津島市蛭間町
tel.0567-25-3272
全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2005.07.01

 ふみちゃんと久美ちゃん、6/18のくれよんライブで演奏してくれた長瀬良司(tp)5の正に看板娘である。 本当に可愛い、チャーミングな今時のお嬢さんで、パッと見、ジャズというよりは、アイドル系、さもなくば、R &B、HIPHOP・・・なんかが似合いそうな、同世代の女子達と変わらないおふたり。


 ところが、ところが、ステージに立った彼女達は、見事にミュージシャン。 若い鋭い感性でピアノを弾きこなす久美ちゃん。 楽々、軽々、サックスを操るふみちゃん。 すごいよなぁと思わずため息。 とにかく、カッコかわいい。


 片や熟年ミュージシャンには、彼らにしか出せない「味」みたいなものがあって、その渋いところが、また何ともいえないし、場数を踏んで得た演奏技術とか、包容力とでもいうのか、聴き手もふっと肩の力を抜いていられたり、そんなところがなかなか魅力的であり、それはそれで、とても心引かれる。 なので、そんなライブも、もちろん大好きだ。


 6/18のライブで、長瀬くんがMCで言ってた”10年前、お客さんでここに来て・・・” この日「10年前」という言葉を何度か耳にした。


 当時ハタチだったという彼。 ハタチといえば、今のふみちゃん、久美ちゃんより若い。 その頃ラブリーでバイトをしていた彼は、トランペット命みたいな好青年で、松島さん(tp)のライブで、休憩になると、楽器ケース(?だったか)にサインをしてもらったり、鏡を見ながらの練習ではどんなことに注意すれば・・・等々 本当に熱心にアドバイスを受ける姿が、とても印象的だった。 若さ故、トランペットに捧げる情熱たるや、相当なものだったにちがいない。


 松島さんといえば、小林陽一 & グッドフェローズの初期のフロントである。 ’93春くれよんに初めてグッドフェローズがやって来た時は、松島、ヤマジョーという最強コンビだった。 フロントがこのふたりで、3,4年ほどこのバンドは活動していたが、あの感動的なライブは忘れられない。


 当時リーダーの小林さんから聞いたことがある”松ちゃんや山ちゃんにソロ渡すと、なかなか終わんないんだよね・・・”うれしい悲鳴である。 ’93というと、ステージを作ってライブを始めてから一年半ほど。 当時は月一ライブで、ほとんどが東京メンバーだったが、ライブ経験もまだまだ浅く、そんなこんなで、松島さんのペット、穣さんのアルトは、とにかく私にとって、ものすごい衝撃だった。 かつて今週の一曲に選んだことがある「クローズ・ユア・アイズ」「フィービーズ・サンバ」の穣さんのソロはマジでヤバかった。


 若さで突っ走る、実に豪快で、痛快で、爽快。若い人達は、熟年チームほど場数を踏んでいない未熟さは確かにあるが、若さという特権がある。 やる気もパワーもあって、考え方が前向きで向上心がある。 その力を私達ももらっているような。


 でもでも熟年チームもただ年を重ねたというだけではなく、人生の先輩として、大いに見習うべきところもあって、たとえば、古きよき時代、大学のジャズ研で、先輩達にしごきにしごかれた体育会系の演奏者達。


 ミュージシャンたるもの、演奏だけではない、挨拶はもちろん立居振舞など全ての面で、自分磨きをしなければならない。 そんな時、ジャズ界を背負ってきた多くの先輩達の意見を聞き、教えを請い、日々精進さらに飛躍を続けてもらいたい。


今週の一曲は「Cheese Cake」
DEXTER GORDON 「Go!」 ゴードンのテナーが冴えてカッコいい!
「チーズケーキ」といえば、私の中では、これだったが、くれよんライブでの
桂一さんの演奏は、イントロの一音出た瞬間に鳥肌が立った。

'05.07.20 ☜  一覧  ☞ '05.06.14