津島市蛭間町
tel.0567-25-3272
全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2004.08.31

 つづき

 六本木までは歩くことになる。電車が広尾に到着、駅のホームから歩道に出て、たぶんこっちだろうと思われる方向に歩き始める。でも、どれだけ歩くのかは、全く見当もつかない。途中すれ違う人に道をたずねた。どうやら六本木には向かっているらしいので、ちょっと安心した。その人曰く”まだ、かなりありますよ、15分くらいは・・・”と、おっしゃったが、15分で歩ける距離ならたいしたことはない。そしてまた歩く。


 六本木ヒルズあたりに来ると、オープンカフェ(?)にけっこう人がいたり、ガラス張りで歩道からでもよく見える店内、店の中では踊っている人も。歩いていると、こんなところも見つけられるんだ。やっぱ、歩くにかぎる!などと思ったり。  


 そのお店を下に見ながら、歩道橋を上がっていくと、おまわりさんに遭遇。目的地ハマ六本木ビルをたずねる。すると目と鼻の先にそのビルはあるらしい。


 眠らない街、六本木にあるめざすはalfie,高級でおしゃれで、きっと入りづらい店なんだろうな。そんな事思いながらビルの5階に上がる、ちょっとどきどきでドアを開ける。店内が薄暗いし、以外にもカウンターにお客様が2人だけということもあって、敷居が高いという感じは全くなかった。


 私達はカウンターからいちばん遠い壁際の席に座った。お店の人も、カウンターの中にひとりだけだった。(実はこの男性が、あとでわかることだが、alfieの店長さんである北井氏だ)オーダーしたビールをグラスにそそぎながら店長さんは”遠くからですか?”とか”ずいぶん歩かれたんですか?”とか、そんなことを聞いて下さったんだと思う。あまりのその自然にでてくることばに、妙にほっとしてしまい”六本木まできっぷを買おうと思ったら・・・”と、お店まで歩いたわけを話した。


 そのうちカウンターのおふたりは帰られて、しばらく私達だけだったが、またカウンターに男性がふたり。そのうちおひとりは、まもなく帰られた。残られたカウンターの男性は常連さんなのか、店長さんと話がはずんでいるようだった。それでも、”リクエストがあれば・・・”とか、私達にもいろいろ気を使ってくださる店長さんだった。


 それからは、お客様が入って来られる様子はなく、たぶん閉店までこんな調子かなと思っていたが、それから・・・


 いつも寝不足の私は、万年睡眠不足がたたって、なんと初めて訪れたalfieで2時間熟睡(したらしい)。たぶん、目がさめた時は、a.m.4:00近くになっていたと思う。


 私が寝入ってから、マスターは手持ちぶさたで、カウンターの男性と店長さんの会話に入りたくて・・・。結局おふたりに誘われて(だと思う)、席をカウンターに移し、いろんな話をしたり、ゲームをしたり。


 よくある、でもちょっとなつかしい(?)マッチ棒を使ってのゲームでは、3分の間に完成しないと、ストレートグラスのブラントン一気飲みという、大変おいしい罰ゲームが待っていて、何回かそれをいただいたのか、うちのマスターはご機嫌だった。


 ふっと目がさめて、”ここはどこ? 私は誰?”状態の私は、状況がよくわからず、そうしてぼんやりした頭で、2時間熟睡の間の出来事を簡単に聞いたのだった。間もなくその男性は帰られて、よく見ると窓の外は、うっすら明るくなっている。閉店時間も過ぎているので、私達もalfieをあとにする。


 今回の研修旅行は、いろんな意味で充実していたというか、なんだか感動が多かった。まず、たいてい食事は行き当たりばったりで、それでも歩いて探すので、あちこち歩いている間に、けっこう時間が過ぎてしまって、ずいぶん無駄な時間の使い方をしてしまうのだが、今回はだいたい行きたい店が決まっていて、しかもおいしくて大満足!やっぱりおいしい物を食べると、happyになれるものだと実感。


 それと出会った人々。このところちょっと遠出で、三多気や明智などに行った時、その土地の人や、そこで出会った人との交流に心和んでいた私だったが、まさか都会の真ん中で、こんなにもやさしい気持ちになれるとは、ホントに以外だった。


 カフェやライブハウスのスタッフの方々、ミュージシャン、親切にしてくださったジャズ喫茶のお客様達・・・。特にalfieで出会ったAYANO'S BAR オーナーの田中氏、おいしい罰ゲームごちそうさまでした。


 そして、店長の北井さん、初めてのalfieで寝てしまうとは、でもけげんな顔つきなど少しもせず、いつも極々自然な振る舞いで、すごくあったかく、本当に心からほっとする空間だった。alfieに北井さんがいらっしゃるというより、北井さんのいらっしゃるalfieに足を運んでくるお客様もきっと多いだろうとしみじみ思った。


 地下鉄の始発を待つ間、近くのファミレスへと、地図を書いてくださり、エレベーターまで送ってくださった北井さんは、最後の最後までものすごい気の配りようだった。


 深夜ライブを期待していったalfieだったが、そんなことはとっくにもうどうでもよくなっていて、それより今回の旅のしめに、田中さんと北井さんに出会えたことがさらに”いい研修旅行だった”と、なによりこの旅を印象付けた。出会いってやっぱりすごく大切!


 今週は、「I Go To Work」

US3 「Hand On The Torch」

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