冨士大権現天満天神宮「前田利家卿誕生之遺址」(名古屋市中川区荒子)
前田利家の生誕地は荒子城と前田城の2つの説があります。それは、荒子城がいつできたのかはっきりしていないからでしょうか。 冨士大権現天満天神宮内にある荒子城跡の史跡標札には「天文年間(1532~55)前田利昌の築城と伝えられている。」と書かれています。前田利家が生まれたのは天文6年(1537年)(天文7年説あり)ですから、微妙といえば微妙ですよね。 それでは、荒子城跡から見ていくことにしましょう。 名古屋市中川区荒子町宮窓138に荒子観音があります。
荒子観音は、天正4年(1576年)に前田利家によって本堂が再建され、この時に前田利家自身の甲冑も寄贈しているそうです。 また、荒子観音は尾張四観音の1つ(他は甚目寺観音,龍泉寺観音,笠寺観音)で、節分の豆まきが有名です。名古屋城を中心として恵方(荒子観音の場合は西南西)に当たる年には特に盛大な節分祭が行われます。 荒子観音の山門を出て、南に向かって歩いていきます。荒子城跡の史跡標札がある冨士大権現天満天神宮へ行くには途中で右に回らなければいけないのですが、名古屋寺中川区には前田利家発信隊が作った前田利家ゆかりの史跡を結ぶ「犬千代ルート」があり、ルート上の路面には梅と矢印の案内マークがあります。荒子観音から冨士大権現天満天神宮まではこの「犬千代ルート」の一部になっているため、迷わずに歩いていくことができます。
冨士大権現天満天神宮本堂に向かって左側に「前田利家卿誕生之遺址」の碑があります。 その碑の手前に名古屋市中川区前田利家発信隊による案内板があります。
「前田利家卿御誕生之遺址」の碑はとても大きく、「こっちが利家卿誕生の地だぞ」という意気込みが感じられます。また、冨士大権現天満天神宮の敷地内には「前田利家生誕の地」という幟がたくさん立っています(偶然ですが、前田利家正室おまつの方の生誕地にも「おまつの里」という幟がたくさん立っています)。 「前田利家卿誕生之遺址」の左(向かって右)には「前田利家卿誕生地碑記」があります。 前田城についてはこちらです。 前田利家の像についてはこちらです。 生誕地巡りに戻るのはこちらです。 |
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