津島市蛭間町
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全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2004.08.25

 つづき

 今回は娘がいっしょなので、スケジュールもいろいろ考えて、まず第一番に予定に入れたのが、去年果たせなかったclub行きだ。またKINちゃんにメールをして、目的のclubの店名を確認。ところが、肝心の営業スケジュールをHPで調べたところ、16日はスクールになっていて、普通営業はないらしい。イベントも週末で、間が悪いとしかいいようがなかったが仕方ない。そのお店のHPのリンクで、渋谷、六本木あたりの店をチェック。でもOFFだったり、soul系じゃなく、普通のBARだったり。


 というわけで、16日は、ライブのあと、どこに行くか未定だったので、できるだけ早く決めて予定をたてたかったが、clubやBARのOPENが、夜8:00とかで、問い合わせの電話を入れることもできずに、街を散策する。歩いている途中、偶然レコード屋さんを見つけ、入ってみると、みるからにclub通って感じの店員さん。すかさず、clubのことを聞いてみる。すると、soulだけっていうのはちょっと難しいと言いながら、店内に置いてあるフライヤーの中から、適当に選んで渡してくれた。そのフライヤー軽く10枚以上はありそうだったが、中で16日営業しているのは、たったの2店だけだった、ったく、ついてないなあ。


 研修旅行2日目のこの日は、ホテルをとらず、ライブのあとclubへ行って、夜を明かす、行き先不明でも、とにかくそうすることだけは決めていた(というより、終電過ぎると移動ができない)。たとえ、clubじゃなくても、サウンドバーだって、ちゃんと踊れるスペースがあったり、飲みながら音楽聴いてるだけで、うきうきするくらい楽しい。東京のお店ならさらに・・・とイメージはどんどんふくらんでいく。BARでも朝4時、5時まで営業してるし、まあこんな時くらい娘につきあうかと覚悟はできていた、というかそういうお店に行くのも悪くないと思ったりもした。


 16日のライブはSONOKAと決めていて、夕食をとった後、私達はSONOKAのある目黒へ、娘はまた友達に会いに、今度は彼女の家に向かった。時間になったら、もう1店最後の望みをたくして娘が、六本木の店に電話を入れることになっていて、とにかく、私達はライブが終わってから、娘は友達の家から、渋谷にp.m.11:30と、約束した。


 SONOKAのライブはドラムの高橋さんのトリオで、アルトが池田のあっちゃん、ベースが信ちゃん(上村)だった。桂一さんが「いちばん好き」だというSONOKAは、ビルの取り壊しで今月28日で閉店することが決まっている。その衝撃的なニュースは、岐阜のおっちゃんから先月聞いた。


 SONOKAファンは、やりきれない気持ちで夜毎ライブ通いしているのだろう、狭い店内はいっぱいになった。SONOKA思いの常連さんの中に入ってこの日、ライブを聴けたことは本当に幸せだった。16日の翌日のライブは桂一トリオで、テーブルがいっしょだった常連さんは”毎日が最後だからなあ・・・明日もぜったい来る”とおっしゃって、本当に閉店を惜しむように、でも演奏をめいっぱい楽しんで、グラスをかたむけていらっしゃる。


 お客さんもみなさんフレンドリーで、その仲間に私達もいれてもらって、すごく楽しく演奏を聴けた。閉店までにあと1回出演があるという高橋さんに、”今日最後なので、何か・・・”と、まずコメントを求められたあっちゃん。”本当にいろいろ思い出はあります・・・”そのことばを聞いただけで、涙が出そうだった。


 あっちゃんは、リーダーアルバム「Everybody's Music」で、最後に「Good Bye」を演奏している。ライナーにも、SONOKAのマスターのことを書いていて、「ニューヨークから帰って、その成果を先ず聴いてもらいたかったのが、マスターでした。・・・容態が思わしくないと連絡を受けて一時帰国・・・病院にお見舞いにうかがいました。”あっちゃんのライブに行きたくてさぁ、ひと月前から、体の調整してたんだけどよぉ、もう、オレ動けなくなっちゃったよ”・・・その晩最後に演奏したのがこの曲です。」 信ちゃんも”やっぱりさみしい・・・”と、コメント。みんな気持ちはいっしょだった。ライブ後みんなと話す間もなく渋谷に向かった。


 渋谷について娘が駅のどこにいるのか、確認しようと連絡をとると、なんとまだ友達の家で、しかも、今夜は彼女の部屋に泊めてもらうというのだ。”どういうこと?”約束したのに、自分だけ泊まるって?納得いかなかったが、そこで怒ってる暇はない。こっちは次の電車に早く乗らないと六本木まで行けない。


 clubが探せなかったらアルフィに、そこもだめとなったら最悪ファミレスで朝を待つという段取りだった。残りの1店に電話してBARに行くのはどうも気乗りしない娘は(たぶん)”ふたりでアルフィに行ってきて!”だった。本当に、ちょっとの差で六本木最終が出たあとで、仕方なく広尾まできっぷを買って電車に乗った。つづく


 今週は「St. James Infirmary」

ベイシー&ディズ 「The Gifted Ones」
RED GARLAND 「When There Are Grey Skies」

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