２００３．０４．１９
先週土曜日、約一年半ぶりに、岡安さんのライブだった。もっとも去年はスペシャルライブがほとんどなかったので、それも仕方ない。岡安さんのギターを“地味なギター”と、みんなよく表現するけど、是非“渋い！”と、言ってほしい。特にスーパー400に替えた当時なんかはライブ後、“テクニックにはしりすぎる”“重い”なんて意見をお客さんから聞き、私はがっかりだった。ず〜っと、岡安さん聴き続けてる人だったら、ジャズを愛してやまないジャズフリークだったら、少しは耳もかすけど、そうじゃない、普段ジャズからすっかり離れてしまってる人達の言葉には、ちょっと説得力がない。
岡安さんとは、もう10年来のつきあい。土曜日も演奏を終わって飲みながら、“お互い、年とったね・・・”なんて話も出たほど。ホント考えたら、ひとくちに言うけど、10年という年月は長い。岡安さんの“くれよん”での初ライブは、最初のリーダーアルバム「Midnight Groove」発売記念ライブだった。岡安さんのギターに安保さんのテナー。本当に、都会的な、正しくMidnightが、よく似合うそんなイケてるバンドだった。当時すごい精悍な感じで、近づきがたい雰囲気すらした安保さん、演奏もすばらしかった。
2枚目「ニューエスト・ボスギター」は、安保さんだけは同じで、あとのメンバーは全て替わった。なかなか強力なメンバーで、このメンバーでのツアーはすごい、ぜいたくなライブだなあと思っていたら、スケジュールが決まってしばらくしたら、“都合により、メンバー変更します”と、連絡が入った。久々に荒巻さん、広瀬さんが聴けるのは、ほんと楽しみだったけどでも、ピアノが桂一さんになるっていうので、うちは喜んでOKした。（このライブで、悌ちゃんと、暢さんは、くれよん初登場となる）あとで聞いた話、バックがオリジナルメンバーじゃなく、桂一トリオだと知名度がないと、キャンセルになった店もあるらしい。
4枚目「ジェントル・ムーズ」は、前回メンバー変更でのライブでツアーを組んだ桂一トリオ（悌ちゃん、暢さん）が、そのままCD録音メンバーとなった。発売記念ライブはもちろん、録音メンバー。このライブは、お客さんがけっこう入ったこともあって、CDも申し分ないんだけど、演奏が最高に盛り上がって、すばらしいライブになった。そして、「YOSHIAKI」「ホット・ハウス」「グッド・ライフ」「ディア」と、発売になった岡安さんのリーダーアルバム。年齢と共になのか、新しいCDを聴くと、“う〜〜ん、渋い！！”と、その都度うなってしまう。「グッド・ライフ」は、正にそんな言葉がぴったりの私の大好きなアルバム。
その岡安さんが、まだ若かりし頃、ギンギンにギター弾いてたとか。そんな岡安さんにあこがれて、弾いてる指先見たさに、最前列の席を求めて、夜毎集まってくる、ギター少年達。でも、そんな日々を送るうち、“俺がやりたいのは、こんなんじゃない”そう思い始め、少しづつスタイルを変えていったら、着実にお客さんも減らしてしまい、店側からひんしゅくかったらしい。さらに時を経て、あくまでも自分のスタイルを貫き通す岡安さん、そんなところがまた、魅力のひとつでもある。岡安さんのギター最高！
ってなわけで今週は岡安さんの「Good Life」から「Gentle Rain」
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