喪主のあいさつ
2013.7.4-5 津島愛昇殿
(妻の母が91歳で逝去して)
通夜式
本日は皆様お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。
母とき子は長らく老健施設にお世話になっておりましたが、昨夜9時過ぎに「老衰」ということで静かに息を引き取りました。「息を引き取る」という言葉そのままに安らかに亡くなりました。誰もが死ななければならないのなら、私自身もこうありたいと思うような最期でした。このような最期を迎えることができたのは、90年余りにわたり地域の皆様や親類の皆様に支えられたおかげだと思っております。本当にありがとうございました。
明日は葬儀・告別式が行われますので、引き続きよろしくお願いいたします。
葬儀・告別式
本日は皆様お忙しいところお集まりいただきまして、ありがとうございます。
母とき子は、私ども夫婦にとってはもちろんのこと、ここに列席している私の子や孫たちにとってもかけがえのない「おばあちゃん」でした。今はぽっかり穴があいたような空しい気持ちでおります。
母は晩年、父の死の翌年から12年間、「アメニティ」という老健施設で過ごしました。足が悪く車椅子生活で、言葉の発声も不自由でしたが、目と記憶力の確かさは最期まで衰えませんでした。そのような状態でも、施設の催しでは皆さんと一緒にカラオケなどもして明るく振舞っておりました。
母は老健施設へ入ってからは地域の皆様と疎遠になりましたが、それまでは毎朝のように近所にある「角長」という喫茶店へ通い、ご近所の方々とのおしゃべりを楽しんでおりました。そのことを私たちに話すときは本当にうれしそうに目が輝いていて、地域の皆様のおかげだと改めて思いました。ありがとうございました。
母は花が大好きでしたので、今日このように祭壇いっぱいの花々に囲まれて、とても喜んでいると思います。私は畑の土いじりのため時々実家に立ち寄っていますが、10年以上も前に母が植えた木や球根が、今も変わらず花を付けています。今後も留守宅が残りますので地域の皆様とのご縁が続きます。何かとご迷惑をおかけしますが、引き続きよろしくお願いいたします。