津島市蛭間町
tel.0567-25-3272
全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2005.03.22

 うちのデッキの脇とか、ほんの少しの隙間にも、つくしがたくさん出てきて春を実感。ポカポカ陽気で、あったかい陽射しが気持ちまであったかく、やさしくしてくれて、物悲しい秋もいいけど、やっぱ春でしょと思ったりする、さらに・・・


 前の休みの予定をマスターの体調不良から、そっくりそのまま繰り越してのある日曜日。まず、どうしても済ませておかなければならない用からと家を出る。つい最近、ちょっとお世話になった方の所へ、お礼に出かけた。


 そのあと、車を走らせながら、そう遠くないあるお客さんのお宅に行ってみようということになった。というのも、以前の話の内容から、私の早とちりで、お住まいといっしょに店舗があるものと思い込み、一度行ってみたいと思っていたからだ。


 ところが、ここにまちがいないと思う所に着いても、店舗らしきものがなく、どうしようか散散迷った揚句、そのお客さんのお父様に声をかけることができたので、お家に案内してもらった。


 お店があると思ってきたのでと、苦しい言い訳というか、事情を話すと、本当に突然の訪問だったが、”どうぞ、どうぞ”と、快く中に招き入れてくださって、私達はおじゃますることになった。


 そのお客さんは、いつもご夫婦でいらっしゃるのだが、だんな様が、中国茶がお好きだとかで、あざやかな手つきで、手際よくお茶を入れて下さって、何も作法がわからない私達に”これは、香りを楽しむ為・・・こっちはふつうに飲んでください・・・”と、茶器の説明やお茶の楽しみ方など話してくださって、おいしいお茶をいただいた。


 畳の部屋で、掘りごたつ、これがなんだか落ち着くのだ。初めておじゃましたのに、居心地よくて、ついつい話し込んで、長居した。


 それから、そのお宅をあとにして、またそこから割りと近くにある別のお客さんのお宅へ向かった。


 もうひとつ用があるし、今度こそ玄関で失礼するつもりが、”あがって、あがってー”と、言われて、”いやいや、もうここで・・・”と、言いつつ、すすめられるまま、マスターはすでに、部屋にあがろうとしている。


 ”今、○○さんのお宅で、お茶をごちそうになって・・・” ”もう何もおかまいなく”と、言ったわりには、”これ、食べてみて”と、出されたお菓子をポリポリ、お茶も飲み干し、話もはずむ。こちらのお宅には、時々おじゃまするのだが、この部屋がまたいいのだ。


 たぶんそれは、そこにいてくださるおふたりの心遣いも手伝って、余計居心地がいいのだ。ごちそうになって、そこそこ話して、”まだ用があるから”と、失礼する。


 前のお宅でも、こちらのお宅でも、ご夫婦おそろいで、見送ってくださって、ずっとずっと見送ってくださるその姿に、私はふとRAMAさんを思い出していた。そして、あったかさが伝わってくるようなそんな気がしていた。


 一週間のばしになったこの日のスケジュールは、マスターが具合を悪くしていた為で、この日の朝、息子の友達が家に来た時、マスターの体調不良だったことを知っていたのか、彼は息子に”おじさんに飲んでもらって”と、野菜ジュースを手渡してくれたそう。


 私はそう聞いた時、彼の気持ちがすごくうれしくて、お昼をいっしょに食べている時、”ジュースありがとね”と、言うと、”そんなことくらい”と、彼は謙遜しながら、”体を大切に”と、付け加えた。


 いろんな人の気持ち、このやさしさや、あったかさが私は好き!


今週は「The Shadow Of Your Smile」

小林 桂 「Nature Boy」

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