２００５．０４．１４
土曜の夕方N.Y.に着いて、語学学校は月曜日から始まり、まずテストでクラス分け、娘は、レベル２のクラス。といっても、１はないらしく、要はいちばん下のクラスってこと。先生は、３０代の男の先生と、６０すぎくらいのおばあちゃんディー先生。
クラスは１８人。トルコ、スペイン、タイ、コロンビア、韓国・・・いろんな国のいろんな職業の人がいて、授業もすごく楽しいのだとか。単語がちょっとわかる程度で、文章で話すなんて、たぶん無理だろうに、どんな授業だろうと思いきや、ほとんどの人が、電子辞書持参で、それを取り出しての悪戦苦闘。
しかし、ディー先生は、”辞書は時として、適さない解釈があってよくない”と、おっしゃって、みんなが辞書を出そうとすると、”ノー！ノー！ノー！”と大声で叫ぶ、おばあちゃんだけど、とってもかわいい、お茶目な先生だ。もうひとりの先生も、ユーモアたっぷりで、答えをまちがえても、”そうじゃない”とは、決して言わずに、ヒントを出してくれたり、何度も答えるチャンスを与えてくれたり、まあなにもかもが新鮮に映ることもあるからだろう、とにかく楽しいそうだ。
学校は９：００a.m.頃始まり、２：００p.m.過ぎまで。授業が終わると、今日はセントラルパーク、今日は、ワシントンスクエアー・・・など、みんなで遊びに出かけるのだそう。
ホストのリッキーとサニータはとてもやさしく、いい人で食事も不自由することなく、それどころか、おなかいっぱいになっても”もう食べないの？”と、きかれるほど。そのお宅には、ファミリーの他に、同居人がふたり、さやかとジョー。彼女達ともいっしょに遊びに行ったり、ミュージカルを見たり。
ホストファミリーへのお土産は、迷った結果、だるまおとし、けん玉、折り紙、風呂敷、はし、そして、実家の祖母手作りの「わらじ」。レベッカは、それの大きい方をはき、ちょっとはにかんで写真に写っている。
折り紙を教えてあげると、とっても困った顔をするので、”難しい？”と、聞くとうなずいて、結局ふたつに折ることすらしないでいたり、毎日だるまおとしに挑戦したり、いっしょにスーパーに行ってレジに並んでいると、自然に手をつないできたりと、すごーくかわいい。
このファミリーは、カリビアンで、祖国の子守唄なのか、いつも朝から、４ヶ月のミリーを抱っこしながら、サニータは大声で歌う。リッキーは、働き者で、朝７：００頃には仕事に出る。忙しくて、家にいる時間が少ないので、”ミリーは、ジョーが抱っこしても泣かないのに、おれが抱っこすると泣くんだ”と、とっても悲しそうな顔をするやさしいパパ。
リッキーとサニータは毎日のように、”ニューヨークは好きかい？”と、娘に聞く。”シュアー！！と、その度言うと、リッキーは、特にうれしそうに”グッーード！！”と、返す。
クラスメートと、ホストファミリーと、みんなと仲良くして、友達になって、苦い経験なんてひとつもないから、次を考えると、かえってそれがこわい。
単独行動する時は、ベースの吉岡くんのアドバイスどうり、地図は小さく折りたたんで、見ていたようだがそれでも、近くにいる人が”迷子か？”と、聞いてくれたり。
旅行会社の人の話から、ニューヨークの人はクールで声をかけてくれるなんて思ってなかったし、いろんな国の人がいて、それぞれのお国柄があるから、接し方に気をつけてと、アドバイスも受けていた。ところが、本当の自分、素直な気持ち（ちょっと表現が難しい）を相手に伝えようとすれば通じるものだし、どこの国の人とだって仲良くなれると言っていた。
もし次があるとしたら、今回同様いい事ずくめかといえばそんな保障はどこにもない。ただ、ひとりで行って本当によかったというのが、今回の感想らしい。そのことは、私もすごくいいことだと思う。そして、一大決心でのニューヨーク行きで得たもの、それをこれからの人生の糧にしてもらいたい。
グッバイパーティーのあと、地下鉄を先に降りる同じクラスの大の仲良しチョンアを、車内から窓越しに見ていたら、降りたホームで、涙をボロボロ流して大泣きしていたのだそう。
そんなやさしさにふれ、何かを感じ、あったかい気持ちをたくさんもらって、大切なもの学んだにちがいない。そして、みんなから掛けてもらった言葉は、”See
you again” でも ”later” でもなく ”soon” だった。
そんな話を、たくさんたくさん聞いて、私ももちろん I Love N.Y.
今週の１曲は、金子 健（b）３のライブで、めちゃカッコよかった
「煙が目にしみる」
'05.04.22 ☜
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'05.04.06 
