医療法人) 大和会
 おおさわ眼科
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 結膜炎 (けつまくえん)

窓からの景色 急性結膜炎と呼ばれるものは、眼に痛みがあったり、目やにが出たりして眼球が赤くなるといった症状があります。急性結膜炎は点眼薬や内服薬による処方で治療できます。
 急性結膜炎とは異なる結膜炎もあり、それは、急性の熱性疾患に伴って起こったりします。また、結膜の炎症だけでなく、結膜の出血(結膜下出血)が頻繁に起こる場合は内科的疾患が原因と考えられます。内科的疾患とは、動脈硬化、高血圧、糖尿病や貧血といった様々な病気です。
 結膜下出血自体は2週間程度で自然にもとに戻りますが、外傷によるものや、痛みがあるもの、頻繁に出血する場合は来院してください。
 ウィルス性結膜炎と細菌性結膜炎は感染する結膜炎ですが、アレルギー性結膜炎は感染しない結膜炎です。

【結膜炎の種類と特徴】


病名 特徴
感染する結膜炎

流行性角結膜炎
(流行り目)
ウィルス性の結膜炎。
アデノウィルス8型.4型.37型.19型感染。アデノウィルス8型は感染力が強い。感染後の7〜14日の間で症状がでる。

【症 状】
耳の前に触れると
痛みを伴うグリグリとした腫れがある
充血している
目ヤニが沢山でる
まぶたが腫れる
まぶたの裏にブツブツができる
目がごろごろする
光がまぶしい

感染する結膜炎

咽頭結膜熱
(プール熱)
ウィルス性の結膜炎。
アデノウィルス3型(7型)の感染。感染後の5〜7日で症状がでる。夏場にプールの水を介して子供に感染することがよくあるので「プール熱」とも呼ばれている。のどの痛みや発熱を伴い(咽頭炎による発熱)、かぜのように全身がだるくなったり下痢を起こす。発病して10日ほどでよくなっていく。

【症 状】
のどが痛い
熱がある
全身がだるい
充血している

感染する結膜炎

急性
出血性結膜炎
ウィルス性の結膜炎。
エンテロウィルス70型とコクサッキーウィルスA24型のウィルスがある。潜伏期間は約1日と短く、鮮やかな眼球結膜の出血(白目が赤くなる状態)を起こすのが特徴。発病後は1週間程度で治る。

【症 状】
突然(1日で)白目が真っ赤になった
ゴロゴロとした異物感がある
光がまぶしく感じる
結膜にぶつぶつができた
1週間から10日程度で赤みが消失

感染する結膜炎

細菌性結膜炎
細菌感染による結膜炎。
ウィルス性結膜炎(上記3つ)と異なり短期間の治療で治るが、淋菌による結膜炎は進行すると角膜に影響を及ぼし視力が低下することがある。

感染する結膜炎

クラミジア結膜炎
クラミジアトラコマティスによる感染。性交渉での感染や母親からの産道感染で赤ちゃんに結膜炎が発病する場合もあるl。結膜の他に角膜にも炎症が起き、視力にも影響を与える。生殖器などにも影響が現れる。クラミジアに有効な抗生物質による長期の治療が必要となる。

アレルギー性
結膜炎
(花粉症など)
アレルギー性の結膜炎。
自己免疫機能による過敏反応によるもので、花粉やカビ、ダニ、ペットの毛、チリ、フケ、特定の食べ物などがよく原因になる。人によってはコンタクト洗浄剤の成分によるアレルギーもある。

【症 状】
結膜の充血がある
目やにが出る
まぶたが腫れている
目のかゆみがある
涙目になっている
鼻アレルギーがでている


【感染する結膜炎の予防と対策】

ベンチ
  • 目をこすったり、触ったりしない
  • 手を流水や石鹸でよく洗う
  • ペーパータオルを使用する
  • お風呂は最後に入り浴槽のお湯は捨てる
  • 学校や幼稚園、保育園はお休みする
  • 休養をとって体力をおとさないようにする
  • タオルや衣類、枕カバーやシーツは家族のものとは別にして洗う
  • プールは医師の許可が出るまでは禁止

※学校や幼稚園等に提出する書類が必要な方は、医師に伝えて下さい。


【結膜炎の治療方法】当院での治療方法

  • 抗菌点眼薬やステロイド点眼薬を使用
    治療法として、抗菌点眼薬や炎症を抑えるためのステロイド点眼薬などを使用します。

【結膜炎の治療にあたって】
 結膜炎の症状がおさまってきた頃に、角膜(黒目の部分)に点状の小さな濁りがでることがあります。これは、自然になくなりますが、この濁りが瞳にかかると、それが消えるまで視力が低下することもあります。また、重度の結膜炎の場合は、後でドライアイになったり、結膜に瘢痕を残すこともありますので、治ったかな?と思っても医師が完治しましたというまで点眼などの治療は続けるようにしましょう。

 点眼薬と内服薬は決められた期間で使用してください。
症状が消えた後も医師の指示を出すまではきちんと薬を使用し続けてください。
これは、細菌などが完全に退治されるまでは再発の危険があり、指示通りに薬を使わないと「耐性菌(その薬が効かない菌)」が生まれる原因になるからです。

また、ステロイド点眼薬の場合効果が高い反面、感染症に対する抵抗力を弱めたり、緑内障や白内障などの目の病気、糖尿病や骨粗しょう症などの全身の病気を招くこともあります。免疫抑制薬ではその作用から、感染症にかかりやすくなります。副作用を心配して自己判断で使用量を減らすと、病気が急に悪化する恐れもあるので、必ず指示通りに使用してください。

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