ワインサロンでの謝辞

小鳥薫ワインサロン39会(10周年)で述べた謝辞を再現したものです。


 お祝いの花束に代えて、私から言葉の花束をお送りさせていただきます。小鳥サロン10周年、おめでとうございます。先日記念の色紙が回ってきて、私は「10年間、この会を楽しみに生きてきました。これからも…」と記しました。この意味をもう少し詳しくお話して、お祝いと感謝の気持ちを表したいと思います。

 

 この10年、私にとって小鳥サロンとは何だったかということを思い返してみました。まず第1に、いつも居心地がよくワインが美味しかったということです。小鳥さんの鈴が転がるような軽やかな音色とお話しぶりや、堅苦しい制約をしない大らかな進め方や、お値段相応にバランスのよい美味しいワインばかり選ばれたコトセレワインのおかげです。それに加え、和食系を含め他のお店とのコラボなど、多彩なイベントを企画され、数多く楽しませていただきました。小鳥さんの「美味しいワインを楽しく味わおう」というコンセプトに、とても共感しています。

 

 第2に、今日同席の皆さんをはじめ10年間このサロンを通じてワインの友人がたくさんでき、その方々とサロン以外でもワインを楽しむ機会が度々ありました。このサロンがなければ出会えない人たちばかりで、サロンのおかげだと強く感じています。

 

 第3に、私が育てたハーブや生野菜を持参すると、さほど美味しくないものでも、サロンの皆さんが毎回美味しいと言って食べてくださいました。野菜栽培はある意味3Kのような作業を伴いますが、快く栽培を続けることができ、さらに新しい品種にもチャレンジする気になれたのは、小鳥サロンと皆さんがなくては考えられません。

 

 小鳥さんとは20年余りにわたるワインのお付き合いです。当初はブルゴーニュワインがお好きで詳しいという印象でしたが、この10年で日本ワインをはじめ世界のワインに翼を広げるとともに、和洋中の各種料理とのマリアージュにも関心を深められ、その成長ぶりをうれしく楽しんで見守ってきました。

 

 小鳥サロンを鳥にちなんで一言でいえば、「小鳥サロンは、私に幸せを運ぶ青い鳥」でした。これからも末永く着実に羽ばたいてください。引き続き、こころから応援させていただきます。

 

 2020.6.20

覚王山にて

 

           生野菜&ハーブ栽培

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