津島市蛭間町
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 2005.01.16

 パワー全開豪快に、そして、甘くやさしく、そしてまた時には、切なく適度に色っぽい。どれをとっても宮前くんのテナーでありソプラノなのだ。


 宮前博臣4、2005年新春初ライブ、新しい年の幕明けにふさわしく、普段圧倒的に男性の方が多いのだが(というよりお客さんが少ない)、女性のお客さんの方が多く、新年らしい、華やかな、にぎやかなライブになり、楽しいひと時を過ごせた。


 宮前バンドのライブは、一年一ヶ月ぶり、久々に聴く彼らの演奏はすごくよかった。問題のあのライブ以降初めてということも、おそらく気持ちの上で大きな割合を占めていたのだろう、何か吹っ切れたような、豪快で爽快、なんか終わってみると、”今日 ホントよかったよねェ”って、すっと言えてしまうそんな感じがした。


 私達が宮前くんを好きなのは、演奏はもちろんのこと、カッコいいし、とにかくまっすぐな人柄がいい!知り合ってから8年くらいの付き合いになるが、その年月をかけて、気の持ち方、価値観・・・など、同じなんじゃないかなあって、ずっと見てきて、私なりに納得したから、今でこそそう思える。


 週一ライブの初期、ベースのあっきいのバンドで2回ほど彼に出てもらった頃、もうずいぶん前のことなので、彼は忘れていると思うが、バンドリーダーであるあっきいにリクエストOKと言われ、「クライミーアリバー」と、すかさず言った。その時の宮前くんを大フィーチャしての演奏に私は、大満足だった。


 と言っても、当時は、彼と特に話をすることもなく、たぶん挨拶程度の会話を交わすくらいだったと思う。それから、半年ほど後に、あるボーカリストのバンドメンバーに入っていたのだが、彼がその日そのバンドで初出演という日に、来れないということがあった。


 ボーカリストがくれよん入りしてから、電話でこっぴどく彼を叱っているのを見たり、うちのことミュージシャンの間で、今でもそうだがいろいろ(根も葉もないこと)言われていたりで、どうしても先入観でその人を見てしまうのだ。あまり話したことのないミュージシャンだと、たとえば、そんなふうに来なかったりすると、うちには来たくないんじゃないかと、妙に勘ぐってしまって、本人のことさえよく知らないのに、勝手にそう決めつけていたような。当然宮前くんの時もそうだった。


 しかし、そのボーカリスト、ブッキングミスは常習だったらしく、ずいぶん後になってそのことを知り、ほんの少しでも宮前くんのこと疑って、その時にとても申し訳なく思ったものだ。


 何月を経て、演奏を聴いて、話をして、いっしょに飲んで、彼のやさしさとか、真面目さとか・・・猫が好きとか?(これはあまり関係ない)私なりに感じ取って、今ではこの人ならと、その人間性に太鼓判を押す。


 うんざりする人の醜いところ、いやらしさ、せこい考え・・・”この人と(おえらい先生とか有名なミュージシャン)顔つないでおいたら絶対得!とか、この店に出入りしておいた方がとか・・・
どんな職業にでもこんな人多い。だけど、彼なら行動起こす時、何かメリットあること考えて、求めてなどぜったいないはずだ。


 そんな宮前くんだからこそ、私達は応援しているのだ。演奏はバリバリ ジャズから、ノリノリ clubまで、本当に幅が広い。ブルースバンドも本当に楽しくて、思わずみんな踊ってしまった。


 ちょっとこわいくらいに吹きまくってるかと思えば、MCではめちゃ自然体でやさしい顔になる。ステージを降りればお客様にメンバーに私達に気を使う。ライブ後お客様からメールをいただいて、そこに書いてくださったように、宮前くんのお父様もきっと温かい人なのだと私も全く同感である。


 今週の一曲「I'm a Fool to Want You」 BILLIE HOLIDAYでおなじみのこの暗い曲を、彼らはラテンで聴かせてくれました。

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