たかぎクリニック 内科・消化器内科・外科・肛門外科

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愛知県あま市二ツ寺六町74番地1
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一般内科 胃炎・潰瘍
逆流性食道炎
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【胃 炎】


 胃は私たちの精神的な影響を敏感に感じ取り、自分自身にも不快感を感じることができる臓器の一つです。「胃は精神の住まい」ということわざが中国でもあるように、ストレスと胃炎とは密接な関係にあります。
仕事や子育て、環境の変化など、私たちはさまざまなストレスを感じています。その感じ方は人それぞれ違いますが、ストレスを受けると胃や腸などの消化器系が敏感に反応するといわれています。


【胃炎の症状と原因】
/ 症状・特徴 原因
急性胃炎  急に胃のはれ、ただれ、出血などが起きるもので、みぞおち部分の痛み、膨満感、吐き気、嘔吐などの症状があり、時に便通異常や下血を伴います。

ストレス
アルコールの過飲など
慢性胃炎  胃壁に異常がないのに、もたれや、不快感、食欲不振、胸やけ、膨満感、げっぷなどが続きます。
症状がない場合もあります。
胃潰瘍の原因でもある
ピロリ菌(Helicobacter pylori)が深く関わっている場合もある
※ピロリ菌について


【胃炎に対する治療方法]

急性胃炎
 比較的原因がはっきりしているため、薬による治療に加え、その原因をなくすことが重要です。
・アルコールの飲みすぎやストレス、睡眠不足などの生活習慣が原因の場合はその改善が必要
・薬剤の副作用ならば、医師に相談して薬を替える
・ウィルスや細菌が原因ならば、これに対する薬を追加
・出血している場合は、内視鏡で止血を行う場合もある
慢性胃炎

 症状に対する治療が中心になる。
・主な原因とされているピロリ菌に対する除菌療法を行う

 
検査についてはこちら→検 査




【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、粘膜、粘液、粘膜血流などの「防御因子」と、食物を消化する胃酸やペプシンなどの「攻撃因子」のバランスが何らかの原因で崩れ、胃や十二指腸の壁が消化された状態で、「消化性潰瘍」とも呼ばれています。胃酸はもともと鉄も溶かしてしまうくらいの強い酸ですから、食物だけでなく、胃も消化してしまうわけです。この状態が一時的なものであれば胃炎にとどまりますが、長く続くと胃潰瘍になってしまいます。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍の特徴と症状】
/ 特 徴 症  状 
胃潰瘍 一般に中年以降かに多くみられる。
食後に持続する痛みがでる。
みぞおちの痛みが代表的で、その他、げっぷ、不快感、悪心嘔吐、背中の痛みなどを伴い、時に突然の吐血や下血をみることもある。
十二指腸潰瘍 比較的若い人に多くみられる。
空腹時や夜間に強い痛みとしてあらわれるのが特徴。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因】
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、肉体的・精神的なストレスやアルコールの過飲、刺激性食物の摂取などライフスタイルの乱れ、さらに痛み止めや解熱剤として用いられている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)、抗生物質などの薬剤が攻撃因子として作用し、胃内の防御因子とのバランスを崩すことで発症するといわれています。
 また、近年、ヒトの胃に感染するヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)が、潰瘍発症の原因として大きくとりあげられています。 一般には、日本人の約半数がこのピロリ菌に感染しているといわれています。特に50歳代以降に陽性率が高く、この菌が胃炎や、胃潰瘍、胃十二指腸潰瘍の発症に複雑に関係し、さらに胃癌の発症に大きく関わっているともいわれています。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍に対する治療方法】
胃内の防御因子と攻撃因子のバランスを整えるための対策
・アルコールの飲みすぎやストレス、睡眠不足などの生活習慣が原因の場合はその改善が必要
・薬剤の副作用ならば、その原因を取り除き、併せて治療薬を処方する
(内服する潰瘍薬を中心とした内科的治療で潰瘍は治ります)
・ピロリ菌に感染している場合、その除菌治療を行う
・出血している場合は、内視鏡で止血を行う場合もある

 
検査についてはこちら→検 査



【逆流性食道炎】
 
逆流性食道炎は、胃の内容物(おもに胃酸)が食道に逆流するために起こる食道粘膜の炎症です。しかし、最近では食道粘膜に炎症がなくても、胃の内容物が食道へ逆流することで何らかの症状や変化がある場合「胃食道逆流症」と呼ばれていて、逆流性食道炎は、この「胃食道逆流症」の中に含まれます。
 逆流性食道炎の発生部位は食道と胃のつなぎ目(食道胃接合部)に多く、進行すると潰瘍を生じ、そこからの出血や食物通過障害(狭窄・きょうさく)が起こります。


【逆流性食道炎の特徴と症状】
特徴・症状
逆流性食道炎 食後2〜3時間で起こる「胸やけ」が一番多い症状。
げっぷ、胸の痛み、つかえ感や異物感、喘息に似たような咳、胃液が逆流してくる感じ。

【逆流性食道炎の原因】
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 胃酸の出すぎ(脂肪摂取量の増加やライフスタイルの変化)
  • 食道から胃へ食物を送り込む機能(蠕動運度)の低下によるもの

【逆流性食道炎に対する治療方法と対策】
逆流性食道炎の治療は、食生活を含むライフスタイルの改善と、内科的治療として薬物療法が基本です。逆流性食道炎の大半の症状が改善されます。
 食道が狭窄した場合には、バルーンを用いた内視鏡操作で狭窄を拡張する治療方法もあります。
当院では薬でのみの治療を行っております。



 
検査についてはこちら→検 査



【機能性胃腸症】

 機能性胃腸症(Functional dyspepsia:FD)とは、検査をしても胃に癌や潰瘍などが認められないのに、胃のもたれや痛みなどのつらい症状があらわれる症候群です。「機能性ディスペプシア」と呼ばれることもあります。現在の考え方では、FDは大きく分けて2つのタイプがあります。(病院にかかる6ヶ月以上前から下記の症状があり、3ヶ月間続いて他の病気を原因としない場合は機能性胃腸症と診断されます。)

機能性胃腸症 症状・特徴
食後愁訴症候群  食事に伴っておこるタイプ
・胃もたれ感がある
・食事の際、すぐに満腹になる
 (早期膨満感)
心窩部痛症候群  胸から上腹部に痛みを感じるタイプ
・心窩部に痛みを感じる
・心窩部にやけるような感じがある

【機能性胃腸症の原因】
  • 胃の運動機能の異常により胃の内容物が正常に腸に送られていない
  • 胃酸の出すぎ(脂肪摂取量の増加やライフスタイルの変化)
  • 睡眠不足
  • 心理的要因
  • 過労

【機能性胃腸症に対する治療方法】
 機能性胃腸症の治療は対症療法を中心に行われます。
対症療法とは、病気によるつらい症状のそれぞれを和らげていくことを第一に考えて行われる治療のことで、機能性胃腸症の場合は、薬剤による治療が中心となります。
 おもに処方される薬剤としては、消化管運動機能改善薬や胃酸分泌抑制薬、抗不安薬などです。当院では漢方による処方も行っていますので、お気軽にご相談ください。


  検査についてはこちら→検 査





いつまで薬を続けるのか?
医師から処方された薬剤は、指示された用法・用量を正しく守って服用してください。
つらい症状がとれたとしても、胃炎や潰瘍が治ったとは限りません。症状がなくなったからといって薬をやめると、薬で保たれていた胃内のバランスが崩れ再発の恐れがあります。出された薬剤はきちんと終わりまで服用して下さい。定期的に医療機関を受診して、医師の診断を受けて再発防止につとめましょう。

再発しないために気をつけること

  • 喫煙をしない
  • 過度の飲酒をしない
  • 毎日、朝食を食べる(規則的に食事を摂る)
  • 刺激物をさける
  • 毎日、平均7〜8時間眠る
  • 定期的に運動を行う(血行促進と消化管機能を活発にします)
  • ストレスの発散を心がける
  • 逆流性食道炎の場合は就寝3時間以内の食事は控えましょう


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