２００５．０７．２０
たった一度の人生なんだから・・・そう考えると、今こうしている時も、正にこの時限り一度だけしかない。ならば、一分一秒たりとも、無駄にできない、したくないと、考えるのは当然。が、しかし、そうは言っても、なかなか「規則正しく！」と、お手本のような生活などできるはずもないのである。
特に、いろいろ言い訳するのに、実に都合のいい要因が揃っているこの時期、”暑いー！””蒸し蒸しー！” ”じめじめー！”・・・等等、そんなこんなでだらだら過ごす。つい最近も、なんとなーく体調がすぐれないので「これは天気がはっきりしないから」と、それすらも気候の所為にしていた。
お客さんに、”最近どう？”と、聞かれて、私達の返事は決まっている。”くれよんに忙しいという言葉はない”。 いつぞやも、ほぼ２０年来のつきあいになる、なじみのお客さんに、くれよんの店内に入って、彼以外にもお客さんがいらっしゃった時 ”俺以外のお客さん初めて見た”と、言われてしまった。それ、さすがに言いすぎだろと、思ったが、反論できないのが悲しい！
ものすごーく言い訳がましいのだが、こんな状態がよくあるもので、ついつい居眠り、カウンターで、うたた寝なんてことに。そんなことしてる間に、本でも読むとか、もっと勉強することとかいくらでもあるのだが、それができない。
時は金なり、時間を有効に使うにこしたことはない。もうずいぶん前の話。夜行バスで、６時間かけて東京に行くと、ある人に話したところ、”そんなもったいないことようやるわー”と、すっかりあきれられてしまった。
安く行けるからと、答える私達に、早く着いた分で、何ができると思う？と、往復に１０時間以上も費やしてしまうことが信じられない様子だった。
限られた時間の中で、できるだけ多くのスケジュールをこなす。たとえば、劇場へ行く、ジャズの店に行く・・・如何に効率よく自分の行きたい所へ行って、目的を果たすかである。その人の場合、忙しい合間をぬって（誰でもそうなのだが）東京に出るので、ささっと目的を果たし、帰っては、「次はこの芝居を・・・」と、計画を練り、またさっと行っては、さっと帰ると、こんな調子なのだ。
私達は、情報収集して、如何に安く交通費をあげるかに知恵を絞り、片や、往復時間を最短にして、滞在中に自分のやりたいことを如何に充実させるかを考える。
新幹線を使ったら、どれだけ楽で、どれだけ早いか、そんなことは、百も承知。しかし、うちにも事情がある。お財布と相談。これは実に深刻な問題なのだ。
テナーの宮地さんが、初めてくれよんに来た時、何故かそんな話題になって（たぶん生活レベルがあうのかなあ？）”うちなんかさあ・・・”と、話し始めたら、”貧乏自慢なら負けません・・”と、早速自慢話？が始まった。
うちもミュージシャンも、みんな相当お金がない、ほんとにない！ いつか桂一さんと悌ちゃんが言ってた。”貧乏はいい！だけど貧乏くさいのはダメだ！！” 「どういうこと、それ？？？」なんとなーく、わかるような気もするのだが、もうひとつはっきりしないので、”東京までどうやって行ったらいちばん安い？”などと、非常に貧乏くさいんだろうかと、ちょっと心配しつつ、どっちにしても、うちはこれしかない。なので、電車の旅を楽しむことにする。
無駄だなどとぜったい思わない。お弁当買って、ビール飲みながらの遠足気分。車窓からの眺めがまたいいのだ。ゆっくり、のんびり、普段時間に追われる生活なので、こんな時間がいい。
そう、時間の上手な使い方って、きちんきちんと、無駄のないように計画的に過ごすことではなく、その時間如何に自分が充実した時を過ごせたか、満足したかだと思う。
朝からずっとスケジュールが決まっていて、実に規則正しく一日を終えても、なんだかパッとせずってことも、逆にちょっと今日だらだらしちゃったかもと、思っても何かひとつ心に残ることがあって”今日はいい日だったー”と、思えたら、その一日は、充実した時を過ごせた気がする。
だらだらするのも、うたた寝も、とりとめない話も、ボーッと考え事も・・・いろんなことが必要なのだ。 その中で、”今日のライブよかったー！” ”すばらしい出会いをした” ”いい話を聞いた”・・・そうやって、流れた時を「いい時間」と、思えることが大事、そんなひと時を積み重ねて、一日を、一週間を・・・過ごしていけたらなあ
今週の一曲は、先週のライブでカッコよかった「４ on ６」
WES MONTGOMERY 「Smokin' at the Half Note」
「The Incredible Jazz Guitar」
「Impressions」
「Solitude」
瀬利くんの持ち曲だけど、ひでしくんのギターもなかなかでした。すっごいカッコいい曲！
'05.07.28 ☜
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'05.07.01 
