津島市蛭間町
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 2005.04.22

 4/8半年ぶりにスペシャルライブ、金子 健(b)3の演奏を聴いた。健ちゃんとは結構長くて、くれよんでの、岡安バンド初出演以来なので、岡安さんと同じくもう10年以上のつきあいになる。


 1セットはじめのMCで”・・・本当に久しぶりに来ました。前回は岡安さんといっしょでした。3年くらい前かなあ・・・”と。もっとも名古屋、東京のライブハウス、その他で会ってはいるので、話はしているのだが。


 今回のライブは、CD発売記念で、健ちゃんのリーダーアルバム発売を知ったのは、某ジャズ誌。”へぇー リーダーで出したんだ” そう思うだけで、うちでのライブなんて考えもしなかったけれど、ちょうど時を同じくして、”9日そちらで決まったんで、8日どうでしょう?”と、本人から電話をもらった。


 数日後そのCDが送られてきて、早速聴いてみた。健ちゃんはもちろん、井川さんもライブやCDで演奏を聴いたことがある。あとは、健ちゃんが”若い!!ピアニストです”と、言っていた田村くんは、どんなピアニストなんだろう?そして、どんなアルバムに仕上がっているんだろう。


 聴き始めると、即最初から、難なくす〜〜〜っと、入り込めるっていうか、すごく聴きやすい、楽しい・・・だけど、決してそれだけじゃない。このトリオはいい!一度聴いてそう直感した。なので、”ライブ来て下さい、聴いてください”めずらしく営業もかけた。


 そんなトリオを”生”で聴くのも、初めてリーダーで、出演する健ちゃんに会うのもとにかく、いろんなことが楽しみだった。


 井川さんに初めて会ったのは、’95 あづみ野ジャズフェスでのこと。その年、恒例の八ヶ岳ジャズフェスがなかったので、ジャズフェススケジュールを、いろいろ見ていたら、「出口辰治」という名前を見つけて、あづみ野に即決。


 井川さんは、出口バンドのドラマーで入っていた。”聴いたことも、見たこともない”という私達に”いい、ドラムなんだよ”桂一さんが、ひとこと。それが、とても印象に残った。


 それからしばらくして、原さんの(tp)単独初リーダーアルバム「Evidence for MY MUSIC」が出たが、なんとそのアルバムに井川さんが入っていて、一度しか会ったことがないのに,
さすがだねぇって感じで、なんかうれしかった。


 そのあと、今はなき目黒SONOKAで、2年前の春には、上野G・Hnineで、会っているが、当の本人は、覚えていない、というより、G・Hnineのライブに行った時は、”おつかれさま”と、声をかけたが、井川さん本人は、私達が誰なのか気づかなかった。


 別にそれがどうってわけでもないのに、冗談まじりでマスターが、その話をすると、ものすごく恐縮して、何かにつけて、あやまってばかりいた。


 名古屋メンバーにしろ、東京メンバーにしろ、気のいい人と飲むのは、実に楽しい。だいいち話がはずむ、お酒がすすむ、心はおどる。その上演奏がとってもいい!!ときた日にゃあ、翌日二日酔いまちがいなし。正にこのトリオがそうだった。


 田村くんがホテルまで、運転してくれるというので、健ちゃんと井川さんはよく飲んだ。4人の酔っぱらいの中に、ひとり素面の田村くんは、私達の話を聞いたり、”ちょっと疲れました”と、ベンチに横になったりして、つらい?時間を過ごす。


 しかし、お開き間近、くれよんレコードリストを何気に手にし、あけたページがMJQで、「ロンリーウーマン」が入っているレコードなのを見たら、あとのふたりに”あっ ロンリーウーマン・・・”と、すごく驚いた様子で話しかける、そして、急に元気になっている。


 ライブでも、2セット目に、この曲を演奏してくれたが、レコードには、あまり入っていないらしい。なので、みんなして、”えーーっ これ、ぜ〜〜〜〜ったい聴きたい、聴きたい!!”と、なったのだ。


 早速棚を捜すのだが、なかなか見つからない。すると、田村くんが、カウンターまで、すかさず入ってきて、”僕が捜します”もしかしたら、家にあるかもしれないと、マスターは、家のレコードを見に行く。どこかに入り込んでしまったのか、けっこう長い時間ふたりは、捜し続けたが結局見つからなかった。


 その間田村くんは、レコードをいろいろ見て、自分でひとり”ぶ〜〜ん”と、言いながら、楽しいそうに見ていたり、”ラファロのリーダーです”と、健ちゃんに見せたりと。


 こんなところが、本当にミュージシャンだなあとつくづく思う。


 こんなすばらしいトリオのライブを引き受け、”いいメンバーなので、是非!”と、お客様に声をかけ、果たしてうちの役目は果たせたのだろうか?でも、今後ひとりでも多くの人が、このトリオの演奏を聴いてくださることを願って、今週の一曲は、ライブでも素敵だった、CDにも入っているこの曲 「Golden Earrings」
そしてこの曲ならやっぱり RAY BRYANT TRIO

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