AMA・ランニングクラブ設立趣意書

昨今、地方行財政基盤の強化や効率化への取組みとして平成の大合併と呼ばれる動きのなか、この海部地域においても愛西市、弥富市の新市誕生という例が挙げられます。そして、七宝、美和、甚目寺町の3町においても、今回、七宝・美和・甚目寺町合併協議会が設置され、様々な前向きな議論が展開されていることと思います。その成果を経て魅力、活力のある新市誕生となるためには、85,000人の市民がそれぞれの地域の歴史や文化、伝統を理解しあい、一体感を強めていかなければなりません。それは、住民レベルでその必要性を深く理解し、住民主導により合併が推進される背景こそが重要です。一人でも多くの人が自分たちの住むこの「まち」に対して関心を高め、住民自らが地域の素晴らしさを理解して、自らの手で真の地域の豊かさを作り出していく、そうした過程を皆で支えあい共有することは、必ずまちの未来にとっての大きな力となるでしょう。そして、そこから生まれるものはまちに対する愛着であり、ふるさとを想うこころであるはずです。

私たちは、これからこの地域を背負うであろう子供たちに、また外へ出てしまうことになるかもしれない子供たちに「ふるさと」を抱いてほしい。未来を担う子供たちに「ふるさと」を残すために、この地域の特色、文化や伝統を共有し、その魅力の発掘と新しい創出は私たちにとっての使命です。また、この地域から各地に出た大人たちが家族や知人と久し振りに訪れたくなる「ふるさと」、この地域に住まう全ての人たちが外に向けて胸を張って自慢できる「ふるさと」になれば、どんなに素晴らしいことでしょう。

このような理念のもとで、今後のまちづくり、まちおこしの求心力となれるような海部郡東部3町を舞台とした「AMA・ふるさとハーフマラソン」の開催実現を目指し、母体として「AMA・ランニングクラブ」を設立することにしました。

近年、地域住民の交流、世代間の交流を図る手段としても盛んにスポーツが取り入れられています。中でもマラソンを含めた長距離競技、駅伝競技などの種目は今や国民的な人気スポーツであり、3町内のみならず広く参加者を募り、新しく生まれ変わろうとしているこのまちを全国的に披露することは、必ず住民の心を熱くさせ、地域の未来に向けて大きな起爆剤となるはずです。将来的には公式競技大会として開催の可能性や従来の海部エリアを視野に入れたフルマラソン大会の可能性など夢は大きく広がっていきます。

一方で、走ることは、誰もが、気軽に、それぞれの体力、年齢、興味や目的に応じて楽しむことができ、少子高齢化が叫ばれるなか、青少年の健全育成はもとより、個人の健康・体力の増進を図っていくことが、活力あるまちづくりに繋がっていくものと考えます。身近に参加できる環境を整え、HOTなコミュニケーションを発展させることで、潤いある明るく住みよい安全な社会、スポーツに親しむ元気なまちづくりの実現を目指します。

ここに「AMA・ランニングクラブ」を設立し、同時に趣旨に賛同し協力いただける多くの仲間を心から待ち望んでいます。

平成21年5月20日

AMA・ランニングクラブ

設立準備委員長 佐藤喜昭

AMAランニングクラブ
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