２００５．０２．１３
物覚えが悪い、それはなにも今始まったことではない。それ故、昔学校での、数々のテストは毎回憂鬱悩みの種だった。加えて物忘れがはげしくなって、この頭の中にはいったい何が入っているんだろうと思ってしまう今日この頃。どちらにしても、それを最近では、すっかり年のせいにして、言い訳がましく、必ず「このところ」と、付け加えるのだ。
ひどい時など、厨房から数メートル、いや３，４歩カウンターの中を歩いただけで、”あれ、私何しに・・・”ということも。おいおい、それ、相当ボケ入っとるしってな調子。
というわけで、ボケ対策として、何でもかんでも、メモってしまおう”私今日からメモ魔になります”宣言をある日したのだ。と言ったって、何処に行って公表するわけでもなく、誰かの前で宣誓するわけでもなく、まして、誰からみてもそんなことものすごくどうでもいいことで、それはもちろん自分の中だけでの出来事である。
気になることを書き留める、メモる、という行為、それは、さほど大変なことではない。メモ用紙とペンさえあれば、すぐに実践できる。ところが、そういうことに慣れていない、書くことが身についてないので、あとになって”メモっておけばよかった”と、思うことが数々ある、というよりほとんどだ。
お客様の中にも「すぐメモる派」の方がいらっしゃって、この間もちょうどそんな話題になった時、とにかく気になることは何でも書くとおっしゃる。そして、”たとえば、適当に開くと何が書いてあるかと言うと・・・”と、そのページの内容を少し読んで下さった。私は、その話が、なかなかおもしろかったので、つい”へぇーーー”と、何度もテーブルをたたきたくなるほど感心していたが、「書く」ことを忘れている。後になって、思い出せない自分がじれったいし、肝心なところを忘れているので、人に話すこともできない。
そして、つい先日我が家のFAXのところに置いてあった紙を広げてみたら、何やら店名らしき文字がずらずらと並んでいる。ところが、それが、どこにあるのか、何の店なのか、全く書いてない。なんだこりゃ、自分で書いておきながら、こんなものいつ書いたか知らないけど、これじゃ、メモった意味ないしと、あきれていた。
それでも、よくよく考えてみると、店の所在地が書いてないのは、たぶんこれは、どっかのデパ地下で、名前からすると、デザート系の店なのだろうと、ずいぶん時間をかけて、そこそこ納得した。かけだしメモ魔は、まだまだである。
このように、大切なこと、残しておきたいことは、あとで読み返した時にも、ちゃんとわかるように、きちんと、しっかり書くのだが、たとえば、日記のように、日々の出来事を書く場合、人には見せない見られないが前提なので、悲しいこと、腹が立つこと、人には言えないこと、何でも書く。くれよんのライブメモも同様、正に書きたい放題である。
ここ数年は２，３行書けばいいところだったが、始めたころは、演奏について、ミュージシャンのこと、お客様のこと、自分の感じたこと・・・本当にいろいろ書いていた。ところが、去年ライブ再開してからは、なんとなく何も書かずに過ぎてしまった。
新しい年を迎えライブスケジュールも順調に入ってきて、これならまたしばらくは、いけそうかなと気持ちを新たに、新春初ライブからまた、いろいろ書き残そうと、前に書いたライブメモノートをパラパラとめくってみた、まあ、誰も見ないことをいいことに、ずばずば書き放題、こんなこと書いたら・・・「・・とってもお上手、なのに心に残らない」”って言うじゃなーーーい、でもアンタ、ライブ中も終わってもビール飲んで、毒舌文句ばっかり、ただの酔っ払いですから、ざんねーーーーん！」と、誰かに斬られちゃうかも。でもまあ、自分の為に残すのだから、私にとって大切な一冊を作り始めよう。
てなわけで、酔っ払いでも、心地いいものはちゃんとわかりますからーー
今週の一曲、神谷バンドのライブで、演奏もうたも素敵だった
「Lately」
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