２００４．１０．１０
まだ子供達が小さい頃、ランゲージインストラクタのトムさんがくれよんにやって来た。トムは、ある塾なのか学校なのか、そのインストラクタとしてシカゴから派遣先の津島にやってきた。
学生時代トランペットを吹いていたトムは、知人から”くれよん”のことを聞き仲間に連れられて、くれよんに来たのだった。
ずいぶん古い話だが、中学のころなど、英語大好きでいつも得意科目第一位にあげてはいたものの、こと会話となると全く歯が立たない。トムが来て本屋さんに英会話ができる本とか、買いに走ったが、かといってそれですぐ会話ができるはずもなく、知ってる限りの単語を並べ、それこそ身振り手振りのボディランゲージ。そうやって、自分達の意思をなんとかトムに伝えていた、というより伝えたつもりでいた。
そうこうしているうちに、当時名大生だった常連さんが、運よく（？）現れて、待ってましたとばかりに私達は、”この人、あなたにまかせるわ”と、その彼にトムの相手をしてくれるよう頼んだのだった。
彼も名大のBIG BANDでペットを吹いていたし、意気投合したのか、帰りは彼のバイクでトムを家まで送り、すすめられるままトムの部屋にあがり、いやというほど（？）写真をみせられたのだとか。
名大生の彼と仲良くなってトムは、大学に連れていってもらったりして、その年のビッグバンドコンテストに出場の為、エーデルレーテのメンバーといっしょに東京まで行っている。
トムの家は津島市内で近いこともあり、トムが来たいと言えば家まで迎えに行って、うちでジャズのビデオを見せたり、子供達のアルバムを出してきて、保育園の行事など見せたりした。そんな時いつも”英語できたらなあ”と、つくづく思ったものだ。
そして先週木曜日やはりイングリッシュ ティーチャーである、娘の知人H氏が、くれよんにやって来た。彼とは２週間後あるイベントで顔を会わせることになっていて、その前に顔つなぎにって、彼の気配りだったのだろう。
その２日前、娘の携帯に「７日くれよんに行ってもいい？」というような内容のメールが届いたらしい。
H氏はアメリカ人、そしてお友達のK氏、彼はどこの国の人か聞いてないが、川くだり（ラフティング）のインストラクタをしている。それから、あとはふたりの日本人男性との４人で夜くれよんに現れた。
いろいろ話しているうちに、何の話からか日本人男性のうちのひとりM氏が、ディジュリドゥをやっている話になり、今度クラブでイベントに出演するということだった。めずらしい楽器だし、どうしてそれをやることになったのかとか、みんな聞きたいことばかりで、質問ぜめにあっていたM氏”今 車に積んであるから持ってきます”と、そのほうが話が早いと言わんばかりに楽器を持ち出して、そしてすぐに吹き出した。なんとも言えず不思議な、ちょっと意外な音にみんな聴きほれて、入り込んでいる。
彼の演奏？が終わると、次は”スパニッシュダンス！”と、偶然彼らの隣のテーブルにいたフラメンコをやっているうちの知り合いの女性に声がかかった。そういう類のレコードとみんなから言われて、マスターはマイルスの「Sketches Of Spain」をかけたが、彼女から”これでは踊れない”と言われ、結局彼女も車に自分のCDを取りにいった。
なんだか変な展開になってきたが、みんなテンション上がっちゃって、テーブルとか棚とか踊りやすいように移動させている。フラメンコ用のシューズじゃなくて床を踏んでも音にならないので、調子が出ないと言いつつも、一曲通して踊ってくれて、ディジュリドゥ演奏同様、みんなの拍手喝采を浴びた。
すると当然のように、同席していた娘に白羽の矢が立てられ”パフォーマンス！！”の声が飛ぶ。”えーーーっ ・・・・”なんだかんだ言ってた娘も仕方ないと言わんばかりに、重い腰を上げ、次のイベントのダンスを披露。そして”次は・・・ますたー？ まま？・・・”というところで、閉店時間も過ぎてることだしと、強引にお開きにもっていった。
だけどほんとは、 こんな時”はーい”と、すぐ前に出て何かできる技とか芸とかあったらなあと、ちょっと悔しい思いをした。
そしてもうひとつ、H氏もK氏もなかなか日本語が上手なので、身振り手振りで思いを伝えるということはなかったが、やっぱり英語話せたらなあと、またつくづく思う私だった。
今週は「TicoTico」
GRANT GREEN 「The Latin Bit」 すっごいごきげんなレコード！思わず踊りだしちゃう。
'04.11.11 ☜
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'04.09.27 
