津島市蛭間町
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全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2005.05.26

 人からどう見ても、自分でどう考えても、私は、癒し系にはほど遠いというか、全く正反対の人間なので、そんなタイプの人に会うと妙に惹かれる。最近、そんな癒し系タイプの人達と話をしていて、心和ませている私だが、この人達、友達と遊んでいる時も、家にいる時も、こんなふうなんだろうか?と、つい思ってしまう。


 でも、ほんわか、ふわふわした感じが、何ともいえない彼ら、それ故、きっと仕事仲間も友達も、いつの間にか、同じようなタイプの人がそばにいるのだという気もしていて、ということは、やっぱり彼らの癒し系は、素の自分?やはり、よそいきではなく、いつもの自分でいるのがいちばん、それがより自然。


 さらに彼らに惹かれるのは、ちょっとつかみどころのない感じすらするのに、ちゃんとこだわりがあって、それを見事貫いているし、ひとつ心が通っているのに、雰囲気はとても柔らかで、その上、感性がすごい。癒し系ながら、それぞれの個性で、接してくれて、彼らの素の部分と合わせて、いっしょにいて、なかなか居心地がいい。


 ある男性、30数年生きてきて、いちば〜〜ん好きになった女性に”私、好きな人(彼とは別の人)がいます”と、打ち明けられ、動揺する自分を隠しに隠して(たぶん)、その女性に”幸せになって!”と、ひと言。それが僕にとっても幸せなことだからと、でもその日彼は、ぶっ倒れるまでバーボンをあおった。


 言わんこっちゃない、そんな時まで、カッコつけることないのに、すっごくカッコ悪くてもいいじゃない、頭下げようが、大泣きしようがいいじゃない、自分の気持ち素直に伝えればよかったのに。


 ある女性、思いを寄せる男性に自分の気持ちを告白する日、彼女の心は大いに揺れていた。その日の心境をあとで聞くだけでも、ドキドキした。最初で最後のデートで、彼女は、こんなに素直にいろんなこと話せる人初めてと、心の内を、思いを、思う存分言葉にした。


 勝気な彼女にこんな一面があるとは、ちょっと驚きだったが、その乙女心というか、かわいい部分を垣間見たような気がして、何とかしてあげたいと思ったのだが・・・


 無理して(本人はそうじゃないと言うのだが)”幸せになって!”と、言ってしまった彼、心の中ぜ〜〜んぶと言っていいほど、話して素の自分を出した彼女。結局ふたりとも恋の成就はならなかったが、それなら、やっぱり思いを相手に伝えた方がいいと私なんかは思ってしまう。どうせダメ、もともとダメではなく、ダメもとでぶつかってみる方が、あきらめもつくし、より自然?


 私達ともうひとり、熟年3人組が、ふたりの未婚女性を前に、つい先日「結婚のすすめ」を説いた。なんておおげさだけど、ちょっと飲んでいて(もちろんお酒)、”まあまあ・・・”と、すすめられるまま、彼女達の隣に座るとそんな話に花が咲いていた。


 ”もう若くないんですから、いいですよー私達のことは・・・”と、おふたりとも声をそろえる。「またまたー心にもないこと言っちゃって」と、つっこむほど親しくないので、”恋をするのに年齢なんかないよ、ある日突然この人ならって、目の前に素敵な男性が現れたら、考え変わっちゃうかも”と、やんわり。


 しかし、心の中では、「ほんとに、もういいなんて、思ってる?」と、疑う私。彼女達のことばを素直に飲み込めない私は、テレビドラマの台詞のような、”燃えるような恋したい!”みたいな情熱的なことばを、彼女達に期待してしまう。


 いつかあるお客さんに言われたことがある。”○○のママさんは、ライブのチケットを、来る人来る人、すべてのお客さんにすすめている、くれよんもそうしないとだめだ”と。お客さんの少ないうちの為に、言ってくれてるのは、よくわかる。でも、私にそれはできない。


 そして、それより”おいおい、この人にそんなこと言ったって無理だよ、チケット?・・・まあ、仕方ないね”こんなふうに言ってくれる人の方がいい。


 やっぱり、素の自分でいさせてくれる人がいい、素の自分でいられる場所がいい。それが、いちばん自然。

今週の一曲は「The Way You Look Tonight」

THE JAZZ RESTORATION IN JAPAN 「JAM」
ART PEPPER 「Surf Ride」

今宵の君は・・・・

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