「ラート」をご存知ですか

ラートは、最近、関東地区のテレビ放送でもよく取り上げられるようになった新スポーツです。
どんなものか、簡単にご紹介しましょう。


  


ラートとは

ラートと呼ぶ、ゴムで覆われた2本の平行な鉄製の輪を使い、様々な回転をする運動

楽しさ

・身体の平衡感覚・位置感覚、運動の惰性・遠心力・重力などをうまく利用し、宇宙遊泳のような感覚を味わえる。
・勇気を出して
回転した喜びと達成感、さかさまになったときの開放感ストレス解消になる。
・腹筋・背筋などを締めて正しい姿勢を保ち、
シェイプアップ効果や、ぶらさがり健康法のような効果が期待できる。

競技種目

直転 2本のリングを接地させて、車輪のように前後に回転する。その中にアクロバティックな技を盛り込む。
    
(初歩的な直転なら誰でもすぐにできるようになるという)
斜転 片側のリングだけを接地させて、10円玉が円を描きながら転がるような回転をする
跳び越し 外からラートを転がし、助走をして跳び上がり、支持前転や宙返りをして着地する。

採点方法

・10点満点(構成・実施5点、要素2点、難度3点 国内ルールは4点、2点、4点)からの減点方式 

競技大会

・国内:全日本ラート競技選手権大会(年1回)
・国外:世界ラート競技選手権大会(奇数年)、世界チームカップ・ラート選手権大会(偶数年)

普及度

・ドイツ、オランダなど、ヨーロッパ18カ国の障害者のための施設でも指導されている。
・日本では、日本ラート協会や筑波大学などが普及活動を行っており、全国にラート部のある大学は25もある。
・名古屋地区では、
中京大学名古屋芸術大学短期大学部で活動が行われている。

歴史

・1925年、ドイツのオットー・ファイクが子供の遊び道具として考案し、余暇活動・スポーツとして普及、発展した。
・日本では、第2次大戦時に、「フープ(操転器)」として
航空操縦士養成の訓練活動に用いられた。
・1989年、長谷川聖修氏(現筑波大学助教授)が留学先のドイツから持ち帰り、再度普及活動が始まった。
 同年、
日本ラート協会が設立され、以後、競技人口の増大と指導者の養成が図られた。
・1990年、ラート初の国際競技会であるヨーロッパ選手権大会が行われた。
・1995年、
第1回全日本ラート競技選手権大会が行われた。
・2002年、ドイツで開催された第1回世界チームカップ選手権大会で、日本チームはドイツに次ぎ
銀メダルを受賞した。
・2004年、ドイツで開催された第2回世界チームカップ選手権大会で、日本チームはドイツに次ぎ
銀メダルを受賞した。

      上表の作成にあたり、日本ラート協会などのHPを参考にしました。

 

第1回世界チームカップ選手権大会の銀メダリスト
(その他の日本代表選手は檜皮貴子さん、西井陽平さんです)

 

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