
W&Dって何だろう??
(以下に述べる内容はすべて上部フィルターの話しです。)
濾過槽には大別してウェット濾過とドライ濾過がある事を知っていますか?
一般的な上部フィルターもウェット部とドライ部に分かれていて
常に水に浸っている部分がウェット、水に浸っていない部分がドライです。
普通はウェット部に濾材を、ドライ部にウールをセットして使用してますね。
このときのウールの役目はもっぱらゴミ取りの物理濾過です。
ウェット部の濾材に付いたバクテリアは活動するのに多量の酸素が必要です。
その酸素補給をどうしたら効率よくおこなえるかがポイントになります。
ウェット部は常に水に浸っていますのでバクテリアは水中の酸素しか取り込めません。
空気中の方が圧倒的に酸素が多いので何とかバクテリアにも空気を吸わせてやりたいですね。
このことを効率よく行うために考え出されたのがW&Dフィルターです。
W&Dフィルターの動作は、ウェット部の水位を連続的に変化させて
ウェット状態とドライ状態を繰り返すようにしてあります。
ではどのようにして連続的に水位を変化させるのでしょう?
それには水の帯水とサイホンの原理を利用します。
水の入っていないフィルターにポンプで水を汲み上げるとフィルター内の水位は上昇します。
つづいて落下パイプの高さを水位が超えるとそのパイプから水は飼育槽に落ちていきます。
つまりフィルター内の水位は落下パイプの高さで決まりますね。
その時よく観察すると水位は落下パイプの高さより少し高くなります。
これを帯水といいます。
ポンプを止めてもしばらく水が落ちてくるのはこの帯水の分が落ちてきているのです。
この帯水の水位は落下パイプの径とポンプの能力によって決まります。
180cm水槽などにはパイプ径50mm、ポンプはレイシーのP−450が良く使われますが
この場合の帯水の水位は1cmほどになります。
そして落下パイプにはかなりの勢いの水流がつきます。
その落下パイプに65mmのパイプで蓋をしてしまうのです。
その時に50mmの落下パイプの上端と蓋の隙間を1cm弱あけます。
そして蓋の役目の65mmのパイプを下げたい水位の分の長さにします。
さらにフィルターの下側にも落下パイプを付けていると思いますが、少し長めにして
先端が絶対に飼育槽の水の中にあるようにします。
これだけでサイホンが働き、フィルター内の水は一気に飼育槽に落ちてきます。
そしてウェット部はドライ状態になります。
フィルター内の水位が下がって65mmのパイプの下端まで下がるとエアを巻き込んで
サイホンが働かなくなり、フィルター内の水は落ちなくなります。
再びサイホンが働く水位まで上昇し、フィルターはウェット状態になります。
このことを繰り返すことで(W&D)バクテリアに酸素を豊富に供給できるわけです。
ウェットの上部フィルターの能力に限界を感じられたら一度挑戦されてみては。