新郎、新婦ならびにご列席の皆様、本日は誠におめでとうございます。まずもってお祝い申しあげます。
さて、新婦の浩子さんとは、昨年8月に私の課へ来ていただいて以来1年ちょっとご一緒させていただいておりますが、浩子さんを三つの言葉で表わせば、「ひたむき、誠実、やさしさ」であると思っております。そのうち、お仲人様が「誠実でやさしい」とご紹介されまして、誰が見ても同じなんだなあと思いました。これについて、職場で私が感じましたことをもう少し詳しくお話しさせていただきます。
昨年8月、欠員ができましたとき、適任者は長野電力所の浩子さんしかいないと言われまして来ていただくことになりましたが、時間後もお昼休みも一人で黙々と仕事を続けておられたことをよく覚えております。担当していただいております健康保険組合の業務は、二人の担当者で関係会社も含め2千数百人を扱っておりまして、かなりハ―ドでありますが、3カ月もするとすっかり身につけて、今ではもうベテランと同じであります。
また、健保の保養所の受付業務も担当していただいておりますが、申込者が多くお断りすることがよくあります。その電話の応対ぶりを聞いていますと、本当に申し訳ないという気持ちがよくにじんでいて、すばらしいと思っております。
最近はカラオケがはやっておりますので皆が歌うわけですが、浩子さんの歌は三つ覚えております。「氷雨、愛のくらし、赤いグラス」であります。特に「氷雨」は春の慰安会のバスのなかで歌っていただいたものですが、言葉の端々まで心を込めて丁寧に歌い、思わず回りがシ―ンとしてしまいました。お仲人様のお話によりますと、ちょうどその頃がご婚約の前後でありまして、それで一層味わい深かったのかと今思っております。
私は結婚して17年になりますが、特に大きないさかいもなく過ぎてまいりました。その経験から考えますと、まじめなやりとりばかりでなく、奥さんのユ―モアのある一言が大切だと思います。この点でも浩子さんはなかなかおもしろいと思います。冬の健康づくりということで皆さんに自分の目標を発表していただいたことがありました。浩子さんは意外にも「雪かきをする」とお答えになりました。そして春になって反省の発表の時には「今年は雪が少なくて、あまりできませんでした」とヌケヌケとおっしゃった。
これからも、このようなユ―モアを持って、ご自身がしおりに書かれましたように「笑顔の絶えない家庭」をお作りいただくことを期待いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。本日は、おめでとうございました。