監査役退任メッセージ

アジサイ 

グズベリー 

退任直後に、従業員の皆さんに向けて贈ったお別れのことばです。

 去る6月17日の株主総会で、潟zテルグランコート名古屋の監査役を退任しました。平成8年3月の会社設立以来9年3ヵ月余り、紆余曲折はありましたが、当社の常勤監査役をつつがなく務め終えることができ、安堵感と充実感でいっぱいです。

 まだまだ当社に愛着を持ちながら本年で退任を決意しましたのは、@出身母体である中部電力鰍ニの「65歳程度まで」との当初の取り決めがあったことA中部国際空港開港、愛知万博開催があり、当社に安定成長の目途が立ったことB会社設立前よりご一緒した蝦名社長と同時期に退任しないことなどを、私なりに配慮した結果です。言い換えれば、当社、出身母体の中部電力鰍ィよび私自身の三者にとってベストな時期を選択したということです。

 思い返せば、平成7年10月、名古屋商工会議所ビルでメンバー10名によりホテル開設準備室が発足し、その後、角久ビル、金山南ビルと事務所が移転しました。それぞれの思い出は尽きませんが、何よりもうれしかったのは、ホテル開業後に金山総合駅南口の風景が一変し、美術館やホテルへと急ぐ人たちの着飾った装いが、北口のバスに急ぐ人たちの日常の装いとまったく違ったことです。この点に金山地区開発における当ホテルの役割があると思います。つまり、当ホテルの集客力が地域社会の皆様から期待されているのです。

 さいわい皆さんのご努力の結集により、この6年間に、当ホテルは「名古屋屈指のシティホテル」「美味しいホテル」としての定評をいただくことができました。事実「このホテルが好きだ」「ここへ来るとホッとする」「このホテルへ来るのが楽しみだ」というお客様の声をよく耳にします。

 しかし、ご承知のように、ホテル業界の競争は、数年前と違って激しさを増しています。どんなに良い品質・サービスを提供していると自分で思っていても、また、自分としては力の限りがんばったと思っていても、ホテルを選ぶのはお客様です。その答えは明確に来客数に表れます。私は、社内で最も外部(お客様)に近い者という立場で、日ごろ多くの意見を述べてきましたが、その体験から、サービス業はつくづく人気商売だと思うのです。言うまでもなくコストダウンも不可欠ですが、まず第一に、ホテルのファンづくり、リピーターづくりによる来客数増加を、今後とも目指していただけたらと思います。

 私は、当ホテルの客としても何度となく利用させていただきました。宿泊は50泊、レストランは数限りなく、それに娘の結婚披露宴までお世話になりました。スタッフの皆さんの心のこもったサービスぶりが忘れられません。それぞれの楽しい思い出を含め、「全日空ホテルズ ホテルグランコート名古屋」は、私の「思い出のホテル」として、いつまでも心に残ることと思います。

 終わりに、私とともにこのプロジェクトで一緒に汗を流していただけた皆さんの今後のご活躍、ご家族のご多幸と、当ホテルがますます進化し発展することを祈念して、退任のことばといたします。

 なお、私は、来年4月から全国的にスタートする労働審判制度の労働審判員(使用者側)として、非常勤で名古屋地方裁判所に勤めることが内定しています。今後、皆さんも私も、それぞれの場で精進していくことを願っています。

 長い間、お世話になりました。

  2005.6.20

   社外向け「退職のごあいさつ」

   労働審判員デビュー

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