津島市蛭間町
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全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2005.01.31

 一月も、もう終わり。去年は、お正月休みを4日もとって、ちょっとぜいたくだったが、今年は、2日だけだったので、余計早く感じられる。2日間といえども、その間はもちろんいつもよりのんびりのはずだが、年の瀬のあわただしさのまま平常営業に戻ったような気がしていて、早いような錯覚をする。


 新年早々、不幸が周りであって、そんな知らせは、突然くるのが当たり前だが、新しい年のスタートから暗いニュースは本当に悲しい。


 それで、我が家はというと、息子が就職活動に入っていて、それがどうも思うようにならず頭を悩ませている様子。


 自分が仕事をするならこれしかない、早くからそう決めていて専門学校に進んだのだが、世の中めまぐるしく変化し続け、どんな分野でも日々進化しているのだろう、整備士という仕事についてもどうやらそんな傾向らしい。


 去年夏ごろ、くれよんにやって来た若い整備士さんが言ってた”・・・僕達がどこが悪いとか捜すことなく、今やコンピューターの時代ですから、専用の道具ひとつで、一目瞭然悪いところがわかってしまうので、その悪い部分をそっくり交換するだけ、僕らはもうエンジニアというより、チェンジニアです”と苦笑い。なるほど、そんな時代なんだ。しかし、息子は夢も希望も持って学校に通ってるっていうのに、そんなお先真っ暗みたいなこと言わないでと、つい思ってしまった。


 ところが、最近車の部品をオーダーしながら、あるお店の社長さんに話をきいたらしいのだが、やはりその「道具」とやらで、できてしまうので、車の修理の場合い、従来のように、こんな症状の時は、まずここを見てとか、長年の経験をつんだ整備士さんの勘というか、腕というか、”もうそれもだんだん必要なくなって”と、社長さんはおっしゃったそうだ。


 だけど、どう考えてもうちの息子が、学校に勧められるままのディーラーには行くはずもなく、頑固な職人気質のおやじさんが、それこそひとりでこつこつと古い車とか、さわったりしてるそんな店に行きたいにきまっている。”今日は、どんな車がくるんだろう”るんるん気分で修理の車を待つ、そんなこと夢みているにちがいない。


 先週も友達とふたりで、企業訪問といって、おめあてのカーショップ巡りをしている。そんな息子にとって、その社長さんのことばは、あまりにも酷だったと思うが、マスターが言うには、”そんなー、そりゃないよ”と、内心思いつつも、一方では”うーん、なるほど”と、いちいちうなずけることばかりだったと。やはりそれが現実。


 今の仕事がいまいち、かといって好きなことも見つけられずに、どうしようと、自分の将来に疑問を持ち、不安をおぼえ、思い悩むまだまだ若い知人がいるが、じゃあ、これしかないと進む道をすでに決めている息子は幸せかというと、あまりにも、一筋すぎて、他に選択肢がないという不幸もあるかもしれない。


 どっちにせよ自分の人生だし、何といってもまだ若い、思うように進んでみることだ。好きなことを仕事にするのも大変だし、仕事は仕事にしておいて、いろんなことやってるうちに、遊んでるそのうちに”これだ”っていうものが、見つかるかもしれない。


 「好きなこと」って、そんなに焦って、無理して見つけるものでもないし、自分らしく、悔いのないように生きられれば、それで十分だと、私なんかは思ってしまう。


 とりあえず、息子の友達の中には、すでに入社試験に合格したという人達もいるようで、ちょっとうらやましい気もする。こんな調子だと、うちは一年生が終わるまでに、決まりそうにない。先生にやいやい言われながら、当分頑固一徹、腕ひとつっていう、車やさん巡りするんだろうなあ。


 今週は、「Blue Pearl」
BUD POWELL 「bud!」

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