津島市蛭間町
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 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2004.05.29

 今日も、息子が車をいじっている。この頃そんな光景を目にすることが多い。もっともその方面の専門学校に通っているので、当然といえば当然かもしれない。でも、まだ通い始めて、1ヵ月半くらい。それほど知識が広くなったとも思えないけど、時には、短い時間でも、時には、油と埃とで両手真っ黒にして、愛車と格闘している。


 つい先日も、私が様子を見に行ったちょうどその時、何やら液体がぶわっと勢いよく噴き出してきて、さすがに息子も”わぁー 冷却水だー やべェーー”と、叫んで、大あわてだった。


 息子の車好きは、たぶんもってうまれたもの。2,3歳の頃から(もっと前かな)車を持って、一人遊びが常だった。私達が好きで集めたビートルのミニカーが、当時けっこうあったので、最初は、それを持たせたのが始まりだったんだろうか?それを持って、テーブル、イス、床・・・とにかくそこら中”ブーブーブー・・・”と、自分で言いながら、1時間でも2時間でも遊んでいた。その姿を見るたび、これのどこがおもしろいんだろう?私はいつも思っていた。


 ミニカーを動かすのも、ただまっすぐばかりではなく、たとえばテーブルの上に置いてある物に沿って走らせ、カーブの雰囲気をだしたり、テーブルなどのギリギリ端を走らせ、まるで自分が本物の車に乗ってハンドルを握り”どうだ!”と、そのテクニックを自慢しているようにも見えた。そんな時”キーーッ”(きわどくてブレーキをかけたところ)”ムゥーーン”など、声のトーンも替えていた。


 娘は産まれてから、私の母や父が交代で、それこそ片時も離れることなく面倒をみてくれたが、息子の時は、それをしなかったので、ひとりでいることがほとんど。なので「車でひとりあそび」なのかどうかわからないけど、寝る時もベッドの枕もとには、ずらっとミニカーが並べてあって、きっと夢の中でも”ブーブー”大好きな車を走らせていたにちがいない。


 しかし、いくら好きなこととはいえ、職業にするのは容易なことではない(国家試験もあるし)。でも自分の進むべき道はそれしかない、そう決めたのは、いつ頃なのか、私にもよくわからないけど、かたく心に決めて専門学校で学ぶことを選択したのだから、是非その道を極めてほしい。


 少しづつ、自分の将来の夢に近づいていく。あこがれの専門学校。登校初日の入学式、”髪が長い!”と、先生に注意され、高校よりきびしいと、ぽつり愚痴をこぼすこともあったが、今では友達もでき、毎日新しいことが覚えられて、校則がきびしいのもさほど気にならなくなるほど、日々楽しいはず。


 息子の未来、私のこの先、”あ〜〜あ”ついついため息がでてしまうほど、対照的。まだまだこれから、夢も希望もある息子と比べたら、そんなこと当たり前、わかっちゃいるけど・・・。ちょっとうらやましいと思いながらまた、真剣に愛車と向き合っている息子を見ている。その成長ぶりを振り返りながら。


 今週は「BAKAI」
JOHN COLTRANE 「Coltrane」

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