いやいや、ついにというか何というか、やってきましたね。



やっぱりな、という感じです。ええ。





例のビデオ屋、オーナーが代わります。






つまり、店ごと売りにだされたんですね。





店員セットで。









いやー新しい店長サン、アンタほんとにラッキーよ!?




今時俺みたいな
超優秀な人材がこんな店やってくれることなんて 性器世紀に一度ぐらいしかありませんよ?





がはは。






まあ、給料あげてくれて、変に厳しくならなければダレでもいいんだけど。




この店、純利益増やすためなら、いじる余地てんこ盛りあるから頑張ってや。




てか、俺に店やらさせてくれへんかなー




超激安エロ&知的路線
という奇跡のコンセプトで地元の男のハートをキャッチしてネバーリリースだっつーの















なんてことを考えてたある日、




常連
(まあ、うちの店は常連ばっかだが)で、ちょっとヤクザっぽい客なんだが、




たまに話しかけてきて、話すと意外と気さくな人がいつものようにやってきました。




レンタル商品渡した帰り際、










「なあ、この店が変わるんだって?」








おお、びっくりした。あんまり話し掛けてくる人いないからビビるわ。




てかどこからその情報仕入れたねん。バイトの俺ですら二日前に知ったのに。









「ええ、らしいですね。店が変わるっつーか、オーナーが変わるんですよ」







「おお、そうなんだ。新しいオーナーどんな人?」













「ああ、ちょっと怖そうだけどやる気かなりある人っすね。

店もいい感じ(forエロguy)に変わるんじゃないっすかね。」












「じゃあさ、あのデブの社員は?」










「奴は前の会社の他業務に拾われました。給料安いから早く辞めろって言ったのにねえ」











「ふーん、そうかー。」









「ええ、だから当分今の僕らバイトのメンバーだけでやってくみたいですよ。」












まあ、ここまでは普通の会話。




はい、ここで信じられない一言が!















「そうなんだ。じゃあ、なに、






お宅が新しい店長やるの?












!?





ほほほほほほほおほおほおほほっほおほほおほほおおホワット???




何語!?






意味不明。





??????????????????????











俺が店長!?なに!?何故にそう思うのデスカ?



教えてくれ、ハ●ジのおじいさん!



















東条先生
「んなもん知るか」









てめえに聞いてねえ!!














てんちょう?





天腸?
 それは盲腸のあいつのことだ。



天蝶?
 まあ、俺の美はそのぐらいあるが。



天功? 
北朝鮮呼ばれてマジックなんぞやっとれへんわ!




転調?
 音楽変える???ほへほへ?





ペニ公? 
うるせー!














登場

店長だよ、店長。意識すっとばして逃げんなタコ」











うっせー!意味わかんねえだろがフツー!









ったくワケわからねえこと言いやがる
ヤクザだな!!


きっちり否定しとかねえと、新オーナーに店長として推薦されちまう勢いだぜ!!













「いやいやいやいや、俺はバイトのままっすよ!

店長とかなしで、バイトだけでやってくみたいっすね!」














「ふーん、そう。俺はてっきりお宅がやるかと思ってたよ」










!!?







ち、ちちちち、チガちが違うち、ちち、ち違うってなあ!!?(G●O風)












うーん、ヤクザ風のおいちゃんの御眼鏡に適うとは、俺も貫禄出てきたねえ。











エロビデオ屋店長の!!??

















素で嬉しくねえ。てかへこむ。






へこむぅわぁ〜










様々な人種を見てきたであろう
ヤクザ系のダンナからのお褒めの言葉、
重すぎる!!















てかバカなこと言うでんじゃねえぞコラ!!








ヤクザはヤクザのスカウトしてろや!














搭乗
「ククク、てか貴様の場合、兄弟仁義ていうか
兄弟前戯のスカウト来るがな」
















お前、シャレならんて。


この年末にも男性から…(以下略












てかよ、お客さんよ、


なあ、なんで俺が店長だと思ったわけ!!?











あ、やっぱりそうか。
みなぎる知性上品な立ち居振舞い、それからガラの悪い客にも冷静にキレながら対応、などなど、









人間的に他のバイトの数万倍
上いっちゃってるから仕方ないやねー

なーんだーそうかー



















登場
「てか、ただエロそうなだけじゃねえの?」


















・・・・・・・・・






ないね。ねえって。










なあこれ見てるリアル俺知ってる人たちさあ、なあ!!?


違うよねーチガウヨねー違いまくりだよねー















党情
ナイス貫禄。まあ喜んでおけ」

















今の俺の気分、貫禄っつーか
監獄やね。










くほー、どうせならもっと違う貫禄出してえ!!












《for いぐざんぷぉ 俺を見た客二人の会話》






「あの漢、
三桁単位の女を泣かしてるな。」



「ああ、ふった女の数は百から先は覚えてないってタイプだな」















いいね!!














例その二






「あの人ぜってー
頭いいって!なんでこんな店でバイトしてんの?

多分近いからって理由だけだって!」



「ああ、何にしろ、この店のIQ偏差値はあの人一人で上げているようなもんだな」













それだ!!














そーいうのが先に
カモン達夫だっつーの!











何でエロ屋店長の器を学生のうちに備え付けなければならんねん!









まるで
キリストの最期の十字架背負った気分だて!!







ゴルゴダの丘がここstickyで、13番目の使徒である客に裏切られたかのようだ!








あー、俺的にはそろそろバーが似合う男の貫禄が出てきたはずだったのに、、、、、










世の中、上手くいかん。



















ま、まさか、








女が必要以上に寄ってこないのはこの貫禄のせいなのか?





















ありうる…





やっかいな代物、かかえちまったぜ。









くそー厄払いでもするしかねえなこりゃ!


















怨霊退散 怨霊退散 怨霊退散、














効くのかコレ!?






















大田胃酸
の方が効きそうだなこりゃ。





















【社説】





こうして、熱血硬派ソ○シは自分の望む貫禄とは正反対の貫禄をつけている可能性があることに気付き始めた。




それ以降、バーに通い詰めで、さらには酒量が増えてマジでアル中気味らしいのである。




しかし、このエピソードを友人に言ったとき、彼はさらなる衝撃を受けることになった。




「ああ、いいんじゃねえ?むしろ天職っつーか。
お前もビデオ出演してオリジナルがある店として売れや」








それ以降、彼は外に出ることすら拒み、キッチンドランカーならぬネットドランカーなるひきこもりの新形態を生み出しつつある。






彼の姿を外界で見られる日は今年度中は無いのかもしれない。






















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