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@ ヘリコバクター・ピロリ菌について
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ヘリコバクター・ピロリ菌とは、、2〜5ミクロンの大きさの細菌で、胃の中に生息しています。この菌は強い酵素(ウレアーゼ)を産みだしますが、これがアンモニアを作ってヒトの胃の酸を中和するため、この菌は胃の中でも生きていけるのです。ピロリ菌は日本では、若年層では10〜40%で、40歳以上(中高年)では60〜80%以上といわれています。胃潰瘍の約70%以上、十二指腸潰瘍の90%以上がピロリ菌によると考えられています。
ただし、ピロリ菌の感染者がすべて胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症するわけではなく、そのうちの数%程度といわれています。また、胃がん発症にもピロリ菌が関係しているともいわれています。
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【ピロリ菌の診断と検査】
検査内容(検査対象) |
内視鏡を必要とする
検査 |
内視鏡を必要としない
検査 |
生検組織培養法
(粘膜表面組織) |
○ |
× |
尿素呼気試験
(息) |
× |
○ |
血清抗体検査
(血液検査) |
× |
○ |
尿中抗体検査
(尿) |
× |
○ |
それぞれの検査法には診断精度の良し悪しや長所・短所があるので、医師と相談しながら検査を行います。
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治療方法と結果について
ピロリ菌除菌治療として、1日2回、7日間続けて飲みます
その後も、プロトンポンプインヒビターやH2受容体拮抗薬などの酸分泌抑制薬を服用する場合もあります
除菌の判定は、除菌療法終了後1カ月以上(通常3カ月)経ってから検査で行います
除菌治療の不成功(陽性)の頻度は約20%です。検査の結果、もし陽性ならば、医師の診断により、除菌治療を再度行うか、酸分泌抑制薬、プロトンポンプインヒビターなどによる治療を行うことになります
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【除菌後について・・・】
胃・十二指腸潰瘍の原因の大部分がピロリ菌と考えられていますが、除菌治療に成功すれば、2度と潰瘍が再発しないと思われがちですが、残念ながらおおむね以下の条件下では一定の割合で潰瘍が再発しています。
1)一度除菌に成功したが、その後にまた感染する(再感染)
2)胃・十二指腸潰瘍が治りきっていなかったり、胃の粘膜が弱くなって、胃の中の酸のバランスが崩れる
3)胃・十二指腸潰瘍の原因がピロリ菌ではない
1)の場合は再除菌治療を行う
2)の場合はH2受容体拮抗薬などの酸分泌抑制薬でいの中のバランスを保つ
3)の場合はその他の原因(消炎鎮痛剤の内服など)を見極めて対処する
上記のように対策が必要ですが、いずれにしても再発予防には胃酸の分泌抑制が最も有効であると考えられています。これを維持療法といいます。 |
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低周波 |
マイクロ波温熱器 |
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当院では、外傷、火傷、打撲などの急性処置も可能です。
外来手術(皮膚や皮下腫瘍の切除、膿瘍切開など)の処置なども対応できます。
ペットに咬まれてしまった場合は二次感染症を起こさないように抗生剤を使用することもあります。
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