【は】


パーヴェル三世

<帝国>先帝。その死を契機に、カルパート僭帝乱が勃発する。(1−164)


ハイス

<帝国>陸軍少佐。第15東方辺境領猟兵師団情報参謀。(6−184)


拝堂世之介
(はいどう・よのすけ)

都令院警保局に勤める羅卒長(サージャント)。ことし47歳。周囲にある何もかもが幻だと信じ込んでいるような顔をしている。以前は軍にいたこともある。真洲出身。(8−27)


灰場政忠
(はいば・まさただ)

諸将時代中頃、当代一流の軍師として知られていた人物。当時勢威を誇っていた伊里通孝に迎え入れられた際、主従の信頼の証として、伊里通孝はもっとも幸していた側妾、美津の方を好きにさせたという。(8−199)


旗野余五郎
(はたの・よごろう)

<皇国>陸軍銃兵中尉。霊洲末原旗野村の出身。菜を街へ卸していた父の伝手で、小将家枠として確保されていた特志幼年学校の入校予定者名簿に加えられた。中の下の成績で卒業した後は、衆民出身としては可もなく不可もなくといった軍歴を歩み、一度商家の跡継ぎであった同期の誘いで後備役にまわるが、二年ほどで将校の不足しがちな軍に戻っている。北領、龍口湾と生き残ったあと、将校が著しく払底した近衛へ転属していた。
満足しているとはいえない扱いをうけた軍から離れようとしていないため、天霧冴香から「旗野中尉は、好きなのだと思います。軍隊と戦争が。金や物をやりとりすることより、自分や他人の命をやりとりすることの方が」「本部へ敵兵が突入してきた時、少佐殿の隣で一歩も引かずに戦ってくれる将校の一人です。あっという間に戦死してしまうかもしれませんが、逃げることだけはありません」との評価をうける。(7−190)


羽鳥守人
(はとり・もりと)

新城の数少ない友人の一人、特志幼年学校の同期。
眠たげな顔に丸眼鏡をかけた外見は、全く自己主張を感じさせない。どこか小さな私立学校の教師といった風体。(2−92)
五年間の強制服役期間を過ごしたのち予備役編入を申請、現在は皇室魔導院に勤める。
酒の趣味が良く、卵好き。(2−188)。
皇室魔導院から与えられた役宅に住んでいる(2−203)
勅任特務魔導官(ヒズ・インペリアル・マジェスティズ・マジシャン)。(2−205)
階級は勅任二等特務魔導官(ロイアル・セカンド・コントロール)、所属は皇室魔導院特務局内国第三部(将家担当)。いまだそれなりの現場活動をこなさなければならない立場。(2−209)
皇都出身。焼物屋の息子。(2−232)
要路に情報を流し動かせる影響力を期待され、勅任一等特務魔導官に昇進。特殊導術局の傍受情報をそのまま受け取れるようになる。(3−133)
勅任一等魔導官へと昇進し、機密度の高い導術傍受情報を自由に扱えるようになったが、日常業務が免除されたわけではく、多忙な日々をおくっていた。(4−51)
野戦銃兵章を授与されている。(7−99)
守原蹶起の際、新城の友人というより将家を担当する内国諜報の実務責任者だからという理由で、自宅や立ち回り先に踏み込まれている。(8−61)


花村
(はなむら)

<皇国>陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊第1(捜索剣虎兵)中隊指揮官。(1−57)
皇紀568年2月11日の夜襲において戦死したものと思われる。(1−116)


原崎
(はらざき)

<皇国>陸軍准将。駒洲後備砲兵第六旅団長。
額の高い、というよりほとんど頭頂まではげ上がってしまった初老の男。この戦争のおかげで、気楽な隠退生活から呼び戻された一人。(6−172)


パリロー,アリウス

<帝国>陸軍少将。東方辺境鎮定軍兵站部長。
<帝国>軍における兵站関係者の地位を示すように、小柄で目立たない風貌の持ち主。(7−43)


バルクホルン,ゴトフリート・ノルティング・フォン

<帝国>陸軍大尉。第3東方辺境領胸甲騎兵聯隊所属。
筋金入りの西方諸侯領貴族、爵位は<帝国>騎士。6歳下の妹・フェリラがいる。
ごつい顔立ちの男で、<帝国>公用語施行後も名を変えなかった守旧派貴族と言うより、盗賊の頭目にこそふさわしい雰囲気を持っている。しかし声は外見を裏切っていた。(1−230)
馬術、馬上水練では聯隊一の手練で、渡河の先駆けを命じられる。(1−233)
シュヴェーリンの追派した輜重段列を護る為、中隊の指揮を命じられる。(2−26)
庭いじりや読書を好むおっとりとした人柄の青年であったが、16歳のとき、叔父のエーベルトによって彼の率いていた槍騎兵(ランツァー)聯隊に子弟枠で入隊させられる。気性とは裏腹の厳つい外見に周りからの信頼が寄せられたが、生真面目にそれに応え、水準をはるかに超える騎乗技術を習得することになる。命令には忠実、部下の扱いもうまい勇者が誕生したが、彼の悲劇はそれを全く望んでいないことであった。
エーベルト叔父が、一度は実戦を経験しろと東方辺境領胸甲騎兵への配属を決めてしまう。それはまったくの親心からであった。(2−37)
輜重段列を襲った新城の部隊に突撃をかけ、新城と直接戦い落馬。自らの乗騎に左腕を踏みつけられ骨折する。戦闘後、俘虜となる。(2−55)
西方諸侯領オイテンブルク<帝国>騎士(2−64)
少佐に昇進、第3東方辺境領胸甲騎兵聯隊第2大隊指揮官に任じられる。(3−122)
降伏勧告の使者として六芒郭に赴く。(4−201)
冬季攻勢終盤、第15、21師団騎兵から抽出編成された一個聯隊規模の快速運動部隊の指揮官となる。部隊名称は独立騎兵団<バルクホルン>とされた。(6−195)

「大いなる武功と名誉ある敵に」(2−148)


ハルス,クラウニ

<帝国>陸軍伍長。東方辺境鎮定軍直轄第801独立平射砲中隊本部附観測手。
顔立ちはいまだ幼い19歳。実戦は初めての若い下士官。入営時は一文字も知らぬ無学者だったが、頭の回転がはやく、密理にも理解を示し、わずかな期間で伍長にまで昇進する。故郷はバウイラカ。
測距望遠鏡を構え、のぞき込んでいる限り、自分は絶対に死なないと信じていた。(6−14)
所属部隊の玉砕後後送され、軍曹昇進ののち後備役へ編入、同時に勇敢な行為を称えファレウスキ野戦上級従軍章を授与された。加えてちょっとした農地を買えるだけの賞与を、皇帝ゲオルギィ三世陛下の御名をもって下賜され故郷に凱旋した。
幼馴染みである鍛冶屋の娘を嫁に貰い、自作農としてその後の生涯を送った。(6−23)


春奈
(はるな)

20年程まえに坂東家に来た人の娘。すでに四人の子をなしているが、今でも年ごとの挨拶はかかさない。(5−144)


坂東一之丞
(ばんどう・いちのじょう)

天龍。まだ若く20代。体長は7間ほど。数字を含む名前は天龍にとって幼名である。
龍上、龍塞山系伏龍河水源の大鱗峰(おおうろこみね)出身。
戦場に迷いこみ、誤射され傷ついたところを新城に助けられる。(1−82)
この後、新城の友として親交を深める。
<畝浜>で北領より帰府する新城へ、祝辞を述べにやってくる。(2−171)
駒城家上屋敷で開かれた宴へ参じ、新城の大隊へ観戦武官として加わることを希望する。(3−87)
前龍族統領の父と、現龍族利益代表の兄を持つ。(3−88)

「中尉殿、兵法の極みとは戦わざることにあります(ジ・アート・オブ・ファイティング・ウィザウト・ファイティング)。つまりは無手勝流ですな。それをお忘れなきよう。常に水のようであること、それが肝要です」(1−86)


坂東岩代
(ばんどう・いわよ)

小吉の妻。(5−139)
小吉と結ばれる前は、雌の論客として名を知らぬ龍はなかった。(5−144)


坂東小吉
(ばんどう・しょうきち)

一之丞の父。前龍族統領。
その任期中、龍族領域へ有難味をつけくわえ、人が龍族を神聖視するように仕向ける、という政策をとる。互選によって統領に就任したのは二五年ほど前、若い頃は人界を好きなようにうろついており、人の親友もいた。
龍族と人の頭数の開きに一種の危機感を覚え、若龍を積極的に外に出す政策もとる。龍が人の中にいて当然という雰囲気をつくりだすことで、少数民族として保護される立場から逃れさせるためであった。
だが、人とあまり関わるべきではないという守旧派の意見もそれなりに説得力があり、そのため統領の任期としてはかなり短い、10年ほどで退くことになった。(5−139)


檜川
(ひかわ)

拝堂と一緒に警邏に出ていた若い羅卒。(8−28)


樋高惣六
(ひだか・そうろく)

新城の特志幼年学校同期生。頭頂部の目立つ、顎がほっそりとした典雅な顔立ちをしている。
従妹にあたる料亭の一人娘を許婚に持ち、料亭の若旦那におさまっている。
五年前、演習中の事故で現役を退く。当時は少尉で、たとえ大佐が相手でも平気で噛み付く男として知られていた。(2−223)
油洲(油野)出身。(2−230)
面立ちの上品な男であるため、微笑むとひどくいい顔になる。上官に対して狂人のように噛みつく少尉だった頃から、機会を捉えるのが得意だった。(7−117)
品のいい面持ちとは裏腹に、少尉当時の彼には天性としか思えぬ敵情把握の才と異常なほどの戦意があった。(7−124)
草浪に付けられた守原の監視を殺したため、新城の手配で大尉に昇進、近衛に召集された。(7−134)


秀原嘉郎
(ひではら・よしろう)

特殊導術局次席当直魔導官。局長の命令で、羽鳥に蹶起部隊の動向を伝える。
特殊導術局は魔導院で最も機密度の高い部署。(8−41)


日生天童
(ひなせ・てんどう)

皇紀520年前後に旋条銃を発想したとされる博士。
宮野木家の顧問密理博士で、後に皇室密理院の次席密理大師となったほどの人物。(1−95)


肥原弥一郎
(ひばら・やいちろう)

油洲屋の主人。(5−120)
痩せぎすの身体で、頭はほとんどはげ上がってしまっている。顔に刻まれている柔和な笑みは、彼を実際以上に大度な大商人らしく見せていた。(5−121)


兵藤
(ひょうどう)

<皇国>陸軍少尉。
新城指揮継承後の、独立捜索剣虎兵第11大隊集成第1中隊指揮官。(1−126)
もとは第2中隊の尖兵小隊長。(1−181)
新城が上苗を渡河した騎兵大隊の迎撃を直率するため、大隊主力の指揮を任される。(1−239)
後衛戦闘の期限の日の朝、突撃渡河の阻止に失敗し全滅する。(2−69)


ヒルデルップ一世

<マクシノマス聯合帝国>の地方領主のひとつ、ハルトラント家のヒルデルップ。
後に「ヒルデルップ新帝乱」と呼ばれる大内戦の結果、一族皆殺しの憂き目にあったマクシノマス家の後継者となり、皇紀前164年、<聯合帝国>を建国、ヒルデルップ一世皇帝と称す。(1−171)


ファルクハイム

<帝国>の歴史家。<帝国>の歴史を批判的に描いた「<帝国>史」を著した。(2−129)


ファルケ,ヘルマン・レイター

<帝国>陸軍大佐。第1教導戦闘竜兵団(ドラグーン・レーア)を率いる。
30代はじめと思われる、西方諸侯領の軍人。(3−114)
貴族将校らしからぬ態度でさえ、なにか芝居の一場面じみさせてしまう、一種の才能あるいは徳を備えている。あさましくも無様にも、当然の権利を行使しているようにすら見えなかった。(5−135)
だれの前でも洗練された不遜を失うことがない。(7−45)


フェリラ

ゴトフリート・ノルティング・フォン・バルクホルンの6歳下の妹。兄が戻るまでは絶対に結婚しないと頑張っている。(2−37)
兄の出征前に望遠鏡を贈る。(5−215)


副長
(ふくちょう)

<皇国>水軍乙型巡洋艦<大瀬>の副長。
荒天下での作戦行動中、船艙におりて船匠班の指揮を執る。砲術科員による船匠班の増強を進言する。(1−198)


副直将校
(ふくちょくしょうこう)

<皇国>水軍熱水乙巡<畝浜>の士官。
俘虜交換によって<畝浜>に乗り込む、独立捜索剣虎兵第11大隊を迎える。(2−148)


吹家一生
(ふけや・いっせい)

吹家天八の長男。幼い頃から密理への天分を示し、わずか16歳で皇室密理院天象所から天象博士を送られたほど。業績として光帯が固体だけでなく、霧状物質を含んでいると証明したことがあげられる。
商いは次弟が継ぐものとし、父から天象・密理研究に必要とする援助のすべてを与えられていたが、病を得て夭折する。24歳であった。(5−88)


吹家帰生
(ふけや・きお)

霊峰の湯治場で下女として働いていたが、長男を亡くしたばかりの吹家天八に見出される。天八の次男の許嫁となり、その教育に大金が投じられた。次男の嫁になって二年後の21歳の時、女性として初めての天象博士となる。
皇洲天象社の現社頭。(5−89)


吹家天八
(ふけや・てんぱち)

手形商いで財を為した油洲出身の大商人。実質的な経済力は駒城家をも上回る。もとは油洲の貧しい農民の六男。
早世した長男の影響で皇洲天象社を設立、その功績を認められ、衆民としての最高位の桜花大褒章(C.G.M)が与えられた。
皇紀562年、大いなる充足感とともに世を去る。(5−88)


藤森弥之介
(ふじもり・やのすけ)

<皇国>近衛大尉。近衛衆兵鉄虎第501大隊首席幕僚。31歳。大賀が推薦した人物で、「根性が悪いために昇進が遅れたが、仕事はできる」、という評価を受けている。
短躯の筋肉ぶとりをした男で、顔立ちは博労じみている。野犬のような目つきだが、知性の光もある。(3−102)
小隊長の時、3年に及ぶ匪賊討伐の間、一人の戦死者も出さないで務め上げている。
反抗的な言辞を弄しがちな気分屋で、結局のところ行き場がなくなり、過去5年間は兵部省戦史部の別班で古い記録の整理と研究をやらされていた。(3−103)
新城に幕僚職より部隊指揮の方が向いているかもしれないとの印象を持たれる。(3−119)
新城支隊参謀長。(4−22)
新城の後任として、近衛衆兵鉄虎第501大隊長となる。少佐昇進。(7−149)
それなりに狭い将校の世界でも、良い噂を耳にする人物ではなく、荒っぽい――といえば言葉が良すぎる見かけと態度。無節操な筋肉で身体を膨らませ、いつも不機嫌な面を浮かべている。性格はさらにひどく、人を人とも思わない人間であることを隠そうしともない。走るのは不得意で、駆けるという行為について先天的に理解力が不足しているかららしい。(8−179)
特志幼年学校在学のころ、行進が下手だったために放校処分になりかけた。(8−181)


史仁親王
(ふみひとしんのう)

<皇国>直宮(皇位継承者第一位)。実仁親王の兄。
温厚な人物として知られる。気が優しすぎて滅多に人前に出てこない。(2−103)


ブライツ,ワルター

<帝国>陸軍大尉。第1教導戦闘竜兵団第3大隊第2龍兵中隊長。
皇都上空にて伝単(ビラ)撒布を行う。(7−15)


フリッツラー,オイゲン・クルセウム・フォン

<帝国>陸軍少将。第15東方辺境領重猟兵師団を率いる。
なにごとにつけ控えめな西方貴族だが、戦場では実にしぶとい底響きのする戦いぶりを見せる。
メレンティンとは青年士官時代から付き合いがある。(3−112)
本領軍の本営襲撃の際、同じくして襲撃を受ける。(4−219)


古山
(ふるやま)

近衛禁士後備騎兵第9聯隊指揮官。皇紀568年夏時。(3−69)


プレハノフ,マクシム・コンスタンティノヴィッチ

<帝国>陸軍中佐。第3東方辺境領胸甲騎兵聯隊首席幕僚。(1−229)
導術を常識的に否定している。美形の上官に、尊敬するに値する部分があると感じていた。(2−25)


プロフェルド

<帝国>東方辺境鎮定軍鎮定第1騎兵軍団司令官。<皇国>侵攻時。(1−27)


俘虜担当将校
(ふりょたんとうしょうこう)

北領紛争後の俘虜交換業務、その<帝国>側担当者。名簿確認の際、名簿に無い二頭の剣牙虎の名前も読み上げる。(2−145)


兵1
(へい)

斥候に出る若菜に同行した三名。猪口が選んだ、まったく役立たずである割に態度が悪いという連中。(1−52)
若菜とともに<帝国>騎兵の突撃を受け、戦死する。(1−67)


兵2
(へい)

<皇国>陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊第2中隊所属。
皇紀568年2月11日の夜襲において、味方大隊主力を狙う、統制の取れた中隊規模の銃兵を発見し、新城に報告する。(1−112)


兵3
(へい)

<皇国>陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊の兵隊。千早に馬肉を運んでくる。(1−131)


兵4
(へい)

あどけない、まったく子供のような見かけの<帝国>輜重兵。
新城に鋭剣の切っ先で首を横薙ぎされる。(2−43)


兵5
(へい)

濃い頬髭を生やした、筋骨たくましい<帝国>輜重兵。
新城に鋭剣を突きつけられようとしたとき、到着した友軍を見つけ大声で叫ぶ。
そして鋭剣の柄で撲殺された。(2−45)


兵6
(へい)

ユーリアの本営を襲撃した<帝国>本領兵。気弱そうな目をした若い兵。子供のようにも見える。
新城に首に鋭剣を突き刺される。(4−221)


兵7
(へい)

ユーリアの本営を襲撃した巨漢の<帝国>本領兵。足を滑らせた新城に銃剣をつきたてようとするが、丸枝とその部下の銃剣によって止められる。(4−221)


兵8
(へい)

<皇国>陸軍都護衛戍療兵院(えいじゅりょうへいいん/ミリタリィ・ホスピタル)の受付に座る兵。
新城が気恥ずかしくなるほど律義な立礼をする。(5−84)


兵9
(へい)

虎城に篭る独立捜索剣虎兵第11大隊の兵。指揮壕の銃眼から敵情を監視し続ける。(5−224)


兵10
(へい)

<帝国>兵。助からぬであろう重傷を負った<皇国>兵に憐憫を抱き、細巻を咥えさせてやっていたが、それを誤解した佐脇俊兼に嬲り殺される。(6−67)


兵医1
(へいい)

<皇国>療兵中佐。メレンティンの主任兵医。新城をいつも上官のように扱う。(5−85)


兵医2
(へいい)

熱と疲労で倒れた保胤を診察する。(5−258)


兵站参謀
(へいたんさんぼう)

<帝国>東方辺境鎮定軍先鋒集団の兵站参謀。(1−222)


兵站将校
(へいたんしょうこう)

独立捜索剣虎兵第11大隊の大隊兵站将校。戦闘中は記録担当となる。(5−218)


兵站幕僚
(へいたんばくりょう)

<皇国>陸軍剣虎兵大尉。
独立捜索剣虎兵第11大隊兵站幕僚。
親切な質の男で、新城を批判的に見ない少数派のひとり。
失った騎兵砲の代わりを探す新城の相談を受け、放棄された装備の回収を勧める。(1−91)


法路司郎
(ほうじ・しろう)

少佐。<皇国>軍の冬季攻勢を撃退した後に着任した駒洲軍導術参謀。
身繕いの下手な、眠たげな瞼と肥満気味の身体を持つ緩んだ見かけの男。衆民あがりで、たるんだ見かけからは想像もつかない軍歴を歩んできている。
特志幼年学校出身ではなく、二等導術兵として軍に入隊している。これまでの配置は大部分戦闘導術兵部隊で、導術学校の高等科教育も戦闘導術で受けている。(8−75)


砲術士
(ほうじゅつし)

<皇国>水軍熱水駆逐艦<灘浜>砲術士。戦闘中は記録板と鉄筆を持ち、刻時器をみつめ、時間を読み上げる。(8−134)


砲術長1
(ほうじゅつちょう)

<皇国>水軍第二尖撃戦隊第五駆逐隊旗艦<真風>の砲術長。(5−74)


砲術長2
(ほうじゅつちょう)

<皇国>水軍熱水駆逐艦<灘浜>砲術長。(8−130)


砲長
(ほうちょう)

<帝国>東方辺境鎮定軍直轄第801独立平射砲中隊。砲弾が飛び交い炸裂しあう中で己の職分を全うし続けてきた彼の声は、われ鐘のようにひび割れ、がさついている。(6−13)
<皇国>側の特火点に直撃を与え、その直後中隊もろとも被弾し戦死。(6−19)


ボーンハルト

第21東方辺境領猟兵師団第1旅団指揮官。肝の据わった人物。(3−149)
准将。近衛衆兵鉄虎第501大隊の襲撃を受け戦死。(3−199)


布袋正紀
(ほてい・まさのり)

時間を持て余した古賀が、<皇国>遍学院で出会った学生の一人。背は高い。いかにも身体を動かすことを好みそうだった。衆民出身。(8−191)
飛船や軍事関係に興味を持ち、本当なら特志幼年学校へ進みたがったほどであったらしい。古賀の脳が痺れそうになるほどの勢いで飛船に関してのありとあらゆることを教える。(8−192)


本田
(ほんだ)

近衛衆兵鉄虎第501大隊第1中隊(捜索)指揮官。(3−136)
大尉。陸軍出身で、大賀大佐の推薦で送り込まれた実戦経験の豊富な将校。(3−181)









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