<聯合帝国>8代皇帝。その治下において、“東方への猛撃”(シュトルム・ナッハ・オステン)と呼ばれる東方伸長策を推進し、ツァルラント大陸東部の過半を支配下に置いた。(1−171)
<帝国>陸軍第1教導戦闘竜兵団所属。ファルケ大佐の隣を飛行し、突撃喇叭を吹き鳴らす。(3−172)
<帝国>少将。鎮定第2軍団参謀長。
六芒郭へ無益な索敵攻撃を仕掛け、ユーリアに叱責される。(4−16)
<帝国>本領貴族。(4−17)
東方辺境領姫に対してさわやかならざる思いが強い。質の悪い騎手に責めさいなまれた悍馬のような顔の男。えらがはった顔に配されたすべてが、いまにもきしみ音を立てそうに見え、中背痩身の体格が、そうした印象をさらに強めている。ぱっとしない本領貴族の外戚に生まれ、努力に努力を重ねて現在の地位を手に入れている。その努力が、元来けして明るくなかった彼の精神に、幾つもの暗い部分をつくりあげていた。
参謀として優秀な部類に入るが、部隊指揮官の才はない。どこかで人間というものをまったく理解できていないからであった。(4−59)
没落貴族の家に生まれ、両親は貧困の中で亡くなり、軍へ身を投じた後は栄達を求める。勉学を怠らず、上官に媚びへつらい、兵どもに辛く当たってきた。それがいかに卑しいことと知りながらも。倹約につとめ、けして高くない下級士官の俸給を貯め、弟妹たちの生活費と教育費にあてたおかげで、弟は大学の助教授、妹は豊かな商家へ嫁がせることができた。
妻はイリシャ、病気がちで、最初の子供を流行病で喪っている。
自分がどこかで性根の曲がった男になってしまったことにも気づいている。
東方鎮定戦で成功し、すべてがうまくいったならば、予備役編入を申し出、残りの人生を妻と共に過ごしていこうと思っていた。(4−189)
ユーリア襲撃後、東方辺境鎮定軍参謀長に任じられる。(5−65)
中将に昇進。(5−132)
<帝国>諜報総局長官。薄茶色の瞳をした老人。(5−50)
ゲオルギィ三世に戦場で拾い上げられた男。陽の当たらぬ事柄についての才覚を認められ、臣民身分のまま現職に任じられている。(5−51)
西方諸侯領辺境のグルンタイン自治領で小間物屋の息子として育ち、心の奥底に堅実な商家の息子らしい良識を維持している。(5−55)
<帝国>東方辺境鎮定軍鎮定第9軍団司令官。<皇国>侵攻時。(1−27)
<皇国>水軍熱水駆逐艦<灘浜>陸兵隊長。(8−130)
<帝国>陸軍少尉。<帝国>騎士。第1教導戦闘竜兵団所属。
冬季攻勢において、索敵用に差し出された20人の龍士のうちの一人。第15師団隷下に入る。新規な思い付きを得意とし、悪化する師団状況を見て、翼竜からの弾着観測をアシュウィック中佐に持ち掛けるが、まともにとりあってくれなかった。(6−199)
<大協約>世界初の空中戦に勝利するが、直後坂東によって殺される。(6−205)
<帝国>東方辺境鎮定軍情報参謀。陸軍中佐。(1−165)
美名津浜に進入した龍巣巡洋艦(ドラゴンクルーザー)から翔艦した翼龍を操る。
救出作業がいくらかでも楽になるようにと、北美名津浜を燭燐弾で照らし出す。(1−40)
真室大橋南方に宿営地を置いた新城の元へ、笹嶋を運ぶ。(1−134)
近衛衆兵鉄虎第501大隊に所属する龍士。動体視力の優れた剣虎兵あがり。(3−167)
近衛衆兵鉄虎第501大隊に所属する龍士。導術兵の中でも特に能力の高い男。(3−167)
皇都に駐在する、龍族の利益代表。(1−84)
奏上の席では、主后よりも上手に座す。(2−14)
前龍族統領の息子であり、坂東一之丞の兄である。
実仁親王に拝謁し、一之丞が新城の大隊に加われるよう許可を得る。(3−88)
<帝国>陸軍第1教導戦闘竜兵団指揮官、ファルケ大佐の乗龍付の兵。(3−169)
守原長康専属の療婦。(5−99)
<皇国>陸軍独立捜索剣虎兵第11大隊第2中隊所属。
新兵。坂東一之丞の手当てをする。(1−84)
近衛衆兵鉄虎第501大隊所属。新城の傷の手当てをする時、指揮官の邪悪にすら見える笑みを目にする。(3−221)
六芒郭臨時防備部隊所属。安井二等兵を診察し、手の施しようがないと判断する。(4−83)
陸軍都護衛戍療兵院心神科部長。佐脇俊兼の診断を担当する。経験を積んだ兵医であるかれは、じつのところ佐脇が本当に狂しているかについて疑いを抱いていたが、佐脇家からの圧力と、療兵院の心神病棟は回復の兆しの見えない者たちで足の踏み場もない有様だったので、その点について拘ることができなかった。(8−159)
<皇国>陸軍大佐。元は駒洲第7銃兵旅団幕僚長。利松旅団長が解任されてしまったため、指揮を代行する。(6−190)
宰相主席秘書官。
上司とは対照的な体型の中年男で、ほっそりした顔立ちに配された落ちくぼんだ双眸には苦労人に特有の疲れた色がある。(8−46)
前<帝国>東方辺境領副帝。ユーリアの父。若くして亡くなっている。(1−151)
<帝国>陸軍元帥。ユーリアの帝都におけるただ一人の味方。
貴族のうちにはいらない田舎豪士の出だが、一代で伯爵、元帥にまで上りつめる。
ユーリア曰く、「嫌な人間ではないけれど、性格が悪いもの」(3−95)
ユーリア襲撃後の問題について、事の究明こそ重要であると述べる。(5−52)
勅任監察官として蛮地に赴く。(5−53)
<帝国>軍の元大佐。カルパート僭帝乱の後半、地方軍閥化した幾つかの勢力を率いて<帝国>軍へと挑む。
奇襲により、<帝国>の皇子(ゲオルギィ三世の末弟)を討つが、皇子戦死の結果、政治的束縛の解けた<帝国>軍の反撃によってロイター軍は瞬く間に蹴散らされた。(5−67)
<帝国>陸軍大佐。ラスティニアンの士官学校同期。
野戦軍決戦を真っ向から否定したため、無任所、つまり担当教科なしの陸大教官を5年に亙って勤めている。
以前はボロフスカヤ演習場の整備工事を任されていた。(6−70)
<帝国>の史家。碩学ではあるが、先達より自分が優れていることを表に出し過ぎる。
講義を受けたことのあるユーリアの感想は、「知性と知識の違いを知らない莫迦だと思ったから」(4−184)
<帝国>の学者。カルパート僭帝乱について優れた研究を残す。(5−67)
<皇国>陸軍少尉候補生。東方辺境鎮定軍司令部付。
メレンティンの伝言をつたえ、新城を参謀長執務室へ案内する。
新城に対する態度に、純粋な敬意が感じられた(2−81)
<帝国>陸軍軍曹。バルクホルンの率いる部隊の先任下士官。
バルクホルンの少尉任官のとき、エーベルト叔父がつけてくれた従兵。
軍曹になれたのは能力とバルクホルンの引きが半々というところであった。
父の代までは<帝国>軍と戦っていたという北方蛮族の出身。(2−38)
参謀長執務室へ向かう新城の警備を務める(2−82)
新城に対し、バルクホルンを救い、自分の名誉を守ったことに恩義を感じていることを伝える。(2−90)
自ら敵軍将校(新城)の従兵任務を買って出る。(2−129)
バルクホルンと同時に曹長に昇進、第3東方辺境領胸甲騎兵聯隊第2大隊の最先任下士官を務める。(3−123)
「若殿様、あれは戦場音楽です。銃を用いない戦闘の。自分の父が戦っていたような、男がその真価をかけるべき戦いの」(2−44)
アンリ・ロボフの父親。北方蛮族の一部族の族長。
フロイスベルクで<帝国>騎士20人とわたりあい、そのうち15人を倒した勇者だった。(2−90)
【あ】【か】【さ】【た】【な】【は】【ま】【や】【ら】【わ】