Vol.8としてスポットを当てる艇は、高速走行時の安定性向上を主眼として、センターセクション
後部に特徴のある アメリカML Boatworks社の「THX305」です。
所有者は、滋賀県在住のK氏でRCボート暦はそれほど長くはないようですが、空物RCの経験
を生かし、培ったノウハウをRCトンネルボートにどんどんつぎ込んでいます。
ベニヤ製キットで販売されているこのTHX305は、仲間と数艇同時購入されて製作完了となり
使用者が増殖中です。
この船体はOS製ロアーユニットを使用する前提で設計され、ニトロとEP両パワーソースとも
共通のキットとなっており、センターセクション左右後端がエンジン取り付け面のトランサムから
40mmほど延長されて、スポンソン後端から10mm延長された形状が特徴的です。
生地完成となる前のスポンソンとセンターセクションの合体作業も精度よく組み立てられるよう
に部品設計がなされており、製作経験の少ないRCマニアにも安心なキットです。
全長が30.5インチと21船外エンジン用としてはやや大きめで、ストッククラス用としてセッティング
すれば、パワーを十分に受け止め余裕の安定性を発揮し、モデファイクラス用ではチューンドパイ
プ付きのハイパワーを生かして、他艇を圧倒する高速安定性を発揮すると思います。
私も入手から4年ほど経過していますが、レース目的に調整をしておらず、今回の取材でやる
気が沸いてきました。
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テクニカルデータ
船 体 : THX305
エンジン :
OS21XM VerⅡ
キャブ : OS20J
マフラー: OS Ver.Ⅱ
ラ ジ オ : フタバ4PL
プロペラ :
CNC40x1.4
燃 料 :
クロッツ30%
燃料タンク:
OK 220cc
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