目指すはストックNo1!

Vol.9  (2021.5)

 
            


















 

  「CG」:Center of graviy 重心はラジコン船外エンジン艇を調整する上で重要な要素であり、
 コーナーリング特性や直線走行の姿勢、迎い風対策にも有効かつ重要な調整ポイントです。
  今回、Spotlight に登場するのは、この重心を考慮して製作された艇です。

  ベースとなる船体は。OK Model が30年ぶりにリリースしたAquaブランドの「LM2」トンネル
 船外艇です。LM2はリーズナブルな価格のベニヤ製組み立てボートキットで、カウルも豊富な
 カラーから選択出来る人気のモデルです。

  この艇のオーナーは、滋賀県在住のI氏で取材当日開催された、BQカップレース・ストック
 クラスにエントリーするため、組みあがったばかりの新艇を、午前6時から調整を重ね、レース
 ではストッククラスAメインレースで、強風でラフ水面のコンディションの中、見事トップでゴールし
 初優勝を勝ち取りました。

  LM2をキットから組上げるにあたり、I氏は重心位置をオリジナルから前方よりへ移動させる
 工夫を考え工作したとのことで、鉛ウエイトでも重心位置は移動できますが、エンジンパワーが
 少ないストック用エンジン艇では、少しでも軽量艇で製作を完了させたいところです。
  この重心位置以外にもオリジナルからの変更点がありますが、今回こちらはシークレットと
 させていただきます。

  ベニヤ製の組み立てキットは、製作に不慣れなモデラーから敬遠されがちですが、今回の
 ような仕様変更は、FRPやABS製船体では難しい変更も容易にし、時間をかけて自分好みの
 仕様、世界に一つしかないモデルに仕上げるのは、ラジコンボート模型楽しみでもあります。
  

 テクニカルデータ

 
船 体 : AQUA LM2
 エンジン :
     OS21XM VerⅡ
 キャブ : OS20J
 マフラー: OS Ver.Ⅱ
 ラ ジ オ : フタバ4PM
 プロペラ :
       OS プラペラ
 燃  料 :
      
クロッツ30%
 燃料タンク:
        IM 150cc
       


ホワイトの船体にレッド
のカウルが鮮やかです。


右前方からからの
ショット


左後方から


カウルを外して
ラジオBOXを変更


オリジナルの位置から船体前方へ移動させる工作


燃料タンクはサブタンクを設けず、メインをやや持ち上げている


使用エンジンはストッククラスの王道
OS21XM VⅡ


スクリューはBQレースのレギュレーションからOSプラペラを使用


船体を裏返して


船底のパットは未設置の仕様


改造を増殖させたK氏のLM2


センターセクションは完全オリジナル仕様


センターセクションをスポンソン後端よりも延長


ML BWのTHX305に似た処理

同じく自作ラジオBOXを前方に設置したO氏のLM2
水槽と呼ばれていた
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