2002.07.19
セッション505での、桂一さんの「Besame
Mucho」は、ホントすごかった。彼のCD「MUSIC
FOREVER」の中にも、この曲が入っていて、とても好きなんだけど、それよりさらに、すごい演奏だった。同じ曲なのに、その時々によって違う。正にジャズ、インプロヴィゼーションの世界。ライナーによると、桂一さんはこのベサメ・ムーチョ、ライブでもよく演奏してるようで、題材がいいと演奏意欲をかきたてるというか、音を作り出しやすいのだろうか?スタンダードは、その曲ができてから、いろんなミュージシャンによって、演奏され続けてきたからこそスタンダードなのであって、やはりそれだけ曲がいいってことなんだ。私は、スタンダードって耳慣れた曲って、勝手に思ってたから、ずいぶん前に曲捜しをしていて、これは滅多にやってないなあって思ったら、その曲が実はスタンダードだってこと、あとで知って“えっ これが?”って思ってしまったことがあったけど、自分の知らない曲だからって、スタンダードじゃないって決めつけてしまうのも変な話だ。
たとえば、ライブでおなじみになるのは、今の時期だったら「Summertime」秋には「枯葉」なんて、何かにちなんだ曲って、たいていのミュージシャンが取り上げていて、聴くチャンスも多くなって、曲覚えもできちゃうから、うれしい。しかも、歌の人だと“これは、失恋の曲で・・・”とか、曲の内容まで説明してくれるから、よりわかりやすい。もちろん、夏に「枯葉」を演奏するバンドだって、いくらでもあるわけで、いろいろなんだけど、たぶんこの時期なら「Summertime」を、聴くことのほうが多いと思う。“あっ 先週もあったね”って具合に。でもテンポやアレンジで、全然違うので、よく演奏される曲は、バンド毎に比べられるっていうのも楽しみのひとつ。
私も前にお客さんと、曲覚え競争?していて、彼は、すごく物覚えがいいので、どんどん覚えてライブでも、ほとんど曲名を把握していた。それに比べて、全然覚えられない私は、“よくもまあ 覚えられるもんだね”なんていつも感心してばかりだった。私なんか新しいの1曲覚えたと思ったら、前に覚えた2曲を忘れるって感じで、それじゃあねえ。
宮前くんのライブで「リターニング」いつもカッコいいので“最初の曲なんだっけ”って何回聞いたことやら。さすがに3,4回目で“いいかげんに、覚えろ!って感じだよね”と私が言うと、彼は“いえ あまり覚えられてしまっても、やりずらいので”と、ホローしてくれて・・・ほんとに頭悪いのも程があるって感じで、相変わらずライブではいつも“ああ そうそう これこれ・・・”っていう調子。おなじみのスタンダードぐらいは、すぐにわかるように、もっと努力しようっと。
今週はコール・ポーターのWhat Is This Thing
Called Love
ART PEPPER 「Modern Art」
CHARLIE PARKER 「The Story」
SONNY ROLLINS 「A Night At The Village Vanguard」
SONNY CRIS 「プレイズ コール・ポーター」
'02.07.25 ☜
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'02.07.10