津島市蛭間町
tel.0567-25-3272
全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2005.07.28

 青春18きっぷの発売日が近くなると、妙にうきうき、そわそわ、落ち着かないマスターである。発売日を過ぎると、名古屋に出かけたついでに、早速切符を買い求める。


 18きっぷと、お目当ての、夜行列車の指定席券を手に入れると、もう心は、列車の旅に。そして、暇さえあれば、旅の本と、時刻表とをにらめっこ。”ここに、○○時に着いて、それから・・・”この上なく幸せそうである。


 今回の旅は、千葉房総のローカル線の旅と、館山のレストラン「コンコルド」、市川の「りぶる」へ行くのが目的だ。


 まず、23日名古屋11:39p.m.発、ムーンライトながらで、旅立つ。慣れない夜行列車、座ったまま、同じ姿勢がけっこうつらい。うつらうつらするものの、目がさめて、外を見るとまだ暗い、まだ夜が明けない、何度かそんなことを繰り返す。


 4:40a.m.過ぎ、東京到着。すぐ、総武線に乗り換える。23日といえば、私達が正に目的地としている千葉で震度5という大きな地震があって、出かける前、テレビでは総武線不通のニュースが流れていた。


 しかし、到着した早朝の駅は、特に混雑している様子もなく、電車が遅れていることもないらしく、地下4階ののりばから、時刻通り発車の電車に飛び乗った。 なんせローカル線の旅、今ここで乗り遅れると、すべての予定が、くるってしまうのだ。


 初めに乗るのは、五井駅というところから、小湊鉄道、次に上総中野駅から、いすみ鉄道で終点大原まで。どちらも、のどかなディーゼル列車での旅。


 そして、念願のコンコルドへは、実に21年ぶり。佐久間式アンプの製作者であり、レストラン「コンコルド」のマスターである、佐久間さん、そして奥様に、お会いするのがとても楽しみ。


 観光案内で道を聞けばわかると、佐久間さんから聞いていたので、駅に着いてまず道をたずねる。


 駅は確かにものすごくきれいになっているし、多分、周りのお店も相当変わっただろう。でも、正直どんなふうだったか、全くといっていいほど覚えていない。しばらく歩くと、コンコルドの看板が見えてきた。”わあ!!!”歓声をあげながら、お店に近づいていくと、声が聞こえたのか、佐久間さんが、中から出ていらっしゃった。


 ”遅かったなあ、どうやって来たんだ?” 開口一番そうおっしゃって、あとについて、中に入ると、なつかしい、コンコルドの店内である。当時よりさらにアンプが増えている?ここのテーブルで食事をしたような気がするんだけど(私の記憶が確かなら)。その テーブルにも、他のテーブルにもぎっしり見事にアンプだらけ。


 カウンター席に座り、名物ハンバーグを注文。その間も佐久間さんといろいろ話がはずむ。そのうち、奥様も外出先から戻られて、当時の話に花が咲く。同時に”これは、バドのこの1曲を聴く為のアンプだ・・・これはケニーバレルの・・・”と、数種類のアンプの音を聴かせていただき、そして楽しんだ。


 そうそう思い出した、21年前のあの日、おふたりの笑顔と会話に癒されて、ついさっきまでの旅の疲れと、爆発寸前まで膨らんでいた不安な気持ちが、ものの見事に吹き飛んだことを。


 次の予定があるので、それほどゆっくりもできず、「コンコルド」をあとにして、5:00p.m.過ぎの千葉行きに乗る。


 次に目ざすは、市川の「りぶる」だ。この日のライブは柳原さんというベースがリーダーで、サックスが、今度10月に「クアドラ」でくれよんライブに初出場する岩佐さん、ドラムが宮地4でおなじみ橋本くん。


 「りぶる」はもっと広い店を想像していたが、思ったより狭い店内、天井が低いので、余計そう感じるのかもしれない。


 中に入ると、1setが始まるところだった。お客さんは少なかったが、演奏は全力投球だ。橋本くん以外、初めて聴く人ばかりだったが、演奏はもちろん熱いし、休憩時間話していても、初対面とは思えないほど自然に話ができた。


 2setも全部聴けて、上機嫌で夜行の出る品川に向かう。往復夜行、車中2泊の旅は、正直疲れた。でも、佐久間さんご夫婦にお会いできて、「りぶる」のマスター須田さん、ミュージシャンの方々、。みなさんやさしくて、すばらしい演奏が聴けて、ほんと贅沢な、いい旅だったなぁ・・・


 今週は、「IRAMUSA」
エスパソ 「音節」 「りぶる」で聴いた柳原さん率いるエスパソの、2枚目のアルバムから。

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