なぜ、いま、南イタリア(シチリア島)へ
1 きっかけ
昨年は前立腺がん疑惑など諸事情から海外旅行に行くチャンスがありませんでした。今年の正月には、5月に結婚40周年を迎えることもあり、今年こそ、どこかへ記念の旅がしたいと考えていました。年間予定、私の労働審判員の仕事の流れ、老健施設に入居している義母の体調などを考慮し、時期は4月前半にでも……。
行き先は欧州の田舎町、この時季にふさわしいのはやはり南欧。イタリアは久しく行っていないし、南イタリアはいつかゆっくり訪れてみたいとかねてから思っていました。たまたま発刊されたばかりの塩野七生さんの「ローマ亡き後の地中海世界(上)(下)」を読み、地中海を舞台とした北アフリカのイスラム系海賊とイタリア・スペインなどキリスト教国との千年にわたるドラマチックな攻防に魅了され、渦中のシチリア島にぜひ行きたくなりました。2月14日からはNHK衛星放送で「ゴッドファーザー(PARTTUV)」も連続放映され、見終わる頃には、マフィアの出身地シチリア島にますます興味が湧いてきました。
各社のパックツアーを調べた結果、ワールド航空サービス「シチリア島と南イタリアの旅(13日間)」とニッコウトラベル「文明の十字路シチリア島から陽光の南イタリアへ アマルフィ海岸とカプリ島」(13日間)が候補に浮かびました。訪問順や訪問地など多少は違うがほぼ同内容であり、私は前者の4月1日発を望みましたが、両コースとも催行に至りませんでした。そのため、4月後半になるが前者の4月13日発(14日間)に決め、2月24日に申し込みました。
2 このコースの魅力
@イタリアは3度目だが13年ぶりであり、興味津々である。
Aナポリとカプリ島は以前に少し訪れたが、それ以外の南イタリアは初めてとなる。シチリア島はもとより、ポンペイの古代ローマ遺跡や、とんがり屋根のあるアルベロベッロの街も楽しみである。
Bシチリア島はギリシャ、アラブ、ノルマン、スペインなど多くの人種に支配された歴史があり、それぞれの貴重な遺跡が今も見られる。
C何よりも地中海の青い空と海に癒されそうである。
D新鮮な海の幸、豊富な野菜、南国の果物を使った料理(各種パスタなど)が美味しそうである。
Eワインは高級品は少ないが、土着のブドウ品種から造られた珍しいワインをいろいろ試すことができる。シチリアワインは最近品質が良くなり、リーズナブルで人気がある。
マフィアの出身地といっても、一般の旅行客にとって治安はまずまずのようです。南イタリアの人たちは、ゆったりとして温かい人情があるそうで、永年お世話になってきた妻にとっても、良い記念の旅になればと思っています。昨年購入したハイビジョン画質のビデオカメラを初めて海外で試すことになり、きれいな映像が撮れることも今から楽しみです。