2003.10.08
今週の土曜日、天狗のライブ。ケーナの山田さとし率いるカルテット。メンバー全員くれよん初出場。ケーナという楽器もくれよんでは初めて。なので、ジャンルは?と、山田さんに聞いてみた。すると、“カンドンブレとでもしといてください”ということだった。「カンドンブレ」耳慣れない言葉だわ、というわけでちょっと調べてみたら、ブラジルの独特な宗教と説明されていた。
天狗のCDを聴くと、たいこの音はやっぱり血が騒ぐし、ワクワクする、ギターは、けっこうエキサイティング、そこにケーナが入ると、すごく哀愁があるその音色で、ぐっと雰囲気が変わる。なんとなく物悲しいところが、今の季節にぴったり?かも。宗教とか宗教儀式ということになれば重みがあるのは当然。その儀式によって、神の降霊を待つのだとか。
ケーナという楽器は、もうずいぶん前、写真の伊藤さん(くれよんの古いお客さんしかわからない)が、ジャズミュージシャンを意欲的に撮っていらっしゃる頃、サンポーニャ、ケーナ奏者の瀬木さんのライブでの写真を見せてもらって、変わった楽器があるもんだなあと思ったことがある。でも、その頃は写真を見ただけで、残念ながら演奏は聴く機会がなかった。それから、数年後ジャズフェスで、瀬木さんが出演されて、夜満天の星空のもとで聴いたケーナの音色はすばらしく幻想的で、めちゃ感動的だった。
ライブでいつも登場するおなじみの楽器は、すでにどんな音かわかっている(奏者によっての違いはあるが)。でも、今回のケーナのようにふだんあまり聴きなれない楽器はとりあえず音を聴くのがまず楽しみだ。
民族音楽を演奏するための民族楽器。それぞれのお国柄で特色がある。シタール演奏会で初めて聴いて即はまったタブラ、なんともいえないあの音にものすごく惹かれた。RabiSariというグループのコンサートで聴いたペルシャのウード(日本の枇杷の原型とも言われているらしい)、バリ島の両面太鼓クンダン(和田 啓さんがいい)、芸文センターでの日韓音楽祭、サックスの梅津さん、太鼓の英哲さんは、もちろん最高にカッコよかったけど、サムルノリもすごかった(しかし、初代サムルノリは、もっとすごかったらしい)・・・どれもこれもすばらしい。ケーナも、もちろん民族楽器。CDを聴きながら“う〜ん、この音ちょっと尺八にも似てる?・・・”などと思ってる私。カンドンブレ ? 宗教 って言いきってしまうと、厳粛な感じにもなるので、ちょっとかまえてしまうかも。
音楽を楽しむのに、それほどジャンルにこだわることもないんだけど、今回フォルクローレってことで、もっと気楽に楽しんでもらえばと思っている。
今週は、何なんだこれはって言われそうだけど、最近レコード引っ張り出して、時々聴いている「JoJo」
BOZ SCAGGS 「Middle Man」
中村善郎 「NOS」
'03.10.15 ☜
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'03.10.03