9.杖衝坂 
  三重県四日市市采女町  
旧東海道杖衝坂の標柱

        芭蕉翁
    歩行ならは       
          杖つき坂を 落馬かな

右から裏面に
 この坂に杖つき坂の名のあることは・・・・・・・・
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     花に雪にこころの杖の道しるべ
     宝暦六年丙子秋八月吉日
     白梵庵門人天 村田鵤州誌
芭蕉の句碑について
俳聖 松尾芭蕉 が貞享四年(1687)に江戸から伊賀に帰る途中、馬に乗ってこの坂にさしかかったが、急な坂のため馬の鞍とともに落馬したという そのときに詠んだ季語のない有名なくである。
宝暦六年(1756)村田鵤州が杖衝坂の中ほどにその句碑を建てた。
明治の初期坂の下采女西町 永田精一郎氏の庭園に移されたが このたび現所有者斎藤一郎氏ご夫妻のご理解により 再びこの地に移転されたものである。
 昭和五十一年三月吉日